最近、カフェなどでよく目にするペンダントライト。
その名の通り、天井からペンダントのように垂らして
テーブルなどを明るく照らす照明である。
天井近くに固定するシーリングライトは
部屋全体を明るくするための照明なので、
選ぶのにそんなにテクニックはいらない。
部屋のコーナーや家具の脇に立てるフロアライトや
テーブルや机に置くスタンドライトも
間接照明が一般的になった今では
初心者でも、ちょっとテクニックを覚えれば
なんとなくそれなりにコーディネイトできるだろう。
しかし、ペンダントライトは
ライトが空間に浮かんだイメージの照明。
しかも、その高さによっては
頭にぶつかる可能性もあるので
デザイン選びも配置も、なかなか難しいのではないだろうか。
フランスのインテリアブランド
『ligne roset(リーン・ロゼ)』のカタログを見ていると
ソファやベッドなどのメインの家具の脇役として
素敵なペンダントライトが多く登場している。
これだったら、私にも使いこなせるかも?
という可愛いライトをご紹介しよう。
『BRASS BELL』
Patrick Zulaufというスイス人のデザイナーによる
その名の通り、真鍮のベル型のペンダントライトだ。
耐熱ガラスに真鍮でメッキを施したもので、
点灯していないときは、金色に輝いているシェードが
明かりをつけたとたん、コーティングされたガラスが透明になり
中の電球がホログラム効果で見えるという
素敵なマジックが隠されている。
部屋の広さや、吊るす場所によって
こんな風に、いくつか長さを変えて吊るすのも素敵!
同じデザインで、クロムメッキを施した
『CHROM BELL』という銀色のベル型のものもある。
『GIBOULEE』
Gregory BlainとHerve Dixneufという
二人のデザイナーのユニットによるデザイン。
『GIBOULEE』とは、フランス語で『霙(みぞれ)』の意味だ。
空から霙の粒が落ちてきたイメージが、
サテン仕上げのホワイトラッカースチールで覆われた
サテンオパールガラスのシェードで表現されている。
円形でなく、しずく型なだけで
なんだか愛着がわくと思いませんか?
『SERPENTINE』
ドイツのデザイナー、J.Holtjeの作品。
口吹きガラスの美しいシェードが素敵だ。
『SERPENTINE』とはフランス語で『蛇行』という意味。
そう、ライトのコードが、
管のように細くなった部分に空いた
2つの穴からわざと飛び出していて
その蛇行したラインがそのままデザインになっているわけだ。
ペンダのライトを吊るためのコードを
デザインの一部にしてしまうなんてさすがだなあ。
『AUDREY』
他の作品とはちょっと雰囲気が変わるが
とっても気になったので、最後にこれをご紹介。
『AUDREY』というネーミングを見た途端
ハッとした。
そう、かのオードリー・ヘップバーンがよくかぶっていた
あのお帽子の形のシェード。
サテンのリボンをクロームメッキの枠に巻きつけてある。
それだけでもう、何も言うことはありません。
こんな風に、
照明の使い方一つで空間にドラマが生まれ
部屋が生き生きとしてくるもの。
これからだんだん日が短くなっていく季節。
お部屋のライティングに凝ってみるのもいいかもしれません。
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