■はじめに
今回は、フィルムマガジン交換式のMamiya Magzine 35(1957年)です。
当時はカラーフィルムが非常に高価だったので、必要な時だけカラーで撮影する需要を期待し発売。
35mm版でマガジン交換式は本当に少ないですね。


Lens Shutter(LS)式では、独Adox 300。1955年Photokina展示、1956年発売、米国では1957年発売。


Focal Plane(FP)式Range Finder(RF)では、Kodak Ektra(1941年)。


FP式SLRでは、Zeiss Ikon Contarexシリーズ。


LS式SLRでは、Zeiss Ikon Contaflexシリーズの後期(1958年、Rapid以降)。
Contarex用と寸法が異なり、マガジン互換性は無い。
■Mamiya Magzine 35の概要
1957年発売。価格30,000円(本体24,000、マガジン 4,500、ケース 1,500)。
同じく、1957年発売のMamiya 35 IIIは、19,800円(50/2.8付き)、24,800円(48/2付き)。
Magazine 35は同じSekor 50/2.8付きの35 IIIの1.5倍です。これでは売れませんね。
Mamiya 35シリーズは"MAMIYA"だけで型名表示が無く、外観やシャッター、レンズ等で判別する必要あり。








マガジン開閉用ダイヤルは、赤と黒の2種類。多分、カラーと白黒を識別の為。


レンズは、Mamiya-Sekor 50mm F2.8(3群5枚)。


但し、Mamiya-Sekor 48mm F1.9(4群6枚)付きの事例を1件確認。(下記)


シャッターは、Seikosha-MXL(B,1-500)。LV(Light Value)付き。


ファインダー横に距離計調整用穴(蓋付き)が、前期(B#75万代)は無し、後期(B#78万代)は有り。


Mamiya 35 III(F2.8, F2)にも調整用穴があり。穴がだんだん大きくなっています。


巻き上げ有無を示す表示(Indicator)が、本体裏面 & マガジンにあり。
■製造番号調査結果

サンプル数が51台と少ないので精度は低いが、約12,000台程度の生産と推定。
期待に反し、それ程売れなかったようです。
前期75x,xxxは、1957-05製造開始?後期78x,xxxは、1957-08製造開始?
でも、1957-04発売なので、1957-05製造開始の仮説は成立しない。
もうひとつの仮説は、
75x,xxxは1957年製造。57を逆にした。8,000台で、月産1,000台。
78x,xxxは1958年製造。4,000台で、月産1,000台。
こちらの方が実態に近いのでは?









前期Body#は75万代(B#750224〜757617)。









後期は78万代(B#780016〜783798)で、76〜77万代が無い。
B#783798は48/1.9付き。広告やパンフにも48/1.9は記載無く、全て50/2.8。
48/1.9付きは、1958年発売の、35S、Crown、Metraに採用されています。
これは、試作機?改造品?焦点距離が50mmと48mmと異なるので、距離計を調整?






Sekor 50/2.8レンズは下記Mamiya製カメラと共通で、Lens#は16〜17万代。
Mamiya 35 II(1956)、Mamiya 35 III(1957)。
■外箱、ケース


セット。



本体用外箱。



マガジン(Film Body)用外箱と保護カバー。



同梱のケース、検査合格書、JCII検査合格票
■マニュアル

■広告、パンフなど

1957-04、写真工業の表紙はMamiya Magazine 35






パンフ。「カラー、白黒がいつでも使いわけられる」とのキャッチフレーズ。
レンズは50/2.8で、48/1.9の記載無し。本体 24,000円+マガジン 4,500円+ケース 1,500円=30,000円。
Mamiya-Sekor 50/2.8、Seikosha-MXL(B,1-500)。


1958年の米国広告「途中でフィルム交換可能」。価格は$89.50、$117(マガジン2個付き)、$32.50(マガジン)。
レンズはF2.8、シャッター(1〜1/500)、MFXシンクロ。
■最後に
Mamiyaは他社と違って、独創的、個性的なカメラが多いですね。
・Back Focusing機構のMamiya Six, Mamiya 35 I
・レンズ交換可能な二眼レフMamiya Cシリーズ
・電子(ミラクル)マウント採用の一眼レフMamiya Zシリーズ
・24 x 24mm版のMamiya Sketch
・16mm版のMamiya Pistol
でも、販売面ではMamiya SixやCシリーズ二眼レフを除き、余り成功したとは言えません。
売れるかと作ってみたが当て外れ