犬式 INUSHIKI - 意識の新大陸FLRESH (2024 REISSUE) 

2024.2/20 発売

 

あれは2008年だったから、29歳から30歳にかけてくらいの時に出したアルバムを、45歳になってこの度、改めてリイシューすることに。

なぜなら、今の時代に聴いてほしいから。自分のエッセンスとなるものが詰まっているから。そして、純粋に音楽として納得がいっていて、好きなアルバムで、廃盤になっていて、原盤権が自分たちの手元にある作品だったから。時代の空気が詰まっていて、そして時空を超えるgrooveも詰まっている。

 

 

 

 

 

2009年4月に解散する前の、前期犬式のラストアルバム。

"Final Flight(最終飛行)"などという曲タイトルもあって、確かに制作中すでにそうした意識が強くなっていたのを思い出す。

歌うことやツアーやフェス制作やレーベル、そしてバンドの運営に疲れて、全部捨てたくなっていた。

離婚をして幼い娘と離れて暮らすことになった心の痛みにもうまく対処できず、心も不安定だった。

今思えばウブい決断だったかも知れないが、振り返ってみてその後、そうしなければ分からないことやできないことがあったのも確か。(Peace-Kとのユニットでの海外ツアー、(仮)ALBATRUS結成、2度に渡る選挙フェス、などなど)

かつ未だ模索の旅、最中。

 

2022年4月にリリースした犬式 INUSHIKI 再結成後の初アルバム『動物宣言』は、CD、LP共にいわゆるショップ展開だけではなく、全国50箇所を超える様々な業態のヘッズの皆さんへと自前流通をした。13年ぶりに作品を発表したオールドルーキーにしては上々だ。レコードショップはもちろん、バーや美容室、服屋、食品店、居酒屋、レストラン、果ては大工の現場、歯科医院に至るまで。あと、個人もいた。結果としては、自分の講演会で一人で100枚を売った大西つねきが、最優秀バイヤー大賞を受賞(彼の場合は、全部にサイン入りを要求してくるという特例だけどね)。

 

音楽が配信中心になり、マテリアル商品の売り上げが激減してそれまでのメインの売り場であった大手レコードショップが存在感を薄くしてる中で、こうした自前のネットワークが既存の流通をはるかに上回る枚数を扱ってくれたんだ。

 

しかもみんな、特有のお客さんを持っていて、これはという人に勧めてくれる。犬式というカルト宗教の重要な最高幹部たちだ笑。

 

それが大金になったかどうかなんてことより、その一期一会の出会いを何百、何千と創出してくれたことが、1つの集団アートだと思う。

1つ1つの瞬間を想像してみて、熱いものが胸に込み上げるよ。

 

「犬式いいよ、聴いてみな」ってカウンター越しに常連に薦めるバーの店主とか、さりげなくBGMにかけて客の反応を見る床屋の亭主とか。それ、そのために作った!氣がする、マジでありがとう。

 

来月には新作のリリースも控えている。

CDは決定しているけど、Vinyl(ヴァイナルつまりビニールつまりレコード盤)は原価が高くて、1000枚刷って楽勝で100万円を超えるので、資金が足りないから、CDをたくさん売って後発でリリースすることになる。

 

それに先駆けて、このとても旧譜とは呼べない内容のリイシュー盤CDを2/20に発売することにしたので、なるべく早くにたくさん売れてくれたら、新作のレコードが間に合うかも知れないというウルトラCが頭をよぎっている。(500枚くらい予約が入ってくれたら!)

 

7がけ仕入れ、送料自己負担。

業態不問、個人も可。(ミニマムロット5枚より)

 

検討よろしく!

 

犬式 INUSHIKI『意識の新大陸FLRESH(フレッシュ)』

仕入れフォームはこちら

 

 

リマスターではなくリイシューにした理由は、故北村秀治さん(Audio City)のマスタリングがとても素晴らしくて、そのまま活かす決断になったから。時のうつろいを感じる故人の存在と、その確かな仕事をひしひしと感じる。

 

「君たちみたいなヴィンテージなロック感のあるバンド、好きだなー、僕。ハモンドが必要な時は、言ってきてね。」

 

サウンドプロデューサーやハモンド奏者としても活躍されていた氏のさりげない一言だったが、今の僕だったら聞き逃さずに、数ヶ月後には制作を持ちかけることだろう。悔やまれる。

 

人生はそんな経験が積まれるほどに「今」が加速して、青春が闌(たけな)わになっていく。

(そもそも闌わ、という言葉は、春の終わり、まさに花々が咲き、散り、舞う「晩春」「惜春」の情を表す。)

 

そして、あの時の今を、今の今にお届けすることができるのもまた、乙。

 

CD、レコード、配信それぞれの調整は、原勇樹くん (SHOGIN ENGINEERING) にお願いした。3月に出る新作は、彼のスタジオで録音・編集・マスタリングした。

 

 

 

 

—————————— 2024.2.20 RELEASE 犬式 INUSHIKI 意識の新大陸FLRESH (2024 REISSUE) CD / INSK-011 / 定価3,000円 (税込) 

前期前期犬式活動停止前にリリースされた2008年の3rdアルバム待望のリイシュー盤(2024年) 

 

「十五年の時を経て、時代が作品に追いついた。」

 

 1.BEAUTIFULL

2.意識の大陸

3.自由の荒野

4.手芽口土

5.Beginning of the WW2 with DEVIL

6.OPEN THE

7TH GATE 7.DANCING WITH GHOSTS

8.岬の先で人類

9.WE THE POWER

10.MODERN TIME IN BAGDAD

11.BIG BANG, BIG CRUNCH

12.TRIP INTO THE SHELL

13.FINAL FLIGHT(最終飛行)

14.貝殻模様

15.volar

 

犬式 a.k.a. Dogggystyle are

Yohei Miyake: Vox,Chorus, Guitar, Percussion

Seitaro Mine : Guitar, Chorus, Percussion

Shoji Ishiguro : Bass, Chorus, Percussion

Kazunari Kakinuma : Drums, Chorus, Percussion

IZPON : Chorus, Percussion

元晴 : Sax

All Songs Produced by INUSHIKI 

 

Guests : Keyco (Chorus) on volar, 女伊夏 & 風雅 (Chorus) on volar

Recording & Mixing at POTATO STUDIO, GOK SOUND, WANSK STUDIO

Recording & Mixing Engineers : URBAN (POTATO STUDIO/GROUNDRIDDIM), 犬島和宣(WANSK STUDIO), 松田直 #01, YAMARO volar version2

Mastering Engineer : 北村秀治(Audio City)

Creative Direction : 三宅洋平(provincia RECORDS/provincia LLP)

Art Direction & Design : BIGANEGON (Big! & KANEGOOOON)

Photographer : Chin

A&R Direction: 服部"BONZU"光助 & 中村"URBAN"督(GROUNDRIDDIM)

Executive Producer : 光山征児(provincia LLP) 

Executive Produced by : 犬式 a.k.a.Dogggystyle & プロヴィンチア有限責任事業組合

Remastered by : 原勇樹 (SHOGIN ENGINEERING) 

Produced by INUSHIKI & INUSHIKI Production ⓅⒸ2024 INUSHIKI Production All rights reserved. Unauthorized copying and reproduction of works are prohibited.  Sampling and referencing within the  art forms of expression are welcomed.  Send us your brilliant works.

www.inushiki.jp

 

■お問合わせ : inushiki2017@gmail.com INUSHIKI PRODUCTION LLC