心の問題 | 美容外科開業医の独り言

美容外科開業医の独り言

美容医療とは人間愛!という信念で仕事をしている美容外科医のブログです。
レーザーなど最新の美容情報や普段の診療で感じたことなど、ぼやきを交えながら書いていきます。
外見だけではなく心も綺麗になり、自信が湧いて幸せになれる、そんな美容医療を目指しています。

最近、この仕事をしていて、人の幸せとは何かを考えさせられることが多くなりました。

綺麗になったら幸せになれるのでしょうか??


正しくもあり、間違ってもいます。
綺麗になりさえすれば、人は幸せになれるとは思いません。
でも、綺麗になることで自信が持てれば、前向きになれればきっと幸せになれます。
綺麗になることで全ての結果がついてくるのではなく、綺麗になるということで一歩前に進む勇気が持てる、その後が大事ではないでしょうか。
客観的に綺麗になっても、心が変化しないと、治療結果が完璧でも、満足のいくものではありません。治療後に喜び、表情が明るくなることで初めて、施術が上手くいった、そう感じることが多くなりました。

私の仕事は綺麗になるお手伝いをするものですが、綺麗になるということを達成して、その人の人生が明るくなるように背中を押してあげる事だと思います。

私の施術だけでその人の人生が変わるのでしょうか?そんなことはあり得ません。

綺麗になってからどうするか、それは患者様次第です。
美しさは固定のものではありません。心によって、同じ顔貌でも、表情の違いが生じ、美しいかどうかの決定的違いが生じます。
美しいということは移ろいゆくものであり、外見だけで何もかも人生が変わるのではないでしょう。美しいことでご自身の心が何か変わることができれば、それも上昇する方向に変化が生じれば、素晴らしいことだと思います。内面から発するオーラというんでしょうか、雰囲気のような、そういったことが美を左右します。

それに、美しさは人それぞれです。求めるものも異なります。定義などないのです。シミやほくろ一つとることでも、二重の幅が1ミリ広くなるだけでも、他人からは何ら変化がないように見えても、ご本人にとって大きな変化、自信の源となれば良いのではないか、それが最高の施術ではないか、そう感じます。

美とは実体のないものです。囚われることはいけないと思います。でも、心が美しくなるために外見が変化を求めているのであれば、そういう人には最大限のお手伝いをさせていただきたいのです。
美しくなれば人生全てが変化するはず、例えば綺麗になれば彼氏ができる、そんなものではないはずです。心が変化し、自信が出て、表情が明るくなれば、その結果幸せがついてくるのではないでしょうか。綺麗になることだけが結果ではなく、綺麗になって、心が明るくなって、表情に変化が生じて、それで幸せを導くことができるんではないか、そういう仕事ができるよう精進したいと思います。
美容外科という仕事は、病気のように普通の生活が送れるよう治療するものではありません。その人の心の問題をくみ取って、コンプレックスを取り除き、その後の人生に好影響が少しでも出るよう、アドバイス、サポートしていくことだ、そこまでを満たせる医者になりたい。そう願って仕事をしています。