冬の岩舘の思い出 その1 |  三浦の村の写真館

 三浦の村の写真館

   海に囲まれた、三浦の村の写真を撮りながら、たまには隣り村に出掛けたり、若き日の昔話に耽りたいと思います。

この写真は、昭和44~45年の正月休みに、五能線の「岩舘」周辺を撮影したものです。
ここには「冬の五能線」を走るSL列車を撮影するために訪ねたものですが、SL列車は1日にたったの2本しか走っていないので、その間にスナップや風景写真を撮りました。
それらの写真は、写真集「岩舘」に纏めましたが、今回はその中から、主にスナップ写真を抜粋してみました。

雪の道を、杖をついて歩く、おばあちゃんです。
遠くに日本海が見えますが、海沿いなので、雪はそんなに積っていません。


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雪道を行く、ワラを運ぶ「馬そり」です。
当時は、まだこんな懐かしい光景を撮る事が出来ました。


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冬の日本海を背に、雪道を行く女性です。
風にはためくスカーフが、吹きすさぶ寒風を感じさせてくれます。


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雪の坂道を登る、行商の女性です。
当時は、このような人たちが、雪国の日常生活を支えていたのでしょう。


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子供と一緒に、能代の朝市へ行商に出掛けるのか、大きな荷物を背負った女性です。
当時の五能線では、このような「五能商」のマークが入った行商の女性を、列車の中で良く見掛けました。


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雪の坂道では、子供たちが、空き箱を改造した、雪そりで遊んでいます。
少女もなかなかの秋田美人です。


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海辺では、お正月の料理に使うのか、女性が大きな水タコを洗っています。
陸に上げられた漁船には、お正月らしく、どれも大漁旗が賑やかに飾られています。


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途中の雪道で、若い女性とすれ違いましたが、色白で、秋田おばこの雪国美人でした。
当時は、私もまだ若かったので、ドキドキでシャッターを切ったものです。


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日本海からの強風を受けながら、雪の鉄路を歩く人たちです。
五能線は単線であるし、たまにしか列車が来ないので、当時はこうして鉄路を歩く人を良く見掛けましたが、ここは除雪されており、雪もないので、歩き易いのでしょう。
当時の私も、列車ダイヤを見ながら、こうして鉄路を歩きましたが、今では大変な事になります。


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