Canon DATEMATICのレンズ改造(2)何とか完成 | 見よう見まねのブログ

見よう見まねのブログ

CameraやPCなど、見よう見まねの悪戦苦闘

Canon DATEMATICのレンズ改造は、予想に反して最後の段階で難航しましたが、何とか完成に漕ぎ着けました。

Eマウントを直接接合する方法が楽ですが、それではメンテナンス性に欠け、接合部の段差が見苦しいです。

そこで、常套手段のフィルター枠経由リバースリングに取り付ける方法を取りました。

でも、フランジバックが結構短く、フィルター枠を半分程削り薄くし、しかも内径も削らないとレンズ鏡胴に嵌め込めません。

何とか作業を終え、Φ58mmフィルター枠をEマウント用リバースリングにねじ込み、無限遠を確認。

でも、レンズがガタガタです。何かに当たっています。

絞り操作レバー取り付け用ネジの頭が干渉していました。

ネジ穴を卓上ボール盤で座ぐり、ワッシャーも除去し、ネジ頭部が出ないように加工しました。

ところが、フィルター枠をレンズ後部と接合し無限遠を確認結果、焦点が合いません。

水平になるよう注意したのですが、フィルター枠の接合位置を間違えました。

そこで、フィルター枠を削り、無限遠を出そうとしたのですが、5m程度が限界でした。

 

折角ここまで来たのに、最後の詰めで失敗しました。

頭を冷やして打開策を検討結果、逆の発想で、レンズのねじ込み量を増やせば無限遠が調整できる筈です。

レンズ中央のフランジをヤスリで削り、少し奥までねじ込めるよう加工しました。これで、やっと無限遠が合いました。

ついでに、ヘリコイドグリスを交換。滑らかにレンズ操作ができるようになりました。

遮光対策として、穴の開いているレンズボードの赤丸2ケ所にプラ片を削ってはめ込み、接着剤で固定します。

リバースリングをねじ込み、完成です。

接合部とフィルター枠は黒で塗装しました。

最後の詰めで躓きましたが、何とか完成です。距離計は上部が絵文字、下部が数字なので、逆取り付けの方が良かったかな?

100円のジャンクカメラより、材料費(リバースリング、フィルター)の方がずっと高く、アンバランスな改造でした。

でも、またひとつ勉強しました。レンズ改造の奥は深いですね。。。

 

試写結果、Canon DATEMATIC 40mm F2.8(4群5枚)は明るさを欲張っていないので、絞り開放から鮮鋭な描写です。

絞ると更にコントラストが増します。44年も前(1974年発売)のレンズとしては優秀ですね。

 

合わぬなら削って嵌める無限遠