スウィ二ートッド【フリート街の悪魔の理髪師】
監督 ティム・バートン
主演 ジョニー・デップ
試写会
厚生年金芸術ホール
18:30~
冒頭のファーストシーン。
天から降る雨が屋敷に降り注いでいる。
その何億という粒の中の一粒が何と真っ赤だ。
血である。
一滴だった血がやがて大量の雨になる。
その雨が屋敷内を様々に伝い落ちてゆく。
スリリングで、恐ろしいほどの質感を伴い観客に悪寒を連れてくる。
物語はミュージカルの映画化。
その魅惑的なフレーバーは、モノクロでスタイリッシュ。
霧の街ロンドン。
そこで起こる猟奇的な殺人劇。
その画面の美しさと、ジョニー・デップの意外なほどの歌の巧みさ、微塵の狂いもなく計算された舞台セット。
・・・・・惚れ惚れする。
ストーリーは、問答無用で容赦なく僕らの心を斬りつけその世界観へ引きずりこもうとする。
そのショッキングなシ-ンの連続に自分の意思が拒否反応を起こしているが、どうしても引きずり込まれる。
勢いがあり過ぎて(?)な部分もあるが、そんなの関係ねぇ!
全てはダークに彩られた童話のような世界。
ティム・バートン、マジック。
それにしても・・・・・・・このジョニー・デップのなりきりぶり・・・というか、作品や、キャラクターを変貌させて昇華させる力量が素晴らし過ぎる。
【シザーハンズ】 【チャーリーとチョコレート工場】 【パイレーツ・オブ・カリビアン】
少し書き出しただけで、よくもこれだけの役柄になりきれるものだ!
話し方から仕種まで、まったく違うのだ。
今回の物語のテーマは復讐。
それは船戸与一であり、夢枕獏であり、志水辰夫であり、隆慶一郎であり、菊池秀行であり、西村寿行なのだ。
そのスリリングで恐ろしい恩讐の世界は万国共通。
皆様も是非、悪魔の理髪店へ♪
(僕評価)☆☆☆☆☆