東日本大震災の教訓(146):スタジアム | 安部孝(あべたかし) 元宮城県議会議員 〈急がず休まず〉

安部孝(あべたかし) 元宮城県議会議員 〈急がず休まず〉

「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、
    成らぬは人の為さぬなりけり」
            (上杉鷹山)

 

宮城スタジアムと復興

 

 

✰宮城スタジアムは、東日本大震災と共に過ごし歴史の一幕をつくりました。アリーナは遺体安置所になりました。広域防災の拠点になり多くの人たちが集まり、この場所から災害現場に出向いていきました。宮城県総合運動公園のように広大な自然災害に対応できる施設整備をあらかじめ準備しておくことが必要です。

 

 

宮城スタジアム(グランディ21)は、2000年に完成し、国体や日韓共同のWCサッカー試合が開催されました。大震災でスタジアムの構造体や屋根などに数十カ所の破損等が見つかり、改修工事が続きました。

 

 

遺体安置所になったアリーナも震災年の6月には役目も終わり、9月には「ディズニーのアイスショー」「サザンオールスターズのコンサート」も開催されました(あえて開催されました)。

 

  

 

翌年の8月にはスタジアムの改修工事も終了し、サッカーU-20の女子WCの試合も行われました。2021年の「復興五輪」時には、サッカー会場にもなりました。

 

残念ながら2022年3月の「福島県沖地震」により被災し、スタジアム再開は2025年になる見通しです。