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芝本正 という俳優さんが立ち上げられた演劇集団、『芝居小舎』。
劇団としては19回公演らしい。
ハコは 大阪の 千里中央 A&Hホール。
実は前回ピーパーの観劇にシロットソンの友達と話しをしたのだが、そのお姉様も演劇をされているという話しを聞き、機会があれば観に行きますと言っていたのが実を結んだのである。
その役者こそヤラズ役の 『中谷昌代』 さんである。
優しそうな笑顔と話し易さは性格がよいのだろう。素敵な時間を過ごさせて貰った。
さて、
この物語は劇団の1999年 第7回公演の再演である。
よってキャストは昔とは違う・・・・ハズだ。
とにかく僕の短い観劇体験から言わせて貰うと、
真っ向勝負!
な作品であった。
【幼い頃、盗賊の長に山で拾われた火男。誰よりも頭が切れ、腕も立つが、天は二物を与えなかった。ある時、都から質にとられた美しき女、綾乃と出逢うのだが・・・・。
太刀を振り、馬を駆ける。
雄々しくも哀しく生きた盗賊達の物語。】(HPより抜粋)
このような話しの骨組みを野太い役者達が豊かなるイメージの海で泳ぐのだ。
ここに出ている役者達は自分が置かれた立場を理解し、それを踏まえてもう一つ上の世界へ踏み込んだ演技をしているように見えた。
今回の話しの主演格の役者陣は熱かった!
主演、火男(ひょっとこ)役の足立寛和さんは、とにかくカッコよかった!惚れた!っちゅうくらいにカッコよかったのだ。宣伝チラシでの写真写りが、もっと高齢っぽかったので正直【?】であったが、実物を見て愕然とした。カッコいいというのが、どんなものか?その事実が本当に分かるのだ。とにかく写真の写りが失礼だが悪い(謝)。ごめんなさい。僕の最大の賛辞として聞いて欲しいのだが、『平成 仮面ライダー』 の役者としてクレジットされてもいいくらいのレベルであった。プロフィールをみると『風のハルカ』とか『新いのちの現場から2』に出ているので、これからもっと頑張って欲しいと思う力のある役者であった。
長役 芝本正さんの貫禄ある演技は息を呑む。
祈祷師役 小西由貴さんの重厚なしゃがれ演技。
有馬役 福田善晴さんの軽妙でいて小者的な周到な演技。
守宮役 松田勲さんの体格で語る素晴らしい演技。
次郎役 松のりひこさんの悪に翻弄される複雑な性格を演じる強さ。
伊万里役 安積艶香さんの悪女としての艶やかな艶♪
綾乃役 関本聖さんのセレブ的な清楚とサイコな怖さを中性的に演じられた美しさ。
ヤマネ役 朝見浩代さんのどっしりと構えながらの儚さを勇猛果敢に演じきるしたたかさ。
山吹役 石田真梨さんの変わり身のしたたかさを悠然と演じきる可愛さ。
鳶役 吉元利英さんの流されながらも計算高く愚かに生きる演技。
柚子役 明田奈緒美さんの見事ないぶり役!
千里役 依田朋子さんの爽やかないぶり役!
亜倉役 魚津孝明さんの愚直で弱弱しく物悲しい演技!
八郎太役 柳沼周平さんの清涼飲料のように優しく揺れる演技。
舞舞役 宮津絵美子さんの奔放で、愛らしく、弾けるような演技。
ヤラズ役 中谷昌代さんの力一杯な夜盗ぶり!(正直、あんなに切れた演技をされると思っていなかったので嬉しい誤算であった)
ハゼ役 谷口浩志さんの世知辛く奔流に呑み込まれながらあがきまくる素晴らしい演技。
うつぎ役 川上愛さんの儚く揺れる悲哀。
うど役 森重江莉歌さんの流木の如き激流に流される演技。
それぞれが、それぞれの役を完璧に演じ切った舞台であった。
そればかりではない。舞台製作から、衣装までもが完璧に世界を作り上げていたのである。
凄い!
眩いほどの渇望が生まれる一体感であった!
願わくば、あらかじめ決められた設定を、内側からぶち壊す奔流が欲しいのは僕が亜流を目指しているからなのだろうか?と、感じた。
スタッフ、キャストの皆様!本当に御苦労様でした!
又、機会があれば観させて頂きたいです。
有難うございました。