こんにちは
東ヨーロッパを中心に歌手活動をしている、水野花音です
前回の続きです
… … … … … … … …
大学進学した私は、共立女子大学の劇芸術学科で、演劇を学問として
勉強することにしました。
演劇の世界史や日本史、脚本の書き方、背景デザインや、脚本を読み解く…
実際、色んな劇場に行って、裏方を見せて頂く授業もあって。
シアター1010は、公開される前に、劇場見学
させてもらい、新しい香りが嬉しかったのを
覚えてます
舞台学を、根本から学ぶことができて、面白かった~
勉強は楽しかったけど、
「私は裏方ではなく、表現者側の人間だな~」
ということに、この頃から薄々気づき始めて
いました
目立ちたがりでもないし、目立つタイプでも
ないけど…
ステージに立ってる方が、ストレスなくて自分に合ってるんだろうな。
何かまたやってみようかな。
そんな時、バイト先の先輩からお誘いが。
「結構有名な英語劇団体なんだけど、やらない」
それが、Model Production、略してMPとの出逢いでした。
演劇を通じて英語を学ぶという理念に基づ
いて、関東の大学生が参加できる英語劇団体です。
加瀬亮さん、川平慈英さん、中村雅俊さん、
藤田朋子さん、別所哲也さん、そして故
今井雅之さん、塩屋俊さんなど、多くのプロの俳優を輩出している
団体です。
さらに総監督は、「ラストサムライ」などのキャスティングディレクター
を務めた奈良橋陽子さんという豪華さ。
私が参加した年の作品は、「STARS」
N.Y.の音楽専門学校を舞台に、スターを夢見る若者たちの
軌跡を描く青春映画で、私は学校のダンス部門に通う、
超オデブちゃん、Janis役を頂きました。
当時私は、誤ったダイエットで、摂食障害で悩んでいました
頂いた役とは、真逆の体を持った自分が、なぜ、おデブちゃんに
選ばれたのか謎で、そんな現状を知らない演出家から、
「5kgぐらい、2か月で太れるかな」
という要望が出たときには、無理ぃーーーーーと思いました
頑張って食べても、太れない
稽古すればするだけ、痩せていく
しかも
練習中は、ずっと英語で過ごすのがルールで、ちょっとした
日常会話も、稽古の指示も、連絡事項も全て英語
おまけに、帰国子女が多すぎて、普通にみんな英語で
日常会話できちゃう。
英語力は、身に着きますけどね。 必要性にかられてるからww
舞台に対するパッションや行動力、構想力や頭の良さなど、
本当に出会った仲間はみんな素晴らしいメンバーしかいない
すごいハイレベルな大学生の集まり
もう、ただのちんちくりんな私は、劣等感と焦りしか、ありませんでしたね
約3か月の稽古期間を経て。
役作りもうまく掴めないまま、太ることも
できないまま。(本番は肉下着をつけましたが)
本番を迎えました。
舞台袖で開演を待っていたとき、ダンスの振付家がやってきて…
「あなたの役はね、ブロードウェイで
演じられるとき、スター路線の役って言われてるの。この役を演じた
女優さんは、みんなその後、なぜかスターになっていくのよ。」
「いや…そんな女優さんとか目指してないし、スターとか
目立つのは苦手で…」
「どうしてガリガリのあなたに、演出家がおデブちゃんの役を
与えたか分かる」
「え…」
「あなたが、自分の容姿にコンプレックスを持ってるからよ。
痩せてて、身体が丈夫じゃなくて、自信がないわよね。それって、
あなたが演じるJanisと同じじゃない
あなたの役は、あなた自身なのよ。」
「…あっ」
「演じる必要ないの。そのままのあなたで…本番楽しんでね。」
スンッと腑に落ちた瞬間でした。
自分のままでいればいい。
その後、全日程の本番は、楽しく演じられたのは、言うまでも
ありません
役と向き合って過ごしていく時間は、自分を再発見する時間
舞台はやっぱり素晴らしい
同世代の仲間から受ける影響力が、何より素晴らしくて
舞台を通じて英語を学んだだけでなく、自分の成長と、素晴らしい
仲間に出逢えた貴重な時間でした
はじめましての方へ
You Tubeチャンネル
☆チャンネル花音☆
SNS
海外版ホームページ
曲のダウンロード
(レコチョク、mora、iTunes、LINE musicなども、こちらから
視聴・購入できます。)
SAKURA予報
|
小さな命を救いたい
あなたの愛情を待っている命があります。
日本にいる命のために、ブログホストファミリーやってます。