この間、祇園祭の帰りに訪れたいもぼうの平野屋さんが、松本清張の小説「顔」に出てくるということで読んでみた。
平野屋本店
図書館で松本清張の「顔」を探しあったので借りた。
大活字版の本しかなかったので、これを借りることにした。
最近、老眼がはじまりだしたので、大活字で読めってことなのかもしれない。。。
松本清張「顔」
劇団に所属する井野良吉は傍役ながらも映画出演できるチャンスを得た。
しかし顔が世に出ることに、伊野良吉は不安をおぼえるようになる。
演技は好評で、今度は重要な役での映画出演をすることになった。
顔が世に頻繁に出ることになれば有名になり、さらに映画出演も増えかもしれない。
そうなると、ある男に顔をみられる可能性が高くなる。
これは伊野良吉には破滅に向かうことを感じさせた。
伊野良吉は過去に殺人をおかしており、そのある男に顔をみられては困るのだ。
そこである計画を実行することを思いつき。。。
読んでいてドキドキさせる展開で面白かった。
小説では平野屋さんかどうか分からなかったが、京都のいもぼうのお店が出てきた。
そのお店も個室で、このような光景だったのだろうか。
ちょうど今年は松本清張没後30年である。
借りた本には「顔」の他に、「張込み」「潜在光景」という作品も含まれていたので、これらも読んでみようと思う。