ある日竜巻に家ごと巻き込まれ、
不思議な「オズの国」まで飛ばされてしまう
という児童文学『オズの魔法使い』。
はたまた、
パニック・スペクタクル映画の『トルネード』や『ツイスター』。
私にとって『竜巻』というのは
アメリカの広大な大地にだけ登場する
怪獣みたいなイメージだった。
しかし、ここ数年日本でも大きな竜巻が起こり、
住宅地などに大きな被害が出ている。
日本で竜巻
![ビックリマーク](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/039.gif)
2012年につくば市で起きた竜巻なんかは、
つくば市で住宅など約300棟、
栃木県で345棟が損壊するなど、信じられない被害が起き、
けが人だけでなく死者まで出た。
住宅街で竜巻?
竜巻って、広大な草原や砂漠地帯で起きるんじゃないの?
竜巻っていったい何もの
![はてなマーク](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/040.gif)
結論から言ってしまおう!
竜巻の生みの親は『積乱雲』である。
![入道雲](https://stat.ameba.jp/user_images/20160724/09/miyakomaekawa/5a/45/j/t02200196_0800071113705138518.jpg?caw=800)
空にぽっかりと浮かぶ雲のかたまり(積雲)が
上昇気流によってもくもくと立ち上がり
山のように盛り上がった、あの『入道雲』だ。
ここでちょっと、学校で勉強した理科の復習……。
積乱雲がなぜ発生するかというと、その原因は
地上の温度と上空の冷たい大気との温度差による上昇気流だ。
そのため、地上の温度が高くなり、
大気との温度差がより大きくなる夏に多く見られるわけだ。
フワフワの綿菓子みたいに見えるが
この積乱雲の中ではいろいろなことが起こっている。
上昇気流によって地上の温かく湿った空気が押し上げられ、
水分が冷たい大気によって氷の粒となり、
雨粒と一緒に落下して下降気流が生まれる。
その下降気流が地上では、
激しい雨や集中豪雨を降らせ、雷を伴うことも多いのだ。
東京の住宅地に突然の雹(ひょう)が降ったのも、
この積乱雲によるものだ。
![積乱雲2](https://stat.ameba.jp/user_images/20160724/10/miyakomaekawa/21/d4/p/t02200212_0671064613705180994.png?caw=800)
気象庁ホームページより
そして、
積乱雲の中の強い上昇気流と
冷たい下降気流のぶつかり合うところに気流の乱れが生じて、
小さな気流の渦ができ、
それが発達して上昇気流と結びついて成長したのが
竜巻なのだ。
上昇気流が急速に強まると、
小さな渦に上向きの吸引力が生まれ、
渦の幅が狭まる分、風速も増して
コンパクトで強力な渦が形成されて竜巻が生まれるのだそうだ。
また日本の場合は、
台風などの接近による横風の力で
上昇気流にひねりが加わって竜巻になることも多いそうだ。
竜巻といえば、雲からゾウの鼻のように垂れ下がった
逆三角形の渦が頭に浮かぶ。
雲が渦巻いたものはその形から漏斗雲(ろうとぐも)と呼ばれ、
竜巻に巻き込まれた空気中の水蒸気が
急激な気圧の低下によって生じたものだ。
この漏斗雲を伴わずに、
巻き上げられた土などが渦を巻いているものもあり、
これが地上に達すると、枝葉や瓦礫なども巻き込んでいく。
また、積乱雲の近くでは、竜巻と同時に、
『ダウンバースト』と呼ばれる、
積乱雲から吹き降ろす下降気流が地表に衝突して
水平に吹き出す激しい突風や、
『ガスフロント』という、
積乱雲の下にできた冷たい(重い)空気の塊が、
その重みにより温かい(軽い)空気の方に流れ出すことによって発生する
激しい突風の被害もあるので、これらにも注意が必要だ。
![ダウンバースト](https://stat.ameba.jp/user_images/20160724/11/miyakomaekawa/bd/80/p/t02200297_0437058913705203283.png?caw=800)
気象庁ホームページより
しかし、海辺や山に多かった積乱雲が
最近、都市部で発生しやすくなってきているって、どういうこと?
その理由は、
地球温暖化とヒートアイランド現象により、
我々が住む街の地表の気温が年々上昇していることにある。
都市部の地面と上空の温度差が大きくなっているのだ。
もし竜巻が来たら……
竜巻は積乱雲から生まれるので、
発達した積乱雲が近づく兆しに注意することが大切だ。
巨大な積乱雲や真っ黒な雲、
同じ積乱雲が原因の雷や稲光り、
大粒の雨やゲリラ豪雨、雹などが降り始めたら要注意。
ヒヤッとした風が吹き始めるのも、気流の変化の現れだ。
もちろん、漏斗雲や土が巻き上げられてるのが確認できたり、
ゴー!という音がして、気圧の変化による耳の異常を感じたら、
急いで非難する必要がある。
![積乱雲3](https://stat.ameba.jp/user_images/20160724/10/miyakomaekawa/3d/66/p/t02200107_0703034313705180993.png?caw=800)
気象庁ホームページより
屋外にいる場合は、飛来物に注意し、
丈夫な建物の中に逃げるか、
それがない場合は、水路や凹みに身を伏せる。
竜巻は、台風のような広いエリアでなく、
積乱雲の発生したエリアだけなので、
『竜巻注意報』に気をつけよう。
気象庁では竜巻対策として
積乱雲の観測・解析用気象レーダーを全国に設置し、
これらのデータをもとに
「竜巻が今にも発生する(または発生している)可能性の程度」
を推定する『竜巻発生確度ナウキャスト』を、
気象庁ホームページで公開している。
屋外では、携帯サイトもあるので利用したい。
竜巻も雷も雹も、その原因は積乱雲。
夏の風物詩なんてながめている内はいいが
時としてとんでもないことをしでかす
いたずら小僧だということをお忘れなく!
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