メディカルエステ | 美容外科開業医の独り言

美容外科開業医の独り言

美容医療とは人間愛!という信念で仕事をしている美容外科医のブログです。
レーザーなど最新の美容情報や普段の診療で感じたことなど、ぼやきを交えながら書いていきます。
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日本でも少しずつメディカルエステというものが認知されつつある状況ですが、では一体どういうものだろうという定義は非常に難しいものです。
医療機関に付随してエステティシャンなどが施術する、よりローリスクな施術、そういう考えが一般的と思いますが、単にクリニック内で行われるエステの施術施設を意味するときもありますし、エステがより高度な知識をもって行う施術、医療機関で使われる機械と同じような作用の機械を主に用いるエステ、「治す」に近い施術をするエステ、そういう意味合いで命名されることもあるようです。

お隣韓国では、エステにおける施術がかなり法的に制限される状況となり、医療機関がエステのようなことを併設するSkin & Spaという形式が登場しています(南大門市場そば、明洞の新世界百貨店の上層階に素晴らしい施設があります)。

さて、日本はどうなるんでしょうか。今医療機関でメディカルエステを主にしている所はなかなか苦戦しているようです。やはり医療機関付属で、施術内容によって振り分けるという形式の方が主のようです。
でもそれで本当にメディカルエステなのか、単に簡便な施術をするためだけの、患者囲い込みの手段にしか過ぎないのでは、そう感じることもあります。
本当のメディカルエステとはどういうものなのか、今後も突き詰めて考えていきたい、そう思います。もっと多くの人が物販勧誘などに気を悪くせず、本当の美への癒しを求める施設ができるために。