本日はシロットソンのお話し。
先日の話しでもあるのだが、彼女の自転車が盗まれた。
その自転車は僕ら親が買ったスポーティでブルーなボディの自転車だった。
彼女は銀行へ行って用を済ませて戻った時にはもうなかったというのだ。
時間にして5分もなかったという。
この話しで胸を痛めたのが嫁ジャスミンである。
その昔、自分が小学校の頃に母親の自転車を借りた事があった。
ジャスミンは町に買い物に行くのに貸してくれ、ということだった。
母親は即座に『いいよ』と言ってくれた。
ジャスミンは自転車を走らせる。
そのまま買い物に出た。
そしてその時である。
自転車を盗まれたのだ!
そこでジャスミンは知る。
その自転車は母親が買ったものではなく、死んだおじいちゃんが買ってくれたものだという事を!
ショックで泣きながら辺りをさがしたが結局自転車は出てこなかった。
ジャスミンは打ちひしがれ絶望に身を包まれたという。
その時の記憶がまざまざと蘇り、心を痛めた。
そして自分の仕事が終わったら、様々な場所を捜索してまわり、どこかに乗り捨てていられないかをくまなく歩いた。あの時に味わった後悔が後押しをする。
だが、
現代っ子のシロットソンは、どこ吹く風だった。
けろり( ̄▽ ̄)=3
盗られちゃったぁ、仕方ないやぁ・・・・というような素振り。(ジャスミン・ヴィジョンより)
・・・・で、僕ら親があれだけ警察に届けろ!と言っても、なかなか警察に行かない。
あまりに行かないので仕事が終わってから僕と一緒に夜中に警察に届けに行くという事態にまでなる。
しかしパトロール中らしく、ポリボックスはもぬけの殻。
で、電話で問い合わせると自転車の盗難防止のナンバーが購入した時にあるはずだから、それを教えて下さいとのこと。翌日買った自転車屋で聞き、やっと盗難届けを出すに至る。
勿論、その頃はシロットソンは忙しい時期でもあり、深く物事を考えられないパッパラパーな時期でもあった。
6高校合同公演の練習、自分の演劇部の部長の責任、バイトの3連コンボ。
まさにそんな時期。
だが自転車は確実に要る。
練習や、学校、バイトと常に自転車は必要不可欠だからだ。
だから塾に行く時以外はあまり必要のないチーニーズの自転車を借りる事になる。
だがそれも長く続ける事はいけない。
簡単に出てくるとも思えないから、新しく自転車を購入しようという事になる。
そこからがまた問題だった。
安い自転車を買うなら、家の近所に中古を扱う店があり、5000円~、で購入する事ができる。
コーナンや他のホームセンターでも8900円出せば新車が手にはいる。
しかしシロットソンは少し違う道を選択する。
近所の自転車屋でもあり、昔から馴染みの古い店。
前の自転車もそこで買ったもので、次に買うときもここで買うとシロットソンは約束をしたのだ。
巨大な資本の前にはひとたまりもない町の小さな自転車屋。
しかし新車を買うとなれば17000円ほど。
シロットソンは気持ちの上で他の自転車屋などで買う事はありえなかったのである。
だが問題があった。
巨大な資本の上にない町の自転車屋は 【盗難届けシール】 を買う資本力がない。
そのシールは何枚かは分からないが束で買わなくてはいけないものだ。
だが小さな自転車屋ではそんなに自転車が売れる訳もなく、シールも買うつもりもない。
だからその自転車屋のおじさんは言った。
『盗難届けシールがないから他のトコで買いなさい。修理とかメンテナンスはしてあげるから、遠慮しないで安いところで自転車を買いなさい』
シロットソンはそれでも首を縦に振らない。
買う約束をしたから!
そういってその小さな自転車屋で自分のアルバイトで稼いだお金を払い自転車を買った!
前の時にも 【盗難届けシール】 はなかったのだが、何か自転車的なコトがあれば必ずその店を頼っていった。
それはシロットソン、ジャスミン、チーニーズの3人ともである。
いや、空気を入れるだけかも知れない。
少しメンテをするだけなのかも知れない。
だがそこには 【気持ち】 があった。
だから僕は盗られた時のシロットソンは褒められたものじゃないが、そこで自転車を買ったシロットソンは褒めてやりたいと思った!
それはとても大切な事。
金ではない、気持ちの問題。
僕ら親が言いたい事を本能でやり遂げた娘を少し誇りに思う今日この頃。
今日も自転車で彼女は学校にバイトにと走っていく。
まさまさ家、新春の自転車小噺(こばなし)でした♪