◆刑事コロンボ「かみさんよ安らかに」/「華麗なる罠」 | ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

いつしか食べ歩きがライフワークになってしまった今日この頃。
美味しかった店はもちろん、雰囲気の良かった店を紹介していきます。
2023年12月に外食記事 4000号を達成しました。
ちょこちょこ地域別索引も更新中。
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第53話 かみさんよ安らかに

葬式から始まった。
後ろにいたビビアン(ヘレン・シェイパー)は、静かにつぶやいた。
「心配いらない、やがてあなたも彼女の元へ行けるわ」
チャールストン・チェンバース不動産のトップセールスウーマンであるビビアン。

ビビアンの自宅に留守番電話が入った。
ドクター・ステッドマンから「良い医者を紹介しよう」
リーランドに今夜のデートの約束をした。

ビビアンは銃を準備して、コロンボに電話した。
コロンボとは話が出来なかった。

赤いドレスで到着。
チャーリーはバスケの試合を見て盛り上がっていた。
ビビアンの亭主のピートは傷害致死で20年の刑を受け、心臓発作で亡くなった。
コロンボ警部のことも恨んでいた。
「あんたを生かしておく理由がなかったんだ。まずはあんた。次が警部。地獄で会いましょ」
2発でチャーリーを射殺し、一服して部屋を出て行った。

リーランドとの待ち合わせに10分遅れた。
商談成立のお祝いだと言って、ラムアンドコークを頼んだ。
化粧を直すと言って、裏口から出てカードからお金を引き出した。

リーランドはモーテルの部屋を取ってあった。
ビビアンは、朝になって人に見られたくないから、午前2時に出て行くことにした。

ビビアンは、チャーリーの部屋に戻り財布を戻し、ある顧客資料を出して出かけ、団地前で銃を放り投げた。
自宅で資料を焼いてニンマリした。

チャーリーの死体が見つかった朝、ビビアンが出社し演技した。
最後に会ったのは私で2人っきり。
その後は真っ直ぐ家へ帰ったと嘘をついた。

9時45分にキャッシュを引き出した。

コロンボがジョーに話しかけたら「ひと勝負やるか?」
メモに書いてあったのは、バスケットへの賭けだった。

ビビアンの家にコロンボは着いた。
検視官によると、死亡時刻が推定出来ない。
ビビアンにもアリバイがない。
ビビアンはコロンボに先手「私チャーリーを殺してません。殺す理由もありませんわ」
コロンボ「まっすぐ帰って来たと話されましたが、ジョギングした人の話では車が無かったようなんです」
ビビアン「ある人と食事に行っていました」
コロンボ「その方の名前は?」
ビビアン「それは困るんです。奥さんがいる方です」

ゴルフ場でコロンボはリーランドに会った。
「ビビアン・ドミトリーか?」
コロンボ「単なる手続きですんで。彼女が席を外したことはありませんか?」
レストランの名前を教わった。

部下のブレイディによると、ファルコンリッチ団地から凶器が発見された。
コロンボ「あそこの人は誰も殺しちゃいないよ」

自動支払い機から引き出したのは、200ドル。
コロンボ「ホシが死亡死亡時刻を誤魔化すためのもの。プラザビルで金を引き出して、食事していた」
ブレイディ「すごい、逮捕できますね」
コロンボ「逮捕?出来るわけないだろ。大陪審へ持ち込める物証は何一つない」

ビビアン「犯人は分かりましたの?」
コロンボ「まだですが、近づいてます」
ビビアン「アリバイを崩すのは大変ですよ」
コロンボ「ピートのお悔やみを申し上げたくて。その頃はアネットを名乗ってましたね。
心臓発作だったとか」
ビビアン「たばこの吸いずき。許される限り、面会に行ってましたわ。チャーリーは親切でした。手を差し伸べてくれて」

ビビアン「登録していない銃ですの?」
コロンボ「全然真犯人はわかりません」

団地に住むコノリーを、近所に目立つように引っ張って行った。
「2時半か3時の間に車が通りませんでした?」
コノリー「ぐっすり寝ていて気づかなかったよ」

ビビアンは、亡き夫とのかつての写真を見ていた。
リーランドから留守番電話。
「バレたんだ。家内は知っていた。家内に浮気だと言ってくれよ」
ビビアン「浮気? 私の気持ちは知ってるじゃない、愛してるって」と電話を切った。
プレゼンを自分の体に投影して踊って、泣いた。

翌朝、コロンボはビビアンを訪ねた。
コノリーから事情聴取したことを知っていた。
ビビアン「(団地を)売ったのは、チャーリーですし、私は評判を聞いているだけ」
ビビアンは、しきりにコロンボの妻との食事をしたがっていた。
住所を調べたが、載っていなかったと。

コロンボはファルコンリッチ団地の空き地を調べた。
ブレイディ「団地の住民ってことは?」
コロンボ「私は確信しているんだ。通りがかりの人・赤の他人ならなら、(現場の)灯りを消すなんて余裕はないはずだ。れっきとした証拠は1つも無いんだよ」
ビビアンが訪ねて来て、コロンボの妻へと、レモンマーマレードを渡した。

コロンボは飛行機に乗って会いに行き、ステッドマンを見つけた。
ステッドマンからは、話は出来ないときっぱり断られた。
コロンボ「ビビアンが犯人では無いかとね」
ステッドマン「その件についてのコメントを求めることは無駄なことです。復讐の相手は1人ではありません」
コロンボ「カミさんに会いたいと言ってます」
ステッドマン「会うのはおすすめしませんな」

豪邸を訪ねたコロンボは、コノリーが執行猶予付きになったと報告した。
コロンボ「傷害の件はファイルにあったんです」
コロンボとビビアンが話していたところに、ブレイディが乱暴運転しながら着いた。
「(コロンボの)奥さんが急に倒れたんです」

(コロンボの妻の)葬式。
雨が止んだ。
棺桶にバラを一輪置いた。
コロンボはビビアンに「一緒に来てくれませんか?」
ビビアン「なぜお亡くなりに?」
コロンボ「心臓発作だそうで」
ビビアンの赤い車に乗せてもらって、コロンボの家に着いた。
コロンボ「時が経てば慣れるっていいますが・・・」
ビビアン「私は慣れて無いんです」
コロンボの妻の写真がピアノの上。
コロンボはトーストにマーマレードを塗り始めた。
コロンボは「少し使ったんだな。なぜコノリーは家の近くに凶器を捨てたんでしょう?」と言いながら、暑くなってきた。
ビビアン「判事はガチガチのジジイだった」

コロンボは電話口で相手に向かって「毒薬?どんな毒なんだ?」
コロンボは(妻の死因について)「検視局から毒が発見された。滅多にない毒だそうです。でもどうやって飲まされたんだ?とても考えられない」
ビビアン「毒薬の名前を知りたい?何週間も研究したのよ。報復よ、コロンボ」
コロンボ「何も言わない方がいいですよ。こいつは自白と見ていいんです?私は刑事ですよ」
そしてネタばらし「ここは私ん家じゃないんですよ」と言って、別の部屋にいたブレイディに「全部撮ったかい?」
ブレイディ「撮りました」

ビビアン「奥さん生きてるの?」
コロンボ「ええ、生きてますよ」
ビビアン「葬式もやったじゃない」
コロンボ「あれは友人に手伝ってもらいました。あんたから貰ったマーマレードは徹底的に分析させてもらいました。他に手がなかったんでね。カミさんと私を殺そうとしたでしょ」
ビビアン「人でなし」
ビビアンはコロンボをビンタした。
ブレイディがビビアンを連れて行った。

妹・リタの写真だったことがわかった。
「切るよ。ああ愛してるよ」
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こんな手の込んだ芝居があったか?
タイトルと冒頭のシーンで、見ていた僕まで、完全に騙されていた。
マーマレードに毒が仕込んであったとは。
途中重たかった分、とてもスッキリした。


第54話 華麗なる罠

歯科医ウェズリー・コーマン(ジェームズ・リード)が出社した。
義父・ホレスが待っていた。
「君は歯科医としては無能だ。リディアに優秀な離婚弁護士をつける。ギャンブルのつけは私が払ってきたんだ。私への借金22万ドル、早く返してもらいたいな」

自宅に戻り妻の睡眠薬を持ち帰り、処方した。
オフィスに戻り、映画スター・アダム・エヴァンスの治療時間を14時を12時半に変更する電話をした。
アダムに麻酔を打ち、治療した。
歯に麻酔を埋め込んだ。

自宅に戻り、出かけると言って「離れ」から、妻の電話の内容を聞いた。
リディアはアダムに電話していた。
その後、ウェズリーはヴァレンタインのところへポーカーに出かけた。

アダムが家に来て、リディアは歓迎のマルガリータを作った。
リディア「カンヌへ連れて行って」
アダム「いやまずい、不倫だなんだと騒ぎ立てられるから」
突然、アダムは息を引き取った。

リディアはポーカーをやっている現場に電話した。
ウェズリーは、義理の弟と一緒に駆けつけた。
ビーカーに粉を足した。

マルホランドで、アダムの乗った車ごと崖から突き落とした。

コロンボは遺体の映画スター・アダム・エヴァンスを見てビックリした。
心臓発作だとの診断。
ホトケさんのポケットに入っていたマッチを見て、コロンボは引っかかった。
ウェズリーのところに来た。
ウェズリー「今は妻には会っていただきたくありません」

コロンボが帰ってから、義父ホレスは手のひら返し「君には感謝の言葉しかない。これまで誤解して悪かった」

検視局によると、ジギタリスの大量摂取による心不全だという。
「新しい傷は右頬の口腔内の裂傷だけ」
コロンボ「酒の中にあれされたと?」
検視官「もっといい手があるかね?」

コロンボはウェズリー宅のプールに着いた。
コロンボが奥さんに会いたいと伝えたら、ウェズリー「アダムの死にショックを受けている」
コロンボ「1つだけ質問があります。先生から直接聞いて答えだけ聞かせてください」
ウェズリー「会っていない、と」
コロンボ「電話では?」
ウェズリー「話していない」
コロンボ「通話記録が5回あります」
リディア「彼来てたわ。マルガリータを作ったの」
コリンボは、ブレンダーとグラスを鑑識に回すことにした。
コロンボ「お酒を飲まれた後どれくらい、いられました?」
「ほんの2・3分」

コロンボはウェズリーの事務所に来た。
映画スターの写真がズラリ。
コロンボ「亡くなった日も、お見えになったはず。先生はキャンセルの電話をしていた」
別の時間になったことは、秘書もコロンボも知らない。
ウェズリーがとぼけていたら、コロンボ「どうやって車に乗って15キロも動いてマルホランドに行ったのでしょう?か弱い奥さんが1人で車まで運べるわけがない。誰かがいたはずです」

コロンボはポーカーのメンバーに、当日の状況を聞きに行った。
リディアからの電話はいきなり「助けて、お願い」
リディアの義理の弟・デーヴィットも一緒に向かったことを聞いた。
コロンボはデーヴィットを呼び出した。
「お二人に申し上げたいことがあります。お二人はウソをついている」
遺体を動かしたことを自供させた。
妻の最初の旦那がホテルで突然苦しく心筋梗塞で亡くなったことを聞いた。
コロンボ「すこーし見えてきました」
コロンボは別の昼間にリディアを訪ねた。
グラスとブレンダーにジギタリスを確認。
「(電話機の)緊急ボタンを押した」ことを聞いた。
ジギタリスが9錠足りないことがわかった。
リディア「私がアダムスに飲ませたとでも?」
コロンボ「一応そうらしく見えますね」

コロンボは歯科医のオフィスを訪ねた。
アダムは当日のビルの駐車券を持っていた。
「当日キャンセルしたんでしょう?他にどっか悪かったんでしょうか?」

ウェズリーは競馬場に出かけた。
コロンボも後から着いて行った。
ファンファーレが聞こえた。
コロンボは友人にも聞こえるように大声で「アダムさんは、ライターを持っていたんです。なぜかマッチは何故かシャツのポケットに入っていたんです。誰かが入れたんでない限り説明がつかないですよね」
コロンボは「アダムさんが来ていた頃、何をしていたかご存知でした?よほど愛してらっしゃるんですね。奥さんは無実です」
ウェズリー「いいニュースだ。肩の荷が降りた」
コロンボはブレンダーとグラスを出し「グラスもブレンダーも空だったから、亡くなった後に入れられたんです。他の何処かにです」

コロンボ「電話機に付いている緊急ボタンでご主人を呼ぶことはまずありえない。誰かが緊急ボタンを工夫したんです」
ウェズリー「なぜ僕を逮捕しない?」
コロンボ「とてもいいご質問です」
ウェズリー「僕がアダムを殺したっていうことならば、どうやって?」
コロンボ「それは分かりません」
ウェズリー「警部。普通なら告訴騒ぎだ」

コロンボは、自分のかかりつけの歯医者に来た。
コロンボ「犯人が歯医者なんです。どうすればやれますか?理論的に」
歯医者「そういう難しい問題は、もっと偉い先生に聞いてください」

コロンボはホレスとデーヴィットに「お知恵を貸してくださいな。その時仕込まれたはずなんです。カプセルは溶けないゲルが使われていたんです」

そして、コロンボはウェズリーを呼んだ。
ホレスも来ていた。 
コロンボは「毒は口の他の場所に入れられたということです。ここに化学セットがあります。体温ぐらいに温めると青くなります。では、やってみますね」
ホレス「化学の知識がないのが命取りだったな」
ウェズリーは「必要ない。わかったよ」観念した。
リディアも到着した。
ウェズリーは最後に「お前たちの仕打ちはどうだ。僕がやったのと、いい勝負じゃないか」と、ほざいた。
ホレスは娘を連れて出て、コロンボにウインクした。

みんながいなくなって、検視官がコロンボに「陶器にジギタリスだって?ブルーなんかでやせん」

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コロンボの大博打だった。

前回の「刑事コロンボ」の記事はこちら(2021年2月23日)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://ameblo.jp/miyacar/entry-12658516368.html

では、明日。