入れ墨除去レーザー | 美容外科開業医の独り言

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美容医療とは人間愛!という信念で仕事をしている美容外科医のブログです。
レーザーなど最新の美容情報や普段の診療で感じたことなど、ぼやきを交えながら書いていきます。
外見だけではなく心も綺麗になり、自信が湧いて幸せになれる、そんな美容医療を目指しています。

最近入れ墨を除去しようと受診する患者様が増えています。
簡単に除去できる、傷跡も一切残さずにとれると思っている人も多いのですが、全ての入れ墨がそうなるわけではありません。どうしても入れた色素が深くて多くて、何度実施しても除去できないこともあります。最近の美容外科学会などでも報告されていますが、現実には宣伝のようには除去できません。
赤や黄色など多色彫りの場合は、レーザーでは難しく、手術を併用しないといけないことも多いものです。最近では物理的に削るレーザーを併用して少しでも傷跡を軽く除去できるよう苦心していますが、本当に入れ墨を取るのは大変です。
入れるのは簡単でも除去するのは非常に大変なんです。回数もかかるし、費用もかかります。
軽い気落ちで入れる、若気の至りというのは、あり得ることで、理解できますが、よく考えてほしい、その人の人生狂わすこともありますから。
以前、何度か新聞 や雑誌の取材で、入れ墨の除去についてお話ししたことがあります。それでも入れる人の数は減らないどころか、どんどん増えている気がします。
入れるのは自由ですが、少しでも迷ったら、取るときの苦労をよく考えてからでも遅くはありません。