●●は神様の召し上がりもの~イタリア料理ツウ!vol.3 | みぞっちふぁーむとみぞ塾と日本語教師と学生と海外旅行と…

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2009年から2013年までやっていたこのブログを
2019年再開しました





【がんばろう東北!宮城!】

「食材王国みやぎ」復活を願いながら、

仙台で「災害ボランティア」と「農家の勉強」を続けます。

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2011年8月~11月、イタリアの農家さんのところに出向き

ファームステイ・アグリツーリズモを経験する予定です。



現地に行くまでに、イタリアの文化、食、農、言葉について

できるだけたくさん学んでおこうと思っており、

日々勉強中です。



このコーナーでは「イタリア料理」をテーマに

その起源やイタリアの食の考え方について勉強していきます。





第三回のテーマは



ココア(cioccolata)


cibo degli d`ei

(神様の召し上がりもの)



です。



(ネタ元→NHKラジオのイタリア語講座)







前回、「悪魔の飲み物」のコーヒーをご紹介しましたが、

一転、今回は「神様の召し上がりもの」。




なぜ、そう言われるのでしょうか?




ココアは南アメリカ原産で古代から栽培用植物として

利用されてきました。


マヤ、アステカなどの民族は、カカオを「神様の召し上がりもの」として

あがめていました。


ヨーロッパにもたらしたのはコロンブスだと言われています。


伝来の際、

この「神様の召し上がりもの」という呼び名をそのままギリシャ語に訳して

「テブロマ(theobroma)」という名称が学名に用いられることになりました。


the`os=神様

broma=食物


この考え方がそのままイタリアにも伝わったというわけです。





その高貴な名にふさわしく、

原産地のアメリカ大陸でも、伝来当初のヨーロッパでも

主に身分の高い人や富裕な人によって消費されました。


また飲み物としてだけでなく、料理にも使われることも多かったそうです。





ただし、ココアにも紆余曲折がありました。


おいしいものだっただけに敬遠された時代もありました。




1661年頃のフランス。


ルイ14世の妻がココアをフランスに紹介しようとしたところ、

フランスの貴族の中には激しく反対する人たちがいました。


ルイ15世の時代になると、その愛妄であるポンパドゥール夫人に

その愛欲をかきたてるため、ココアを基本とする食餌療法を実施しました。


しかし、結果は体重増加を引き起こしただけで、

結局彼女は「私的相談役」に格下げされてしまいました…




1823年のイタリア・ローマ。


サーラ枢機卿は、ローマ教皇選出会議の断食期間中に

たった一杯のココアを我慢することができなかったために

教皇の座を取り逃してしまいました…






ココアは、温かく人の心を癒してくれる飲み物。


ですが、甘い誘惑もつきまとう飲み物でもありますね。





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