見よう見まねのブログ

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CameraやPCなど、見よう見まねの悪戦苦闘

2024-06-29付(現地時間)でDebian 12.6のポイントリリースがありました。

数多くのバグが修正されています。

 

カーネルも脆弱性対策を反映し、更新されました。

$ uname -a
Linux debian 6.1.0-22-amd64 #1 SMP PREEMPT_DYNAMIC Debian 6.1.94-1 (2024-06-21) x86_64 GNU/Linux

 

来年(2025年)にはDebuian 13 trixieがリリース予定なので、あと数回Debian 12のポイントリリースがあるでしょう。

 

2ケ月の遅れリリース本の虫

Debain 12.6のポイントリリースは当初、2024-04-06でしたが、延期されました。

 

ようやく準備も整ったようで、2024-06-29に12.6のポイントリリースが予定されています。

 

 

Proposed-updatesをみると、かなり多くの更新がありそうです。

 

ポイントで溜まり溜まった垢落とし

 

1950年前後から多くの16mmカメラが登場しました。

メジャーなカメラとしては、Mamiya 16、Steky、Minolta 16といったところです。

しかし、カートリッジに互換性が無く、普及の妨げとなっていました。

ようやく、1962年にMinolta 16用カートリッジがJIS規格化されましたが、

その頃には各社が16mmカメラから徹底し、Minoltaのみが残る状況でした。

 

【国産16mmカメラ年表】

1947   Mica Automat、Steky I &II、Dan 16、Croma Color 16
1948   Zany
1949   Mamiya 16、Rubix 16
1950   Konan 16 Automat、Steky IIB、Beauty 16(Spy 16)、Binoca、Croma Color 16
          Gemmy Pistol、Mycro Super 16、Mykro Fine Color 16、Okada Camera B
          Seiki 16、Teleca Cyclops
1951   Mamiya Super 16、Rubina 16II、Zuwan Super 16
1952   Nicta(試作機)
1953  Hanken

1954  Doryu 2-16

1955
1956

1957  Mamiya Super 16、Minolta 16、Golden Steky、Darling-16(Albert)、Ricoreo 16(試作機)

1958  Mamiya 16 Super III

1959  Mamiya 16 Automatic、Yashica 16、Ricoh 16、Golden Ricoh 16、Nikon 16(試作機)

1960  Minolta 16II、Minolta 16P、Zunow Z16(試作機)
1961  Mamiya 16 Deluxe、Viscawide-16

1962  Mamiya 16EE Deluxe、Minolta Sonocon、Minolta 16EE            
1963  Minolta 16EEII、Shaty 16(試作機)

1964  Minolta 16Ps、Yashica 16EE、Glico Pistol

1965                    
1966 Minolta 16MG            
1967   
1968
1969
1970 Minolta 16MG-S            
1971   Minolta 16MG-S(BK) 
1972   Minolta 16QT 

 

今回取り上げるのは、日本精密工業(NSK)のZanyです。調査結果のまとめは以下です。

 

■Zany Prototypeと思われるもの

通常、製造番号の頭が年(和暦 or 西暦)となっており、#2319はS23(1948)年製と推定。

製造元が日本精密工業(NSK)では無くNDKとなっており、これは旧社名でしょうか?

レンズは、GEMMY ANASTIGMAT 25mm F4.5。シャッターはB,25,50,100。

 

■Zany

製造番号が0817〜0865は1948年製造、約100台。上部に、Zany & NSKのロゴあり。

製造番号が040,001〜040,843は1949(S24)年製造、約900台。

レンズとシャッターは上記と同じ。

シャッターは金属膜のエバーセット型。レンズはネジ込み式で、将来交換レンズも計画?

貼革を剥がすと背面にピント確認用の穴あり。フィルムカウンター。16mm有孔フィルム用の専用カートリッジ。

 

■Zany SII

上部に、Zany SII & NSKのロゴあり。

レンズがJEWEL ANASTIGMAT 25mm F3.5に更新された。シャッターは上記と同じ。

製造番号が、040,918〜041,226で1949(S24)年製造、約200台。

台数が少ないのは、Zany SII発売後に会社倒産した模様。

「試作」のスタンプがある個体も確認しました。

 

■当時の広告

日本の広告は確認できず。1949年の米国広告があり。前面の製造番号は不鮮明で不明。

#the new ZANY!"と記載ありZany SIIと思いきや、25mm F4.5なのでZany。

 

■最後に

Zanyは元々製造台数が少なく、製造番号が確認できたものも僅かなので調査精度は良くありません。

今回の調査で総数1,000台余りと推察されます。

Zanyは16mmカメラ乱立の中、僅かの台数を製造し、1年余りで退場した儚いカメラです。

Zanyには「馬鹿で役に立たない愚かな男性、ピエロ」と言う意味があります。何故こんな名前をつけたのでしょう?

 

金属の真面目な作り馬鹿にされ

 

当初、2024-04-06に予定されていたDebian 12.6(bookworm)ポイントリリースが延期となっています。

 

Next point releases
stable (12.6) Delayed (was 2024-04-06)

 

理由は、XZデータ圧縮関係の深刻な脆弱性(CVE-2024-3094)に起因するもので、多くのLinuxが影響受ける由。

徹底的に検証作業を行うため、12.6のポイントリリースを延期したもの。

This security vulnerability, CVE-2024-3094, didn’t just affect Debian sid.

It also impacted several other Linux distributions, including certain versions of Fedora, Arch, openSUSE Tumbleweed, Kali, and more.

 

こちらに日本語解説があり。

 

Debianの各バージョンの、最新対策状況を確認結果、いずれも影響無し or 対策済みでした。

Package    Type    Release    Fixed Version

xz-utils    source    buster    (not affected)
xz-utils    source    bullseye    (not affected) 
xz-utils    source    bookworm    (not affected)
xz-utils    source    (unstable)    5.6.1+really5.4.5-1

 

従って、近々Debian 12.6のポイントリリース日が発表あるでしょう。

それにしても、どのアプリもバージョンアップの度に脆弱性がでてきますね。

ブラウザのChromeも脆弱性対策アップデートが頻繁にあります。

 

新機能入れたら虫が隙間から

 

1957年に新潮精機が発売した、16mmカメラのDarling-16について調べてみました。

ベークライト製の縦型カメラで、レンズは固定焦点(F8〜22)、単速シャッター(B & I)。

Mamiya 16互換のカートリッジを使い、10x12mm 14枚撮り。

後継機種は発売されず、1機種だけで市場から撤退しました。

 

モデルはOEMを含め4機種あり。

【1st Ver】

ロゴは黄色。左側面下部に"SHINCHO SEIKI Co., LTD.(新潮精機)"。シンクロ無し。

絞りは前面のレバー操作(F8,11, 22)=F16が無い。巻き止め解除は側面のダイヤル(矢印)。

 

【2nd Ver】

ロゴは赤、橙、緑。シンクロが前面に追加された。

絞りはレンズ鏡筒に移動(F8,11,16,22)。巻き止め解除は側面のダイヤル(矢印)。

 

【Albert】2nd Verの米国向けOEM

 

【3rd Ver】

ロゴは緑色。シンクロ付き。

絞絞りはレンズ鏡筒(F8,11,16,22)。巻き止め解除は側面のレバー式に変更。

 

外箱と英文取説。

Mamiya 16互換のカートリッジ。

 

最愛のカメラ目指すも一発屋

16mmカメラについては、これまで何度もブログで紹介してきましたが、今回はMycroです。


2021/05/04 Dan 35とDan 16の調査
2020/12/19 GaMi 16調査結果のまとめ
2020/12/07 Goerz Minicordの調査(2)
2020/12/04 Goerz Minicordの調査(1)
2020/11/28 Minolta 16QTの調査
2020/11/21 Minolta 16MG & 16MG-Sの調査
2020/11/15 Minolta 16EE & 16EEIIの調査
2020/11/08 Minolta 16P & 16Psの調査
2020/10/31 Kowa Ramera(ラジオ付きカメラ)の調査
2020/10/27 Minolta SONOCONの調査
2020/10/24 minolta-16IIの調査
2020/10/22 Konan-16の調査(2)
2020/10/18 Minolta-16の調査
2020/10/14 Konan-16シリーズの調査
2020/10/10 Mica Automatの調査
2020/10/06 Mamiya 16 Superの調査
2020/10/04 警察向け16mmカメラ(Mamiya,Mikroma,Doryu,Hanken)
2020/10/02 Mamiya 16(初代)の調査
2015/06/28 ミニチュアカメラ(5)Yashica 16, Atoron
2015/06/27 ミニチュアカメラ(4)Minolta 16
2015/06/24 ミニチュアカメラ(3)Mamiya 16
2015/06/21 ミニチュアカメラ(2)Petie
2015/06/20ミニチュアカメラ(1)Steky


戦前から続く17.5mm裏紙付きフィルム使用の豆カメラの代表格は、三和商会のMycroと、美篶商会Midgetです。
Mycroは一時期16mmカメラへの転換を図りました。それが、Mycro IIIとMycro Super 16です。

■Mycro III(1950年頃)


文献や広告に無いので、恐らくMycro Super 16の試作機と思われます。

裏面に赤窓が無く、上部に枚数計あり、16mmカメラの証拠。裏面に巻き止め解除レバーがありません。
前回ブログで17.5mm裏紙付きに分類しましたが,訂正します。

2024/04/10豆カメラ(M)17.5mm裏紙付きフィルム使用

 


■Mycro Super 16(1950年発表、1951年発売)

1950-09〜12月の広告には価格が無く、発売予告でしょう。


1951-01月以降の広告に価格が記載あり、発売されたと推定。

仕様は16mm有孔フィルム使用、10x14mm 14枚撮り。レンズは20mm F4.5〜F11、シャター(B, 25,50,100)
シンクロ付きとなっているが、現物にはシンクロ接点無し。ケーブルリリース穴のみ。

フラシュも発売されたが、接続不可の不可思議。
価格は、Mycro Super 16が1,650円、フラッシュが850円。前機種のMycro IIが1,400円、Mycro Iが850円。

レンズは黒と白の2種類。

枚数計の数字は、0,3,6,9。14枚撮りなのに、何故?

裏面にMycro III同様巻き止め解除レバー無しと、有りの2種類。有りが後期?

シャッター(25,50,100,B)と絞り(F4.5/5.6/8/11)。

底部三脚穴周辺"IMPORT"の刻印は輸出用。

専用16mmフィルム。

収納箱。MycroとSanwa Shokai(三和商会)の文字あり。

ケーズ裏にも"IMPORT"の押印。


■Mycro IIIA(1953年発売) Mycroの最終機種。国内広告が無いので、輸出専用機。

16mmから17.5mm裏紙付きフィルムに回帰しました。恐らく、Super 16の販売不振が要因かと。

その影響で、初期(黒★)はMycro Super 16の流用の為、ファインダーとフィルム枠(10x14mm)が長方形。

以降(黒、白)はファインダーとフィルム枠(14x14mm)が四角形に戻った。

レンズのデザインも異なります。

輸出を示すJCII検査合格証。一部、製造番号が巻き上げノブ頭に刻印あり。

原産地(JAPAN)を示す箇所は3通り(底面、巻き上げノブ頭、側面)。

収納箱。

 

折角17.5mm裏紙付きに戻ったものの、時代は16mm(Mamiya 16, Steky, Konan 16, Minolta 16等)が主流に。

Midgetも1951年発売のNew Midget IIIが最終機種です。

1951年がMycro、Midget両雄の国内向け発売の最後の年となりました。

 

マイクロの変身空し元の鞘

 

豆カメラ(A〜Z)は17.5mm裏紙付きフィルム用カメラで200種類以上ありますが、今回は20mm裏紙付きフィルム用カメラです。

こちらは3種類のみ。

 

Guzzi

アース光学(株)=Earth K.K.製、1938年〜三和商会が発売。

レンズ上に"GUZZI"、下に"EARTH K.K."、巻き上げノブ頭に"GUZZI"。

ULCA(独Otto Henneberger氏の特許により、独、英、米で発売された)のコピー機。

固定焦点 & 絞り、シャッター(B & I)、画面は18x18mm、10枚撮り。

当時の広告価格は、5円50銭(1940)、7円(1942)。

 

Top

Guzziの後継機で、トップカメラ製作所(Top Camera Works)製、1948年朝日商店が発売。

アース光学とトップカメラの関係は不明。

レンズ上に"TOP"、下に"TOP CAMERA WORKS"、巻き上げノブ頭に"TOP"。

 

Mycroflex

1941年に秋田製作所が発表。現存無し。

レンズはMycro Anastigmat F4.5、シャッター(B, 25, 50, 100)、画面は18x18mm、10枚撮り。

 

 

17.5mm裏紙付きフィルム使用豆カメラ(Midget型、Hit型)のU〜Zです。今回でA〜Z網羅し、完結です。

 

U:無し

Vesta(銀鈴光機)、1ファインダー型。

Vesta(銀鈴光機)、2ファインダー型。両方共、レンズは20mm固定焦点・絞り、シャッター(B & I)

上部はG.R.C.=銀鈴光機(株)の有、無あり。

 

Vestkam。太陽堂光機のMeteor, Vestkam, Epochs, Beauty 14シリーズ。

レンズは3種類(20/3.5, 20/4.5,定格表示なし)

シャッターも3種類(B 25 50, B 1 2, B S F)。S=Slow(25)、F=Fast(50)の略。

米国America Home Industries Inc.向けOEM表示。Made in Occupied Japanが底部と箱に。

1949〜1950年当時の広告。

 

Violet(富士光学精機)

Vista


Walklenz

 

X:無し

Y:無し

Zenix(未確認)
 

17.5mm裏紙付きフィルム使用豆カメラ(Midget型、Hit型)のTです。

 

Tacker

塚田商事(TSC)、軍艦部が段付きと丸形の2種類。MADE IN OCCUPIED JAPANの表示箇所も2種類。

Takka(上記Tackerとスペルが異なる。Takkaの方が古いモデル)

塚田商事(TSC)、軍艦部が段付きと丸形の2種類。MADE IN OCCUPIED JAPANの表示箇所も異なる。

シャッターは2種類(B 25 50、B 100 50 25)。

Teeco


Teemee


Telstar

 
Tiny


Tone(東洋光機)、2 x Finder。

詳細、2021-04-24付ブログ参照

 

Top Camera I(丸惣、2 x ファインダー)


Top Camera II(丸惣、ファインダーは1つ)

Toyoca 16I & 16II(東郷堂)

Toypca 16, Saga 16, Kuteシリーズ。I型は枚数計無し、II型は枚数計有り。

Toyoca Ace(東郷堂。Toyoca Ace, Hobby 16, Homer 16, Prince Rubyは姉妹機)


Toyoca(東郷堂、Hit型)


Traveler


Tsubame(反射型ファインダーのみ。レンズは25/4.5、シャターはB,25.50,100)

 

Tsubasa(木川光学、未確認)


 

17.5mm裏紙付きフィルム使用豆カメラ(Midget型、Hit型)のSです。


Saga 16(東郷堂のToyoca 16, Saga 16, Kuteシリーズ)


Saica(森田商会のSaica, Kiku 16, Gem 16, Halmatシリーズ)

Satellite

Secret


Septon Pen(岡本光機、シャーペンと一体型)


Septon Penletto(岡本光機、Septon Penの姉妹機)

Shalco(Shalko)

Shayo

Sholy-Flex。二眼レフ。Peace Baby Flex, Peace Small Lef, Sholy-Flexは姉妹機。
Sil-Bair(未確認)Sil-Bear?


Sli-Bear

Sing 388(中身は、Mini Camera)
Sing 838(未確認)


Sing 88(Bell-14, Sing-88は姉妹機)

Siraton

Snappy(1949年、小西六、交換レンズは標準25/3.5と望遠40/5.6)
詳細、2021-04-14付ブログ参照。

 



Souvenir of Mexico


Speedex

Spesco

Sputnik

Spy 14(丸惣、Top Camera IIのキット品。ケーズ、フィルム6本、現像タンク&薬品)


Star

2種類あり。上部に”STAR TOKYO YAMATO"とある方は、Paxで有名な大和光機工業と関係あり?


Star-Light(未確認、Star-Lite ?)


Star-Lite

Stellar

Sterling

Sun(小西六Snapyに似たおむすび型、二眼レフ風反射ファインダー)

Sun 16。M.R.S. Camera WorksとSun BのS.N.K Camera Woraksとの関係不明なるも、そっくり。

Sun B。S.N.K. Camera Works=新日本興業(株)、後の、木川光学。Tsubasa、Poppy(16mm)等を製造。

Swallow


Sweet 16。東郷堂。固定焦点&絞りだが、シャッターは変更可能。

Toyoca 16より大型化した理由は、画面サイズが14x14mmでは無く14×18〜20mmの為で、ファインダーも横長。