ロシアのウクライナ侵攻について思うこと | 宮沢たかひと Powered by Ameba

ロシアがウクライナに侵攻してから3週間たちます。現地報道やSNSを介して様々な情報が飛び交い、何が正しくて、どれがフェイクなのか判断しかねていますが、私も西側の民主主義国家の一員なので、また一方的にロシアが主権国家に侵攻して建物を破壊し、民間人を避難民に追いやっているのは事実なので、ウクライナを応援しています。

 

改めて、ウクライナを中心とした地域の歴史を勉強してみると、ウクライナが地理的に侵攻されやすい地域であり、モンゴル帝国に支配されていた時期もあり、様々な民族が入り乱れて発展してきた地域であることに驚きます。

 

恐らくプーチンの頭の中にはキエフ公国から発展してきたロシアの歴史と、ソビエト連邦が崩壊して辛酸をなめさせられたことに対する西側への怨念と用心深さもあり、今回のような蛮行に至ったのでしょうが、あまりに偉くなりすぎ、イエスマンばかり周囲に集まり、正確な情報が無いままに戦略をたてたことが裏目に出つつあるようです。

 

私は2年ほど前からウクライナ出身の女性からマンツーマンで英会話レッスンを受けていますが、彼女にソビエト連邦時代の話を聞くと、ウクライナが民主国家になったことを本当に喜んでいました。もちろん彼女はロシア語も堪能で、テレビで見る在日ウクライナ人たちの日本語力を見ると、ウクライナ人の言語習得能力の高さを感じます。侵攻が始まってから彼女には会っていませんが、おそらく家族が大変な目にあっているでしょうから、LINEで日本政府や東京都の避難民受け入れ情報を提供しています。また、ウクライナ大使館に若干の寄付をしました。

 

中学生時代、皆が中学生らしい文章を文集に載せているのに、私はなぜか第三次世界大戦を心配し、各国のリーダーに広い心をもって対応するよう懇願する文章を載せていました。戦中派の母から絶対に戦争はしてはダメ!、と幼少期から繰り返し聞かされていた影響でしょう。また、1989年に留学先のドイツでベルリンの壁崩壊を体験したこともあり、第三次世界大戦を防ぐことが国会議員になった目的の一つでもありました。ですので、21世紀になっても、今回のような第二次世界大戦以来の大規模な戦争が起こっていることにショックを受けています。

 

まさに今、第三次世界大戦に発展するか否かの瀬戸際です。人類は核爆弾と原子力発電を発明し、核保有国家が生まれ、その結果、核爆弾使用を脅しの道具とする国家間のチキンゲームのような状況に自らを追い込んでしまいました。今の私には何もできず、各国の政治リーダーの賢明なる判断と行動に託すしかないことを歯がゆく感じます。

 

この度の戦争でロシアが負け、第三次世界大戦を避けることができたにしても、将来似たような紛争は起こりえますので、人類は進化の中で自ら生み出してきたものが自らを滅ぼす結果にならないような知恵と行動規範を備えないと、いずれ人類は自滅するでしょう。また、この度の戦争は近代に入ってから続く民主主義と共産主義のイデオロギー対立の結果でもあります。西側国家がロシアや中国のような共産主義国家(+全体主義?)と折り合いをつけ、相互の立場を理解しながら人類が継続して地球上で共生できるようにしてほしいと思います。子孫のために!