広島市内のこども園で、子育て通信「えがおがいっぱい」を発信しています。その第55号(2024年7月号)です。
ちっともガマンができず、思い通りにならないと、泣いたりモノを投げたりして暴れます。どうすれば、ちゃんとガマンできる子になるでしょうか。
子どもがそういった行動をとるのは、「したい」「ほしい」といった欲求があるからですよね。
欲求は、意欲や喜びのみなもとですから、「したい」「ほしい」と思うこと自体はとてもいいことです。
でも小さな子は脳が発達途中なので、ひとつのことですぐ頭がいっぱいになります。それに大人のように、「ムリなものはムリ」と割り切ることができません。
「次回を楽しみにしよう」とか「他のことを楽しめばいい」と、次善の策を考える力も未熟です。「暴れたら思い通りになる」と学習してしまっている場合もあります。
「ぼくは悪い子なんだ」「ママはぼくをきらいなんだ」と誤解すると、不安になってよけいに暴れます。
①「それで遊びたかったんだ」「負けてくやしかったんだね」と、気持ちを言葉にする。
②「でも○○だからダメなんだよ」と、できないことは「できない」とはっきり伝える。
③「また、明日あそぼ」「誕生日に買ってあげる」など、未来の楽しみに変える。または、「じゃぁ、〇〇して遊ぼ」と、他の楽しみを思い出させる。
◆でも子どもはすぐにはそうは思えません。それでも暴れるときは、相手にしない。
子どもが落ち着いたら、「一緒に〇〇しようか」と抱きしめてやることができれば、なおいいでしょう。
◆ただ、こういった対応は、ママの気持ちに余裕がないとうまくできません。まず、①の気持ちを言葉にしてやることができると、その後も意外とうまくいくものです。
このブログに書ききれないことを本にしました。
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(「子育て通信54」完)
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