まちこができるまで2022 ③ ~仕上げ工場編~ | マルヒデ岩崎製茶のブログ

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茶畑から湯のみまで、お茶にまつわるあれこれを楽しくお伝えします。

 

 

前回のブログでは、茶畑で摘まれた茶葉が

荒茶工場で蒸され、揉まれ、荒茶に1次加工

されるまでをご紹介させていただきました。

 

 

今回は、その荒茶を製茶して、皆様のお手元に

届くまでをご紹介させていただきます。

 

 

 

 

 

 

こちらが、前回のブログでご紹介した荒茶です。

 

茶葉は、ほのかに桜葉の香りがします。

 

 

 

このままでも美味しくいただくことができますが、

仕上げ工程を経て、お茶の旨味を引き出し

更に美味しくして行きます。

 

 

 

 

まず荒茶は「大海(だいかい)」という

茶袋に入れて出荷されます。

 

 

茶種や季節によっても変わりますが、

基本的に1本30㎏です。

 

余談ですが、「大海」と呼ばれる所以は昔、この茶袋の形態で

海外に輸出されていて、大海原を渡っていったということで

「だいかい」と呼ばれるようになったとか…

 

諸説あるようです。

 

 

 

 

 

そして荒茶は最終加工の仕上げを行うために

製茶工場に運ばれます。

 

 

仕上げ工場では下記の工程があります。

 

→切断→火入れ→棒取り→合組→仕上茶の完成


荒茶工場同様幾つかの工程がありますが、

製茶工場での主な目的は、

 

①お茶の美味しさを引き出す

②長期保存に適した水分含有量に調整する

③茶葉の形を整え、棒茶・粉茶を選別する

 

といったところです。

 

 

 

では、それぞれの工程を見ていきましょう。

 

 

 

 

 

 

【篩(ふるい)】茶葉を網の上でふるい、大きさ別に選別します。
網の目の大きさを利用し、それぞれの大きさに選別します。


 

【切断】網や機械を使い、茶葉の形を整えます。
茶葉の形を整えることで見ばえをよくし、

後の工程の作業効率もあがります。


 

 

【火入れ】仕上げ乾燥機を使い茶葉に火を入れ

お茶の美味しさを引き出し、長期保存できるように

水分含有量を調節します
茶葉の大きさや、その日の湿度、取れた時期などをみて、
火の温度を調節しながら火入れを行います。


 

【棒取り】茎の部分を機械を使って選別します。
電気や風の力で茎や細かい粉などを選別します。
選別された茎は棒茶になり、粉は粉茶になります。

 


【合組】篩で分けられ、それぞれの工程を経た茶葉を最後に一緒にします。
合組機という機械の中に茶葉を投入し、

回転させながら一緒にします。



【仕上げ茶の完成】この時点で茶葉の水分含有率は3%。


家庭での長期の保存に適した値になります。
 

 

 

 

最後に袋詰めして皆さんのお手元に届きます。

 

 

 

今年のまちこもいい仕上がりになっておりますので

是非ご賞味いただきたいと思います。

 

まちこは弊社ネットショップからもご購入できます。

 

 

簡単ではありますが、お茶摘み→荒茶工場→製茶工場と

茶畑から湯呑まで、お茶がどのようにして出来上がるのか

ご紹介させていただきました。

 

 

お茶を飲む機会に思い出していただくと

うれしく思います。