前回のブログでは、茶畑で摘まれた茶葉が
荒茶工場で蒸され、揉まれ、荒茶に1次加工
されるまでをご紹介させていただきました。
今回は、その荒茶を製茶して、皆様のお手元に
届くまでをご紹介させていただきます。
こちらが、前回のブログでご紹介した荒茶です。
茶葉は、ほのかに桜葉の香りがします。
このままでも美味しくいただくことができますが、
仕上げ工程を経て、お茶の旨味を引き出し
更に美味しくして行きます。
まず荒茶は「大海(だいかい)」という
茶袋に入れて出荷されます。
茶種や季節によっても変わりますが、
基本的に1本30㎏です。
余談ですが、「大海」と呼ばれる所以は昔、この茶袋の形態で
海外に輸出されていて、大海原を渡っていったということで
「だいかい」と呼ばれるようになったとか…
諸説あるようです。
そして荒茶は最終加工の仕上げを行うために
製茶工場に運ばれます。
仕上げ工場では下記の工程があります。
篩切断
火入れ
棒取り
合組
仕上茶の完成
荒茶工場同様幾つかの工程がありますが、
製茶工場での主な目的は、
①お茶の美味しさを引き出す
②長期保存に適した水分含有量に調整する
③茶葉の形を整え、棒茶・粉茶を選別する
といったところです。
では、それぞれの工程を見ていきましょう。
【篩(ふるい)】茶葉を網の上でふるい、大きさ別に選別します。
網の目の大きさを利用し、それぞれの大きさに選別します。
【切断】網や機械を使い、茶葉の形を整えます。
茶葉の形を整えることで見ばえをよくし、
【火入れ】仕上げ乾燥機を使い茶葉に火を入れ
お茶の美味しさを引き出し、長期保存できるように
水分含有量を調節します
茶葉の大きさや、その日の湿度、取れた時期などをみて、
火の温度を調節しながら火入れを行います。
【棒取り】茎の部分を機械を使って選別します。
電気や風の力で茎や細かい粉などを選別します。
選別された茎は棒茶になり、粉は粉茶になります。
【合組】篩で分けられ、それぞれの工程を経た茶葉を最後に一緒にします。
合組機という機械の中に茶葉を投入し、
回転させながら一緒にします。
【仕上げ茶の完成】この時点で茶葉の水分含有率は3%。
最後に袋詰めして皆さんのお手元に届きます。
今年のまちこもいい仕上がりになっておりますので
是非ご賞味いただきたいと思います。
まちこは弊社ネットショップからもご購入できます。
↓
簡単ではありますが、お茶摘み→荒茶工場→製茶工場と
茶畑から湯呑まで、お茶がどのようにして出来上がるのか
ご紹介させていただきました。
お茶を飲む機会に思い出していただくと
うれしく思います。