まちこができるまで2022 ② ~荒茶工場編~ | マルヒデ岩崎製茶のブログ

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茶畑から湯のみまで、お茶にまつわるあれこれを楽しくお伝えします。

 

ほのかに桜葉の香りがする

清水のブランド茶まちこ

 

 

前回のブログでは、今年の初摘みの模様を

お伝えしました。

 


 

 

今回は、その摘まれた新芽が1次加工される

「荒茶工場」の模様をご紹介します。

 

 

 

 

お茶は味を引き出すため、そして長期保存

できるようにするために加工を施します。

 

 

 

今回ご紹介する荒茶工場でもいくつかの工程があります。

 


【蒸熱】→【冷却】→【粗揉】→【揉捻】→【中揉】→【精揉】→【乾燥】

 

漢字だけ見ると「熱」とか「揉む」という字が

出てきますが、ここからは各工程と工程を終えた

茶葉の画像とともにご紹介していきます。

 

 

 

 

【①搬入】

 

茶畑で摘まれた茶葉が荒茶工場に持ち込まれます。

 

 

 

【②蒸熱(じょうねつ)】

蒸気で茶葉を蒸します。

 

茶葉に熱を加えることにより、

茶葉の中にある酸化酵素の働きを止めます。

 

 

 

茶葉はモチモチした感触です。

ちなみにまちこは、この時点で

ほのかな桜葉の香りが工場いっぱいに広がります。

 

 

 

 

【③粗揉(そじゅう)】

蒸された茶葉は冷却された後、

粗揉機で熱風を当てながら葉を揉み、

水分を出していきます。
 

工程を終えた茶葉は、しおれた感じです。

 

 

 

 

【⓸揉捻(じゅうねん)】

葉に力を加えながら揉み、葉や茎などの水分を均一にします。

 

茶葉の水分はだいぶ無くなり、

よれた形状になりました。

 

 

 

【⑤中揉(ちゅうじゅう)】

熱風を当てながら葉をもみ、乾かします。
葉はさらにもみこまれ、よれがはっきりしてきます。

この段階で、重さや水分は生葉の3分の1程にまで減ります。

 

 

 

【⑥精揉(せいじゅう)】

熱した板の上で、葉に力を加えながら往復運動をし、

形を整えつつ乾燥します。

 

 

 

その後、保存に適した水分になるように

熱風で十分に乾かして「荒茶」の完成です。

 

ツンツンとよく揉まれた荒茶になりました。

 

この時点で茶葉の水分含有量は5%程。

 

 

生茶葉から1次加工される「荒茶」つくりはここまで。

 

この時点で急須で淹れて飲んでも美味しいのですが、

ここから更にお茶の味を引き出し、

長期保存できるようにするために

仕上工場で製茶作業に入ります。

 

 

次回のブログでは、製茶工場での模様を

ご紹介します。