先月末で、農家研修期間を終えました。
本日より、「みぞっちふぁーむ」オープンです。
とはいうものの、
厳冬期のため、十分なお野菜販売は行えず、
また農地の正規の賃借開始・農業委員会による承認も
4月になるので、今はまだノロノロ運転で行きます。
脱サラして、二年が経ちました。
いろいろ紆余曲折ありました。
サラリーマンを続けていれば、
おそらく今頃年収600万円近いくらいになっているでしょう。
一方、今の僕の年収は100万円くらいです。
(家庭教師の収入だけ)
この500万円の差に見合う金銭以外の価値を
農業に見出せるかどうか。
これから10年間(農地利用権期間)かけて
判断したいと思います。
家庭教師と農業には共通点があります。
それは「自分の思い通りには絶対にならない」こと。
子供の反応はダイレクトで、個性が強く、
子供によって教え方を変えないといけないです。
ときにイライラしたり、ときに反省したり…
でも根気強く向き合ったら、どんな子供でも
あるとき、ふと心が通いあい、ぐっと成績があがる
時期がやってきます。
そのときの子供の目の輝きを見ると
自分もこの仕事をやっていてよかったと感じます。
植物も反応がダイレクトです。
毎年気候も違うし、土の状態も農地によって違うので、
失敗も多く、予期しない出来事が多発します。
突然の大雪や強風にイライラしたり、
手をかけて育てた野菜を鳥や虫に食われて泣きそうになったり…
でもそんな苦労をして育てあげた野菜たちを収穫し、
お客様に納品し、「おいしかった」と言ってくれたとき、
今までの苦労が報われ、また頑張ろうと思えます。
どちらの仕事も今の自分にとって大切な仕事で、
「大人の都合」だらけなサラリーマン生活にはない経験です。
これに500万円/年の価値があるかと言われると
人それぞれでしょうが、
ま、価値があると思いながら、やっていこうと思います。