Ubuntu 16.04用無線ドライバー(32/64bit)をビルド | 見よう見まねのブログ

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Ubuntu 16.04 を32bit版に加え、64bit版をインストールしましたが、その直後カーネルが更新されました。

$ uname -r  で見るとカーネル番号は32bit版も64bit版も同じですが、

4.4.0-21-generic ← 更新前

4.4.0-22-generic ← 更新後

 

$ uname -a  だと違いが分かります。

Linux ubuntu 4.4.0-22-generic #39-Ubuntu SMP Thu May 5 16:52:40 UTC 2016 i686 athlon i686 GNU/Linux  ← 32bit版

Linux ubuntu 4.4.0-22-generic #39-Ubuntu SMP Thu May 5 16:53:32 UTC 2016 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux ← 64bit版

 

Ubuntu 16.04のカーネルは頻繁に更新されますね。Debianも同じようなものですが。。。

最初インストール時から2ケ月余りで、22-4=18 も番号が進みました。

4.4.0-4    2016-01-28 α2版(最初にインストール時)

4.4.0-8    2016-02-25 β版

4.4.0-15   2016-03-24 β2版

4.4.0-21   2016-04-21 正式版

 

折角IDを追加し、ビルドした32bit版無線LANドライバーが使えなくなり、再度ビルドしました。

カーネル番号は同じですが、32bit用を64bit用に流用できませんので、64bit版もビルド。

ファイルサイズを比較すると、64bit版の方が少し大きいです。

 

Linuxは本当に面倒ですね。。。こんな繰り返しばかり。。。

Winなら無線端末のドライバーで困ることはまずありませんが、Linuxの場合繋らないものが結構あり、自分で何とかしなければなりません。

メーカにすれば、全体でもシャア1%程度のLinuxの、機種毎、カーネル毎に専用ドライバーを次々と提供するなど、経営効率の悪いことには対応しません。

そんな敷居の高さが、Linux普及の阻害要因のひとつでしょう。

 

やり方は、前回(32bit版)と同じです。

Ubuntu 16.04βの無線ドライバーをビルド
http://ameblo.jp/miyou55mane/entry-12144681372.html

Ubuntu 16.04の無線ドライバーを再ビルド

http://ameblo.jp/miyou55mane/entry-12148128805.html

 

開発環境を入れます。

$ sudo apt-get install build-essential

 

前回ソースを保存したディレクトリから、
$ make -C /lib/modules/$(uname -r)/build M=$(pwd)

 

元に戻せるよう、事前にドライバーを改名(*.ko-org 等)して置きます。
作成されたドライバーをroot権限でコピーし、
/lib/modules/4.4.0-22-generic/kernel/drivers/net/wireless/ath/ar5523/ar5523.ko
/lib/modules/4.4.0-22-generic/kernel/drivers/net/wireless/rt2x00/rt2800usb.ko
/lib/modules/4.4.0-22-generic/kernel/drivers/net/wireless/zd1211rw/zd1211rw.ko

$ sudo depmod -a

今回ビルドしたドライバー(32/64bit版)を以下にアップしました。

興味のある方は試して見て下さい。

一応、限られた手持ち品では動作確認済みですが、全て繋がるかどうかは未検証です。

【追記】古くなったので公開中止

同じ名も中身が違い繋がらず

カーネルといたちごっこのドライバー