ウブドの考古学博物館を見学した後は、近くにある有名なお寺に歩いて行ってみました。
まずは、サムアンティア寺院というバリ・ヒンドゥー教の大きなお寺で、考古学博物館からは徒歩10分くらいで着きました。
このお寺は、2年に一度ご神体を海まで運ぶ大きな祭りで有名だそうです。
訪れた時は、西洋人の観光客が10人ほどいましたが、インドネシア人の参拝客はいませんでした。
大きな閑静なお寺で、境内には舞踊用の舞台がありました。
規模の大きなお寺では、祭りの際にバリ舞踊が催されるため、舞踊や音楽の演奏用に舞台が設けられています。
境内は広く何百人もの人が入れるような広場がありました。
参拝料は無料で、特に管理人のような人もいないので自由に中を見学することが出来ました。
その後、市内中心方面に15分ほど歩いて、ゴアガジャ(象の洞窟)という石窟寺院へと向かいました。
ここは有名な観光地で、大きな駐車場があり、ツアー客がたくさん来ていました。
ゴアガジャへの入場料は500円。
入場門へ向かおうとすると、門前のお土産屋の前で短パンでは入れないから腰巻を買って行けと言われました。
値段を聞くと400円ということで、仕方なく購入。
しかし、ゴアガジャの改札所で無料で腰巻を貸してくれるようで、お土産屋のおばさんにまんまと騙されてしまったようです。
象の洞窟は、谷間の崖に切り立った細い道を下って行きます。
日本人のツアー客も何組か来ていて、日本語ガイドの説明を盗み聞きしながら一緒に下りて行きました。
洞窟の前には、大きな樹の下に沐浴場がありました。
石像からきれいな水が湧き出している沐浴場ですが、実際に沐浴することは出来ないようです。
ゴアガジャとは「象の洞窟」という意味だそうですが、洞窟の入り口にあるレリーフは象ではなく魔女だということです。
オランダ人が発見した時、壊れた象の石像のように見えたので、象の洞窟と名付けられたそうです。
洞窟はそれほど大きくなく、奥の方にはご神体の3神のリンガ(男根)が安置されていました。
境内の谷の方に降りて行くと、滝や、巨石、大木があり、パワースポットになっているようでした。
巨木や巨岩にも神々が宿っているという考えがあるようで、日本の神道にも通じるものがあるような気がしました。
ヒンドゥー教の寺院ですが、ブッダの像もありました。
バリでは他のヒンドゥー教のお寺や祠の近くにもブッダの像があり、神仏習合する日本の伝統と似ているような気がします。
お寺というよりは、自然公園を見学しているようで、心が洗われるような気分でした。
この後は、バイクタクシーでウブド市街中心部に戻り、モンキーフォレストを見学しに行きました。