最近入れ墨を除去しようと受診する患者様が増えています。
簡単に除去できる、傷跡も一切残さずにとれると思っている人も多いのですが、全ての入れ墨がそうなるわけではありません。どうしても入れた色素が深くて多くて、何度実施しても除去できないこともあります。最近の美容外科学会などでも報告されていますが、現実には宣伝のようには除去できません。
赤や黄色など多色彫りの場合は、レーザーでは難しく、手術を併用しないといけないことも多いものです。最近では物理的に削るレーザーを併用して少しでも傷跡を軽く除去できるよう苦心していますが、本当に入れ墨を取るのは大変です。
入れるのは簡単でも除去するのは非常に大変なんです。回数もかかるし、費用もかかります。
軽い気落ちで入れる、若気の至りというのは、あり得ることで、理解できますが、よく考えてほしい、その人の人生狂わすこともありますから。
以前、何度か新聞
や雑誌の取材で、入れ墨の除去についてお話ししたことがあります。それでも入れる人の数は減らないどころか、どんどん増えている気がします。
入れるのは自由ですが、少しでも迷ったら、取るときの苦労をよく考えてからでも遅くはありません。