【自民党も民進党も、いつか来た道】 | 宮沢たかひと Powered by Ameba

自民党、「森友」が終わったかと思ったら、今は「加計」。

真相を究明してほしいという願いはあるものの、多くの国民はこれらの問題に辟易している。

都議選、仙台市長選挙でも惨敗。

文科省内でも防衛省内でも官邸への抵抗姿勢露骨に表に出てきた。

ここ数年の官邸の専横的対応に霞が関官僚たちの堪忍袋の緒が切れた、ということか。

 

一方で、野党第一党の民進党は、都議選で惨敗し、幹事長は辞任し、両院議員総会では公然と党首の辞任を求められている。

私に言わせれば、蓮舫氏が党首、野田氏が幹事長になった時点で、私を含め多くの国民にこのシナリオは予想できた。それがなぜわからないのか?

二重国籍問題への対応も遅すぎる。

また、幹事長や党首の辞任を議員総会で発言する前に、なぜ党内ガバナンスを根底から変えようという努力をしないのか?

 

当然の結果として、政党支持率は自民党でも民進党でも低下し、「支持政党なし」が増えるのみ。

 

http://ameblo.jp/miyazawa007/entry-12070392956.html

に「民主党政権の蹉跌」をテーマとしてレポートを書いたが、民進党の中身は民主党時代と何も変わっていない。当時は小沢一郎氏という強烈な個性を持った政治家が中心となった崩壊だったが、小沢氏がいなくても同じことを繰り返している。すなわち、低次元の組織ガバナンスが根本原因。

 

「統合を志向しても偏狭に堕ちず、多様性を尊重しても分裂に走らず」が保守主義の原則。
また、ハンナ・アーレントによれば、政治の前提とは「多様性」であり、政治の営みの趣旨は「異質な他者」との多様な関係を紡ぎ、それを切り回すことにある、と。それができないなら、政治家などやめた方がいい。

 

政党は、政策以前に、政治家個人が「無私」と「寛容」の精神をもって柔軟に政党ガバナンスを改善するしかない。今の民進党内で、党首や幹事長を変えても復活は無理であろう。

 

自民党にも民進党にも上質な政治家はいる。じっくりと考え、魅力的な政党に生まれ変わっていただきたい、と切に思う。それができなければ、新たな政党に託すしかない。

http://ameblo.jp/miyazawa007/entry-12123853127.html