冬の岩舘の思い出 その2 |  三浦の村の写真館

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   海に囲まれた、三浦の村の写真を撮りながら、たまには隣り村に出掛けたり、若き日の昔話に耽りたいと思います。

「冬の岩舘の思い出 その1」の続きは、岩舘海岸の厳しい冬景色で纏めてみましたが、これは五能線の岩舘から大間越の撮影ポイントへ向かう途中で、崖上の鉄路を歩きながら撮影したものです。

崖下には、狭い雪の道が、海岸の岩を縫うように続いています。
現在では、ここに国道101号線の広い道路が通っており、海岸の景色は一変しています。


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時折、雪雲の切れ間から、明るい太陽が顔を覗かせます。

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鉛色の海が、キラキラと輝いています。
冬の日射しが暖かく感じる一瞬ですが、すでに次の雪雲が近づいて来ています。


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海が輝いているのも束の間で、やがて時雨(しぐれ)の黒い雲が近づいて来て、瞬く間に辺りは吹雪になりますが、しばらくすると晴れ間が戻る、不安定な空模様です。
それは、季節風が吹きすさぶ、冬の日本海の天気の特徴なのです。


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空はすっかり厚い雲に覆われてしまいました。
左側の崖の上の、小高い部分を走っているのが、五能線です。
ここは、夕日の頃には、車窓から雄大な海岸風景が楽しめる、五能線の絶景ポイントになっています。


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崖と岩礁の狭い隙間には、数軒の家が建っています。
現在は、ここに国道101号線が通っていますが、近くにはドライブインもあるようで、岩舘海岸の絶景を楽しむ事が出来るようです。


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ここは秋田と青森の県境となる、須郷岬の辺りでしょうか。
急な崖で、下には降りられないので、鉄路上から望遠で撮影しています。
この先には、目指すSL撮影ポイントのカーブした鉄橋がありますが、それは「冬の五能線」の3カット目の、ヘッドライトを光らせて、雪の崖を行くSLの写真です。


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眼下には、白波が砕け散る岩礁が見えます。
ここの岩は、黄色味を帯びているので、青い海とは対照的な色ですが、カラーでお見せ出来ないのが残念です。


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200ミリの望遠で撮ると、海鳥たちの群れが、沖の荒波を避けて、波間に漂っているのが見えます。

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