レーザー貸し出し | 美容外科開業医の独り言

美容外科開業医の独り言

美容医療とは人間愛!という信念で仕事をしている美容外科医のブログです。
レーザーなど最新の美容情報や普段の診療で感じたことなど、ぼやきを交えながら書いていきます。
外見だけではなく心も綺麗になり、自信が湧いて幸せになれる、そんな美容医療を目指しています。

現在、導入していないもののテストを依頼されている機器が4台、院内にあり、ちょっと診療室まで占拠しています。
長期貸し出しを受けており、評価しなければいけないのですが、いきなり患者様に照射するわけにもいきませんし、安全性を確認してから大丈夫と判断した機械については学術モニターを募集するため、夏過ぎから本格的にと考えています。
ニキビ跡が主な対象になりそうです。

最近は機器の貸し出しも頻繁に受けますし、様々な会社の本社社長や役員が来訪されます。ブログには全ては紹介しきれませんが、ほぼ毎週のように何らかの情報を得ることが出来るようになりました。その中には怪しいものも混じっており、ついつい厳しく突っ込むこともありますが、外人さんは総じて平然と、きちんと主張されます。あまりに平然としているので、その時はそうなのかと妙に感心してしまうのですが、後で冷静に考えると矛盾点が多々生じます。

日本市場というのは、海外の会社にとっては大きなマーケットであり、売り込みに熱心なことは分かりますが、日本人というのは非常に細かいことを求める民族です。ちょっとした整合性のない部分や、根拠の不確かな話には納得しませんし、品質的にも高いものを要求します。医学の世界だけではなく、工業製品全般に言えることなので、日本で成功した機器というのは世界でも通じるとされています。
数年前は、そんな細かいことは関係ない、当社の製品は問題ない等の一点張りで改良の意思がないこともしばしばでした。
しかし、世界的な美容医療業界の構造的不況のためか、そしてそのために起こっている会社同士の吸収合併の頻繁さのためなのか、このままではいけないという危機感のためなのか、最近は日本人の細かさ、根拠の裏付けを求める姿勢を理解頂けることも多くなりました。
美容医療機器は最初の頃は結果オーライ、イケイケの機器がいくつもありましたが、最近では理論をきちんと固め、基礎データを出してくることが当たり前であり、いい加減な機械は売れなくなっています。
それゆえに購入前提でなくても貸し出して、評価をしてほしいというメーカーさんが増えています。有り難いことです。あとは理論上おかしいことを前提とした作用機序などを一つずつ検証し、後日再来訪された時にきちんとディスカッションする材料を取り揃え、フィードバックしていけるよう、折角の会社の好意を無駄にしないよう、時間と頭を使わなければ。私自身、マニアックな人間ですので、それを期待されている部分もあると思います。機器の理論と実際の差、レーザー発振構造上の問題点など探究するべきところはしっかりと成し遂げたいです。

今日はとりとめのない話になりましたが、当院ではこのようなメーカーへの協力、情報提供も行っております。常に最新の情報、知識から診療へ還元できるよう尽力します。





**********************
当院の化粧品が通販でも購入可能となりました。
詳しくはこちら
**********************