Mycro III,Super 16,IIIA | 見よう見まねのブログ

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16mmカメラについては、これまで何度もブログで紹介してきましたが、今回はMycroです。


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2015/06/28 ミニチュアカメラ(5)Yashica 16, Atoron
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2015/06/24 ミニチュアカメラ(3)Mamiya 16
2015/06/21 ミニチュアカメラ(2)Petie
2015/06/20ミニチュアカメラ(1)Steky


戦前から続く17.5mm裏紙付きフィルム使用の豆カメラの代表格は、三和商会のMycroと、美篶商会Midgetです。
Mycroは一時期16mmカメラへの転換を図りました。それが、Mycro IIIとMycro Super 16です。

■Mycro III(1950年頃)


文献や広告に無いので、恐らくMycro Super 16の試作機と思われます。

裏面に赤窓が無く、上部に枚数計あり、16mmカメラの証拠。裏面に巻き止め解除レバーがありません。
前回ブログで17.5mm裏紙付きに分類しましたが,訂正します。

2024/04/10豆カメラ(M)17.5mm裏紙付きフィルム使用

 


■Mycro Super 16(1950年発表、1951年発売)

1950-09〜12月の広告には価格が無く、発売予告でしょう。


1951-01月以降の広告に価格が記載あり、発売されたと推定。

仕様は16mm有孔フィルム使用、10x14mm 14枚撮り。レンズは20mm F4.5〜F11、シャター(B, 25,50,100)
シンクロ付きとなっているが、現物にはシンクロ接点無し。ケーブルリリース穴のみ。

フラシュも発売されたが、接続不可の不可思議。
価格は、Mycro Super 16が1,650円、フラッシュが850円。前機種のMycro IIが1,400円、Mycro Iが850円。

レンズは黒と白の2種類。

枚数計の数字は、0,3,6,9。14枚撮りなのに、何故?

裏面にMycro III同様巻き止め解除レバー無しと、有りの2種類。有りが後期?

シャッター(25,50,100,B)と絞り(F4.5/5.6/8/11)。

底部三脚穴周辺"IMPORT"の刻印は輸出用。

専用16mmフィルム。

収納箱。MycroとSanwa Shokai(三和商会)の文字あり。

ケーズ裏にも"IMPORT"の押印。


■Mycro IIIA(1953年発売) Mycroの最終機種。国内広告が無いので、輸出専用機。

16mmから17.5mm裏紙付きフィルムに回帰しました。恐らく、Super 16の販売不振が要因かと。

その影響で、初期(黒★)はMycro Super 16の流用の為、ファインダーとフィルム枠(10x14mm)が長方形。

以降(黒、白)はファインダーとフィルム枠(14x14mm)が四角形に戻った。

レンズのデザインも異なります。

輸出を示すJCII検査合格証。一部、製造番号が巻き上げノブ頭に刻印あり。

原産地(JAPAN)を示す箇所は3通り(底面、巻き上げノブ頭、側面)。

収納箱。

 

折角17.5mm裏紙付きに戻ったものの、時代は16mm(Mamiya 16, Steky, Konan 16, Minolta 16等)が主流に。

Midgetも1951年発売のNew Midget IIIが最終機種です。

1951年がMycro、Midget両雄の国内向け発売の最後の年となりました。

 

マイクロの変身空し元の鞘