2009年にビクターよりリリースしたベスト盤をのぞくと2008年に『FLRESH』(Provincia Records)を出したのが犬式のアルバムの最後になる。2009年4月を最後に活動停止していたバンドが2017年に再結成という形をとりライブを重ねながら徐々に曲を形作っていって2021年に録音・編集を進めた『動物宣言』が、紆余曲折を経て2022年4月にリリースの運びと相成った。("ベスト盤から数えて"「13年ぶり]
と謳っている)
6月にはカセットテープ。そして、この10月にレコード盤の発売の運びとなった。ぜひこの機会に、レコード針を新品に交換して聴いてみてくれたら。
レコード環境ない人も、まだ稼働するレコード卓やアンプは、ハードオフなどのリサイクルショップにもたくさん眠っているので、軽くググってから行けば店員さんに確認しながら良品を安く仕入れることも可能。
【個人的な話】2011年の原発事故から2013年、2016年の参院選挙に至るまで捨て身で社会貢献のニーズに沿って活動し、捨て身は自分も周囲もボロボロにしてしまうからサステイナブルでないと区切り、改めて音楽に向き合うことの難しさと向き合いながら徐々に姿勢を取り戻し、「政治家」みたいなイメージに自分を沿わせようと努力した結果どこかで開き方が分からなくなったミュージシャンの自分を探し、諦め、また新人のつもりで構築することにして、今も続いてるさなか、1つの通過点としてこの作品をここに記せたことは、自分にとって大切なマイルストーン(道標)となる。
世界を変えるために社会システムとか、世界システムというマクロな認知から、個人の内面とか素粒子レベルの自己存在の把握とそれらを導き出す宇宙や自然のエネルギーを最大限に自己還元できる暮らしのあり方、とか。
ある種、ドメスティックな認知を深めながらその実践を試みようとして、15世代くらいの継承から生まれる百姓の知恵や身のこなしなぞ5年や6年でどうこうなるものではないと分かったくらいの昨今。
「生きる」ことに時間が費やされるライフスタイルの中で音楽をどう位置付けて、どう表現するか。新時代のトライバルミュージック。
芸に身を打ち込んではいるが暮らしがおろそかになっている者ではなく、芸と暮らしを相関して身を打ち込めている者を目指して。
【録音】
神奈川・相模原のガレージスタジオ『Soundnutsstudio』にてベーシックと唄を同時録音。何曲かはその後に歌い直したり、楽器を重ねたりしているが、基本的にはデモテープの延長で出来上がったアルバムだったので、あれこれやらずに1発録りの雰囲気そのまんまな感じにした。原点回帰、4名のバンドサウンドの現在点をここに記録。そういう意味でリアル工場街のガレージの空気で鳴るサウンドナッツスタジオは、うってつけの録音環境だった。
【編集】
犬式のメインPAを務めるMasakazu Shinya(新谷仁和)。かつてCromagnonのメインPAを10年以上務めたこともある。英語が全く話せないのに欧州ツアーを何度も周り、「ウッス」と「オス」とだけで現場をやり切りむしろ各地の裏方スタッフにそれを流行らした。犬式が20代前半に活動を旺盛にしていた頃の吉祥寺WARP・音響PAを19歳から任されていたソウルメイト。
2021年コロナプランデミック以降、現場仕事の激減を機会に、ライブPAから録音エンジニアの領域に初めて足を踏み入れたのが、今作。メンバーの歴史と人間性を完全に理解している彼でなければできない音の出し入れに仕上がっている。
【マスタリング】
PEACE MUSICのSoichiro Nakamura (中村宗一郎))。ゆらゆら帝国やチャッカーズのマスタリングでも知られる。配信、CD、カセット、レコードとそれぞれに合わせた調整を施してもらった。海外には作品が変わるほどのマスタリングをかける有名エンジニアもいるが、中村さんは作品の元からある音像を忠実に、各再生メディアに最適の拡張を施してくれた感じ。
魂込めて1000枚刷ったので、大切に聴いてくれる人とその周りの皆さんにぜひ、届いてほしい。
この宇宙を構成する物体も非物体もすべて、エネルギーの揺れともつれが生み出す曼荼羅のような幾何学模様とも言えるので、音楽や言葉の波動がもたらすものはやはり大きくて、人間存在の重要なエレメント(元素)なんだと、改めて思う。
これからも犬式の独特な化学反応の奥行きを追求して会得、表現していきます所存。
皆さんいつもナイスキャッチありがとう!
https://miyakeshoten.base.shop/items/68361774
販売店用・仕入れフォーム
https://forms.gle/yfpUwX8VQpdF7FPg9
2022.10.28 RELEASE
犬式 INUSHIKI - "動物宣言 ANIMALIZE URSELF"
12inch レコード / 33rpm
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5曲37分。犬式13年ぶりのニューアルバム!原点回帰の4人サウンド。
NEW ALBUM 犬式 "動物宣言"
INSK-010 / LP / 定価3,850円 税込 (税抜3,500円)
SIDE A
1 . 動物宣言 - Animalize Urself
2 . 真正的国家 - Real Nation
3 . Planet Breaking News
SIDE B
4 . キカイノカラダ - Machine Body
5 . 山唄 - Mountain Song
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Yohei Miyake: Vocals & Guitar
Seitaro Mine : Guitar & Chorus
Shoji Ishiguro : Bass & Chorus
Kazunari Kakinuma : Drums
Produced by INUSHIKI & INUSHIKI Production
Recorded at Soundnuts Studio & Rinky Dink Studio
Recorded & Mixed by Masakazu Shinya
Mastered by Soichiro Nakamura (PEACE MUSIC)
Art Direction & Design by Big! & Kanegooon
Photography by Aisuke Ito
Translated by Kaz Egashira (OVERSTAND)
ⓅⒸ2022 INUSHIKI Production All rights reserved.
Unauthorized copying and reproduction of works are prohibited.
Sampling and referencing within the
art forms of expression are welcomed.
Send us your brilliant works.
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犬式 INUSHIKI
2017年、9年の停止期間を経て活動再開。メンバー各々の他プロジェクトと並行して、ライブ活動を継続してきた犬式が2022年、13年ぶりとなるアルバム「動物宣言」をドロップする。災禍多き時代に音楽業界を巡る風向きは厳しさを増すが、逆に「音楽人」としての生き方は問われ磨かれていく。そして「人」としての生き方に回帰する。音楽のあり方も裾野を広げる。世紀末すらとっくにオーバーランしたこの時代に犬式が何をもたらすだろうか。Revolution(革命)からEvolution(進化)への旅が始まる。
Official Page : www.inushiki.jp
YouTube : https://www.youtube.com/channel/UCnGsCC9PpV5_Sh1cjgcSrSQ
Instagram : https://www.instagram.com/inushiki2017/
Facebook : https://www.facebook.com/INUSHIKI
INUSHIKI PRODUCTION LLC
INUSHIKI “Animalize Urself Tour 2021−2022”
2021'
10/9 『水と木の祭り』(滋賀)
10/29 岐阜公演 柳ヶ瀬Ants(岐阜)
12/11 葛飾 AO'S BAR(東京)
12/31 赤壁邸『越冬祭』(岡山)
2022'
3/26-27 赤壁邸『桜花祭』(岡山)
3/31 三好 LoopHoop(徳島)
4/3 『Chocolate』 SO CORE (大阪)
4/24 『動物宣言』リリース【CD、配信】
5/14 『山鳴りフェス』(栃木)
5/16 横浜公演 Thumb's Up (神奈川)
5/28 『無人島フェス』(和歌山)
6/3 『動物宣言』リリース【カセットテープ】
7/14 山形公演 Sandinista(山形)
7/16 青森『Parallel』(青森)
8/11 『Trilogy』藤沢 Oppala (神奈川)
8/13 『Trilogy』渋谷Club Asia(東京)
8/28 天神中央公園『JIMBEAM Summer Fes by LOVE FM』(福岡)
9/4 六ヶ所村『Blue Green Camp Fes』(青森)
9/18 『Biwako Session』(滋賀)
9/20 『Itami Green Fes 後夜祭』Big Cat(大阪)
10/15 『Sea of Green』(福井)
10/28 『動物宣言』リリース【LP】
11/13 『波の上フェスティバル』(沖縄)
11/18 渋谷ルビールーム20周年(東京)