◆刑事コロンボ「だまされたコロンボ」/「完全犯罪の誤算」 | ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

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いつしか食べ歩きがライフワークになってしまった今日この頃。
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2023年12月に外食記事 4000号を達成しました。
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▼写真AC TicTacさん提供のフリー素材


第51話 だまされたコロンボ

BGMは「ドライブ・ミー・クレージー」

ビバリーヒルズにある広大な屋敷・シャトー、ここはファッション雑誌『バチュラーズワールド』のスタジオ兼オフィス。
カメラマンのショーン・ブラントリー(イアン・ブキャナン)は、モデルのティーナと仲良くなっている。
妻で共同経営者のダイアン・ハンターは監視カメラでスタジオの様子を見ていた。
ショーンとティーナが激しくキスをしていたため、ダイアンは傷ついた。

外出していたショーンのポケットベルの時計が鳴ってオフィスに戻った。
ショーン「愛したのは君だけだ」
ダイアン「やめてよ、ショーン。同じことの繰り返しだわ。あんたとは別れる。バチュラーズワールドとも別れる。マシューズさんに売却する」
ショーン「ティーナとは手を切るよ」
ダイアン「あたしマジなのよ」
ショーン「2人きりに戻ろう。お願いだから」
ダイアン「私決めたんだから」
ショーン「だったら株は僕に売ってくれないか」
ダイアン「落ち込むことないわよ。死ぬわけじゃないから。マシューズさんも、このシャトーを売って経費も抑えると思うわ」
ショーン「ここまでじゃ済まないぜ」
ダイアン「さようなら」

ダイアンは、パーティーの間に出て行った。
ショーン「ご無事でね」
ダイアンはリムジンで出て行った。
ショーンは「手早くやれよ。2分で片付けろよ」と電話で指示した。
運転手のコズナーが弁当のバスケットを取りにレストランの調理場に入った。
銃声が聞こえたので外に出たが、何事も無かった。
リムジンから出たダイアンは明らかに顔を隠していた。

コロンボがシャトーに入った。
ショーンの撮影場所に入って来た。
コロンボ「ロンドン警視庁がパートナーの失踪事件を担当している。サヴォイホテルにもあたったが、あなたなら何かご存知なのかと。マシューズさんが空港に迎えを出したのにいらっしゃらなかった。共同パートナーが行方不明なのに落ち着いてられますなあ。とっても大事な取引があったはずなのに」
ショーン「大丈夫だよ、帰ってくるよ」

コロンボは運転手のコズナーと会った。
「空港に送って行ったのは、ダイアンさんに間違いございません。すっぽりベールを覆ってらした」
コロンボもリムジンに入ってみた。
「間仕切りを上げたらシルエットしか見えないなあ。銃声を聞いたの?」
コズナー「横町へ出て、外へ出て確かめました。たったの2分で、ダイアンさんを殺して着替えなんて出来っこない」

ヘリコプターが着き、コロンボはマシューズから呼ばれ、ヘリにそのまま乗りこんだ。

マシューズの事務所でコロンボ「ロンドン警視庁の管轄の事件です」
マシューズ「腹黒いショーン・ブラントリーにやられたのだ。ダイアンは株を私に売ろうとして、それを阻止せざるを得なかった。ショーンは今の甘い生活に終止符を打たなくてはならなかった。ダイアンを殺した。もしくは殺させた。彼を法廷に引き出すのは、君の努力次第なのだ」
コロンボ「もし死亡していて彼が殺したのなら、このもしは大きくすぎますな」
マシューズはシガーを勧めた。「シガー愛好家は思考力が優れているのだ。良いシガーは良い思考が生まれる。あの男がどんな方法で殺したのか、考えたまえ。最も高価なシガーなんだよ。1インチにつき6ドルだ」
コロンボは高額なシガーにビックリした。

コロンボは、銃声の聞こえた横町を徹底的に調べた。
薬莢が見つかった。
秘書が喧嘩別れの口論を録音していた。
ショーンに気づかれずに渡してくれた。

コロンボ「妙な展開がありましてね」
ショーン「どんなふうに妙な展開なんだ?」
コロンボ「些細なことがちょっとありましてね。空港に行ったのは、別な人だったかも。銃声らしきものを聞いたんです。25口径のベレッタでしたね」
ショーン「警察が発見したのも25口径だったんだろ?見たいか?」
ショーンはコロンボにキャビネットに入った銃を見せた。
ショーン「撃ったことはない。生まれて一度も撃ったことはない」
コロンボ「でも匂いますよ」
ショーン「これだけセキュリティーが厳重なのに、誰が?」
コロンボ「午後空港にご一緒できますか?お目にかけたいものがあるんです」
コロンボはショーンを、空港の警備の中央司令室へ案内した。
コロンボ「このテープも危ないところでした。この女性ですが、ダイアンさんご本人ですか?」
画像を拡大した。
ショーン「本人だね。間違いない。宝石も指輪も」
コロンボ「この女性はコーヒーにクリームを入れているでしょう。ダイアンさんは空港に着く前に何かがあったんです。失踪に関わって、協力をお願いしてるんです」
たしかに、ダイアンはブラックコーヒー派だった。
ショーン「時間の無駄だね。ヨーロッパのどこかをふらついているよ」

2人はリムジンの後部に乗った。
コロンボ「コズナー出してよ」
車は横町へ入った。
コロンボ「私は撃たれたと思ってます。すり替わったんです」
ショーン「どうやって?」
コロンボ「それが謎なんです。誰かが横町と空港の間に遺体を始末したんです。凶器ともどもね」
ショーンはガックリ来た。
コロンボ「落ちていた薬莢はあなたの銃と一致した。犯人は女性だとわかってます。拳銃をキャビネットを戻したんですな。そうだとしたら、血の跡に弾の跡ねえ」
コロンボ「グレイザーです。あいつは貫通しないで、胸に押し付けて発砲したとすると、外部への出血はほんのわずかで、第一死体はこの敷地内のどこかに。鑑識さんがシートの下にあった毛髪を見つけたんです。はなからこのシートの下にいたんです。ダイアンさんの毛髪もシートにあったんです。ヘアブラシと一致したんです」
ショーン「やめろ。僕が誰かと共謀していると言うんだろ。ブルドーザーでも出して死体を出してみろ。共犯者を見つけ出して、証明しろ」
ロス警察の捜査が始まった。
ショーン「骨折り損だと思うよ」

コロンボは地図を見ながらシャトーを探し始めた。
ショーンはテレビレポーターを呼んでいた。
市長は「死体はあるんだろうね」と確認した。
コロンボは空港の監視カメラの話をした。「ダイアンの替え玉がコーヒーにクリームを入れていた。しかし、共犯者を上げない限り、立証できません。あたりはついています」
ショーンとティーナは自分たちの写ったテレビを見て楽しんでいた。
コロンボ「心配なく、捜査は進んでいます。その後の28時間誰もティーナさんを見ていないんです。替え玉として、イギリスへ行って帰った来たんですね」
ショーン「なぜ逮捕しない?」
コロンボ「わかっているが、死体がでなきゃ立証は出来ないんです」
コロンボ「あの28時間、あんたはどこにいたんです?」と聞いたが、ティーナは無視した。

リムジンで出かけるところをコロンボも乗車した。
「買いまくりに行くんだよ」ブティックに出かけた。
ティーナがランニング中、コロンボも並走したが、置いてかれてしまった。
警官が連れて手錠をかけた。
コロンボは窓からショーンに見せた。「殺人の容疑者としてです。どうにもなりませんな」
ショーン「どうしたらいい?」
コロンボ「真相を話すことです」

ダイアンがシャトーに戻って来た。
ショーンはコロンボに「だから言ったんだよ」
会見で記者を前にしてダイアンは「コロンボ警部のおかげで、わたしの気まぐれな一人旅が世界のトップニュースになったんです」
ショーンは「素直に認めるよ、名警部だよ」
コロンボ「あなたは宣伝をやった」
冒頭の喧嘩別れも2人の芝居で、秘書に聞かれることも計算済みだった。

ティーナ「有名な大プロデューサーとマリブの素敵なウチにいたのよ」
「はい、これで全て解決ですな」コロンボは落ち込んで帰って行った。

ダイアン「雑誌社を本当に売りたいのか、考えたかったんですの」
マシューズ「よろしい200万ドルまで引き上げましょう」
ダイアン「ドルではお断りよ。ポンドよ」
マシューズはショーンに「一月やるから荷造りして、このシャトーから出て行くんだな」

ショーンはダイアンの部屋に入り「まさか本当に売る気じゃないだろうな」
ダイアン「もっと前から売ろうと思っていたわ。サー・マシューズからもっとお金が取れると思ったのよ」
ショーン「君こそ読みきれなかったようだな、ダイアン。永久におさらばだ」
買いまくりに出かけた間、ダイアンの身代わりが運転して出て行った。
これは、ショーンのアリバイとなった。

ロス市警がマスコミから吊るし上げられた記者会見の最中、またダイアン失踪のニュースがロス市長のもとに飛び込んだ。
コロンボは汚名返上とばかりにシャトーに飛び込んだ。
監視カメラのビデオテープから、替え玉だとわかっていた。
ブレスレットが付いていなかったから。

コロンボはショーンに「今回のはあんたが殺した。死体が出なかったとしても、雑誌社はあんたのものになるんだ。あんたのおかげであたしはオオカミ人間になっちまったんです。ミンクのコートの保存袋はありませんね。死体がその袋に入っているんです」
聞いていたショーンは怒って「出て行け」
コロンボ「出て行きます。その前にお電話を拝借できますか? 市内通話ですから」
ポケベルの音が部屋に鳴った。

バスルームのリフォーム中、コロンボが壁を剥がしてこじ開けると、ダイアンの死体が出てきた。
ブレスレットをはめていた。
「ダイヤルして私のメッセージを届けました」

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逆転の痛快劇。
やられっぱなしではないコロンボの執念の捜査が実った。
当時のIT先端の「ポケットベル」、若い人は知らないだろうが、これが重要なキーとなった。


第52回 完全犯罪の誤算

ポールマッキーの選挙参謀で弁護士のオスカー・フィンチー。
モンゴメリー知事の演説に参加した。
マッキーは大統領選の出馬も噂されている。

妻との食事から帰り、フランクから電話があり、ビニール手袋とアルミホイル、工具を準備した。
事務所の駐車場に車を止めた。
待つ間、葉巻をバラして火をつけた。
銃から薬莢を出しバラして火薬を包んで置いた。

フィンチーはスティプリンの家に着いた。
21年前の事件を告発したら、マッキーの政治生命は絶たれると言われたため、射殺。
新聞の切り抜きを置き、被害者の手に銃をはめ、手にも火薬の粉を撒くという自殺工作をして、雨の中歩いて事務所に帰った。
手袋も途中で捨てた。
事務所は葉巻の煙でいっぱいにしておいた。

翌日
スティプリンの妻が旅行先から電話しても出ないため、警備会社に通報があった。
コロンボはレジアノの極上チーズを見つけた。
銃は頭部へ撃たれていた。
銃の下に血があるが、銃に血は付いていなかった。

秘書に、彼はファックスの使い方を知っていたか尋ねた。
奥さんのホテルにファックスをしていた。
2ページのうちの1ページは残されていた。

最後にかけた電話をリダイヤルして確認、オスカー・フィンチーの自宅だった。
婦人に聞いて事務所に来た。
秘書は葉巻の匂いをスプレーで消すのにやっきだった。
フィンチはコロンボの車を「腐りかけの車」だと言った。
コロンボ「法廷ではあなたを絶対に敵には回せない」

フィンチが出かけたら、コロンボが待っていた。
事件当日は、すぐに会いたいという依頼の電話があった。
電話「割り込み機能を使っていたから、妻は2カ所と電話したのを知らないだけだ」

裁判が終わり、コロンポが待っていた。
スティプリンが妻に送ろうとしていたファックスの中身はジョークだった。
フィンチは大爆笑した。

マッキーがフィンチに「コロンボが白昼に堂々押し込んできた」大丈夫かと念押しした。
マッキーはコロンボに「自殺にしては捜査に時間をかけすぎじゃないのか?」
コロンボ「他殺と断定されたんです」

コロンボは、クリーニング店に来た。
フィンチが事件後に出したものを見せてもらった。
スーツが濡れていた。

ルイーズ秘書に、コロンボ妻からお礼の手紙。
フィンチに32口径のオートマチック見せた。
スティプリンの遺体と同じ格好をして、納得いかない点を喋り出した。
コロンボ「専門家の意見を聞かせてもらえませんか」
フィンチ「手の関節炎で、血が乾いてから銃を落としたのはあり得る」

マッキーが呼び出し「スティプリンは他殺のようだ。殺したのか?」
フィンチ「あれは必要な措置だった。発覚はせんさ」
マッキー「君のアリバイは?アリバイはあるのか?」

コロンボとフィンチが話している時にマッキーが出てきた「私が会っていた。自殺から他殺に変わった時に、これ以上捜査の邪魔はできないと思った。深くお詫びするよ」
コロンボのカミさんへと、モンゴメリー知事からのサインも用意していた。

投票日
スタッフは全員祝賀会に出るため、秘書もドレスを着ていた。

コロンボはマッキーを見つけた。
マッキー「今話している暇はない」
コロンボ「2人で話せる場所はありますか?」
部屋に入った。
コロンボ「葉巻はいつ辞めたんです?」
マッキー「3週間前だ」
コロンボ「フィンチさんの部屋は翌朝も葉巻の匂いでいっぱいだったんです」
マッキー「公の前で吸わなくなっただけだ」
コロンボ「雨はどうでした?」
マッキー「降っていなかった」
コロンボ「21年前、スティプリンさんはフィンチさんと取引した。検事局にいたあなたが有罪にする証拠書類を破棄した。私だったら、オスカーさんのために偽証などしないでしょう。対立候補は敗北宣言ですか。お祝いを申し上げたかったんですけどね」

フィンチは会場にいたコロンボを見つけた。
「明日にしてくれ」
忙しいため、メイン会場に戻った。
コロンボは「これあなたのスーツです。濡らしちゃった。間違い無いですよね。あの晩あなた雨に濡れたでしょ。いつ外に出られたんです?」
と、フィンチを呼び止めた。
コロンボ「議員は、雨は降っていなかったと証言しています。マッキー議員は嘘をついたのです。歩いてスティプリンを殺したんです。だから、1台分の車の下の地面は乾いたままだったんです」
フィンチ「証拠はあるのか?
コロンボ「ありません」
フィンチ「なら、祝賀会に行く」

コロンボはスティプリンの家から見つかったガム、そしてチーズの歯形、歯医者から入手した歯形の写真を見せた。
コロンボ「あなたを逮捕します。殺人容疑です」
フィンチ「チーズのひとかみか」
コロンボ「命取りでした」

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コロンボがインテリの完全犯罪を見破った。
今回3度目の犯人役のパトリック・マクグーハンは演出もしていた。


前回の「記事コロンボ」の記事はこちら(2021年1月30日)
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では、明日。