秋こそ月餅 | みやこのこのみ

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ライター&ライフスタイルコーディネーター、前川みやこのブログです。
日々の生活の中で、心にピピッと響いたもの、こと、ひと、ことばなどを
つれづれなるままに書き綴ります。

妹が新宿中村屋月餅を買ってきた。

季節限定のスペシャル『栗月餅』があったとかで、

通常販売品の『木の実餡』との組み合わせ。

 

 

月餅は、言わずと知れた中国のお菓子である。

日本に於ける和菓子の原点と同じように

もともとは、お供え物として

旧暦の8月15日、十五夜の中秋節に食べるものだった。

 

それが唐の時代贈答品として贈られる習慣ができ

名月に因んで『月餅』と呼ばれるようになったそうだ。

小豆餡の他に、蓮の実の餡ナツメ餡なども一般的で

北京など北の方では

くるみや松の実などのナッツの他に

杏の種ひまわりの種ごまが入ったものがある。

 

 

そして、この『月餅』を日本に広めたのが

何を隠そう、この『新宿中村屋』なのだ。

 

新宿でパンや洋菓子の店として人気のあった中村屋は

大正14年、伊勢丹や三越などの百貨店の新宿出店により

大きな打撃を受けた。

 

そこで打開策を求めて、

創業者の相馬愛蔵夫妻中国に視察旅行に出かける。

そこで出会ったのが、包子(パオズ)と呼ばれる中華まん

この月餅だったのだ。

 

しかし、中村屋の中華まんに関してでも以前に書いたが

パオズも月餅も

中国のものは油っぽかったりして口に合わなかったそうだ。

それを、

日本人の口に合うように改良すれば

主力商品になる! 

と考えたところが愛憎の素晴らしいところ!

 

特に『月餅』に関しては、

十五夜に食べるという風習が

日本のお月見のだんごによく似ているなと思った

というところがポイントだったらしい。

 

さっそく和菓子として日本人にあう『月餅』を作るべく

油っこさを無くし、皮の口当たりをよくする、見た目を良くする

などの改良を重ねて、

現在の形で発売したのが昭和2年のことだった。

 

当時は中国での風習にちなんで

8月だけの発売だったそうだが、

その後の中華まんの人気に並んで

『月餅』も全国的に知られていったため、

今ではご存知のように、1年中売られている

 

 

種類は

くるみの入った胡麻風味『月餅 小豆餡』

11種類のフルーツやナッツ類の砂糖漬けをミックスした

『月餅 木の実餡』の2種類。

 

季節によって、旬の限定品が登場し

夏にはマンゴー餡、そしてこのシーズンは栗餡

刻んだ栗の入った白あんが美味しい。

 

味も、通常の『木の実餡』は、

砂糖漬けのフルーツと木の実の香ばしさがマッチして

ものすごく美味しいし、

胡麻風味の小豆餡も、ほど良い甘さがたまらない。

『栗餡』は、栗を練り込むのではなく

刻んだ栗が入っているところがさすが。

栗の風味が口に広がって、実に上品な味わいだ。

 

 

型押しの柄とこんがり艷やかな焼色は月餅の命だが

ご覧のように、見事だ。

 

あっ!

10月31日のハロウィンに向けて、

期間限定数量限定『ハロウィン月餅』も出るらしい。

おばけの形の小豆餡と、

かぼちゃ餡が2個ずつ入った4個入り袋で520円(税別)。

 

 

あらあ、かわいい!!

袋菓子のハロウィンバージョンには全く興味ないが

五穀豊穣を祝う欧米と中国のコラボなんて

イカしてるじゃありませんか。

 

買わなくちゃ!ラブラブ

 

 

 

 

 

 

 

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