バリ島に滞在中、毎日ビーチばかりでは飽きるので、博物館の見学に行くことにしました。
ガイドブックやグーグルマップで検索すると、クタビーチの近くにもいくつかアートミュージアムがあるようでしたが、現代アートが中心のようでした。
僕はあまり現代アートには興味が無いので、別の場所を探すと、少し離れた州都デンパサールにバリ博物館というのがあるということで、行ってみることにしました。
宿泊していたレギャン地区からデンパサールまでは10キロほど離れていて、グラブで検索すると700円ほどで行けるようだったので車を呼びました。
博物館の見学のついでに街歩きもしておこうと思い、デンパサール中心部にあるバドゥン・マーケットという場所をグラブの行先に指定しました。
デンパサールまでは途中渋滞していて、30分ほどで到着。
行先指定したバドゥン・マーケットに入るためには、ゲートで駐車料金が必要で、50円ほど料金が余計にかかってしまいました。
マーケットは古い5階建てくらいのビルで、野菜や肉、魚、乾物、雑貨、衣料など様々なものが売られていましたが、地元民向けで観光客は相手にしていないような感じでした。
昔の築地の古い市場のような雰囲気の場所でした。
バドゥン・マーケットの外観はきれいな建物で、表に広場があるので、車で行く場合は外の道路で降りる方が良いと思います。
その後、バリ博物館方面に向かって散策しました。
街の中央部は州の官公庁や大企業のオフィスビルがあり、落ち着いた雰囲気のエリアでした。
周囲にはいくつもの寺院があり、参拝客や観光客で賑わっていました。
インドネシアではよく観光地で馬車を見かけますが、デンパサールでも走っていました。
ちょうど昼時だったので、グーグルの口コミで評判が良かったローカルレストランに入ってみました。
バクソという牛肉の練り物入りのスープと、麺を注文しました。
一品150円くらいと、クタビーチの半額くらいの安さでびっくり。
ローカル向けで量が少ないため、2品くらい食べてちょうど良いくらいかもしれません。
牛肉入りの肉団子は、臭みも少なく、おでんの具のような感じで美味しかったです。
2品+お茶を頼んで会計は310円と激安で、会計間違いしているのではないかと思うくらいでした。
食事後、歩いてバリ博物館へと向かいました。
博物館の前には、英語や日本語でガイドをするよと話しかけてくる人いましたが、今回はマイペースで見学したかったので断りました。
入場料は1,000円と、事前に調べていた2倍でしたが、公式料金のようだったので支払いました。
ネットで調べてみると、最近博物館をリニューアルしたようで、料金もその時改定されたようです。
メインの建物は2階建てで、1階部分が企画展、2階部分が常設展のような感じになっていました。
展示品は、バリの考古学史料から、美術品、工芸品、民俗学関係の展示が中心でした。
ただ、入場料が高い割には、展示品の数も少なく質もいまいちで、説明文もあまり書いていないので、ちょっとがっかりでした。
バリにヒンドゥー教が伝わる前後の、神像や、儀式で使う武器や農具の形をした青銅器。
その他、工芸品や農具、織機などの民俗学の展示が多かったです。
美術品はあまり無かったですが、バリの舞踊で使うお面など、日本の能面に似ているものがあり興味深かったです。
ヒンドゥー教では男〇器を信仰する宗派があり、バリヒンドゥーでは結構大胆に発展させたようです。
見学客の中にはインドネシア人の学生もいましたが、教育上どうなのかと思ってしまいました。
外には建物や石像、大砲などの展示がありました。
それほど大きな博物館ではなく、展示品の数もそれほど無いので小一時間で見学終了。
バリを代表する博物館だと期待して行きましたが、少し物足りない印象でした。
帰りのルートを調べると、クタ方面まで公共バスが出ていて、7分おきに走っているということだったのでバスで帰ってみることにしました。
グーグルマップでバス停を探し、10分ほどで到着。
バス停の中でおしゃべりしていたおばちゃんたちが、親切に路線番号や乗り方を教えてくれました。
バスに乗るためにはICカードが必要で、僕がジャカルタで買ったICカードで乗れるか聞くと大丈夫とのことでした。
10分ほど待ってバスが到着し、ICカードをタッチすると無事に乗車することが出来ました。
ちなみに料金は44円と激安。
30分ほどでクタのバスターミナルに到着し、そこが終着点だったようで全員下車しました。
ビーチ方面までは2キロほど離れているので、歩けなくはないですが、グラブでバイクを呼ぶことに。
インドネシアのグラブはタイよりも安く、ホテルまでは88円でした。
行きはグラブタクシーで700円、帰りはバス+バイタクで130円で1,000円かからず往復することが出来ました。
バリ島はリゾート施設が非常に充実していますが、一時離れてバリ島特有の文化を学ぶことが出来て良い一日となりました。