高周波デンシティ治療開始 | 美容外科開業医の独り言

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前回のブログで告知していたように、引き締め治療の新しい高周波RF機器デンシティの治療を開始します。

サーマクールと同じ容量結合型RFの機種は最近次々登場しています。テンサーマ、オリジオ、ボルニューマーなど先行する優れた機種が幾つかありますが、デンシティは最後に登場しただけあってバイポーラ(双極)型のチップ(Hi-Tip)を搭載しています。これは他の機器にはない最大の特徴であり、容量結合型RFとしては初めての機構です。

バイポーラというのは浅い層に強い熱を生じさせる加熱方式で、そのために即効性があり、表面の皮膚質の改善まで得られるというものです。単にバイポーラで発振されるのではなく、モノポーラ(サーマクールと同じ様式)発振も行われ、特殊なパルスと冷却によってより効率良く深く加熱できるという面白い構造です。機器オタクとしては大変興味深く、プロトタイプの発表と同時に本社の技術陣と協議して最適な機構を模索してきました。工学的な部分と医学的な部分を結びつけるのは医師にしかできない仕事であり、形となって発売されたことは嬉しい限りです。

その効果は即時性が高く、皮膚表面の引き締めや肌質改善だけでなく、従来機の持つ三次元的引き締め効果も併せ持ちます。

 

ではデンシティがあればサーマクールは要らないのか、という意見もあると思います。しかしそれは間違いです。私自身、他の容量結合型RFも国内外で見たりテストをしてきましたが、やはりサーマクールは偉大な機器です。その三次元的引き締め効果、深部への加熱作用というのは他社は追随できていません。痛みが強い、これは強い加熱作用の証です。痛くなくて加熱されるなんてことはありません。痛くないほど即時性に優れ、効果持続は短くなります。サーマクールは即時性が少し劣る分だけ引き締め効果がより強くかつ長期に渡ります。構造が同じであるほど、これは理論的に確実な話なのです。モノポーラとしての力は(他社製品全てを含めて)サーマクールが一番強いと感じます。だからこそデンシティは違う構造を持たせて即時の表層の変化を得るバイポーラチップも搭載したのです。

前回ブログで書いたウルセラとウルトラセルのような補完関係というのは、まさにこの部分です。

2つの機器を導入しているからこそ、使い分けなど含めてよりきめ細やかに患者対応ができると考えています。

 

 

さて、

当院では新たに看護師を募集します。新人を採用したのですが、3ヶ月にて退職することとなりました。久々に短い就業期間だったので、ちょっと今度は気合い入れて採用したいと思います。週休2.5日、しかも土日祝日は完全休みです。待遇も個人クリニックとしてはかなり良い方だと思います。欠点は院長がマニアックで覚える仕事が多めなことです。

ご興味のある看護師さんは当院の公式サイトの質問フォームから応募したいと問い合わせてください。前回も即決まったので、早めの応募をお待ちしております。