ウブドのプリアタン王宮を見学した後は、グラブでバイクを呼び、少し郊外の方にある考古学博物館(ゲドゥンアルカ博物館)へと向かいました。
街の中心部から数キロ離れていて、バイクで10分くらいで到着しました。
見学料は無料で、チケット売り場なども無く、門からすぐに中の展示エリアに入ることが出来ました。
しばらく中を見学していると、奥から学芸員のような人が出て来て、英語でガイドをしてくれるということだったのでお願いしました。
その人は、大学で日本語を勉強していたということで、片言ですが日本語も出来たので、説明がとても分かりやすかったです。
この博物館は、バリの考古学を調査する研究所も併設されていて、研究者もたくさん在籍しているようでした。
バリの石器時代から始まり、インドの文化が流入する頃までの考古学資料が多数展示されていました。
特に、昔の有力者のお墓の石棺や人骨が展示されていて、他ではなかなか見ることが出来ないものだと思います。
ヒンドゥー教が伝来する以前の土着の埋葬様式が分かる石棺が、無造作にたくさん展示されていました。
ヒンドゥー教では基本的に火葬だと思いますが、元々バリでは仏教伝来以前の日本と同じように土葬だったようで、人骨もたくさん展示されていました。
ヒンドゥー教徒がたくさんバリ島にやって来てからは、仏像などがたくさん作られるようになり、バリの文化も大きく変わったようです。
バリの言葉で書かれた、銅板や木版に書かれた経典だそうです。
インドの文字やタイ文字に似ていますが、バリの言葉で書かれているということでした。
学芸員に読めるかどうか聞いたら、昔の文字なので読めないということでした。
古銭の展示などもあり、中国や日本の銅銭もありました。
このような遠いところにまで、日本の銅銭が流通していたのには驚きました。
かなり見ごたえがある展示で、小一時間丁寧に説明してくれたのでとても分かりやすかったです。
無料ということでしたが、地球の歩き方の情報では多少寄付をすれば良いと書いていたので、学芸員に少額を渡すと、頑として受け入れてくれませんでした。
どうしてもということで無理に渡すと、博物館への寄付ということで、やっと受け取ってもらえました。
ウブドの中心部から少し離れていてアクセスは悪いですが、歴史や文化に興味がある方ならば訪問する価値があると思いました。
その後は、博物館の近くにある有名な寺院2か所に歩いて見学に向かいました。