2023秋 ラクナウ観光 | ミッツの旅行記

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ラクナウはイスラム教徒が統治した街なので、他の街と違いヒンドゥー教色が薄く、イスラム風の建造物が多い街でした。

イスラム教では偶像崇拝が禁止されているので、建造物にも人物をかたどった像は見られず、幾何学的な文様や植物の装飾が多く使われています。

 

ラクナウでトップに出てくる観光スポットがバーラ・イマーム・バーラというモスクを備えた宮殿です。

僕が泊まっていた国鉄ラクナウ駅からは、配車アプリのUberで100ルピーちょっと(200円くらい)で行けました。

入場券は外国人料金が設定されていて、バーラ・イマーム・バーラだけの見学だけなら350ルピーですが、他に2か所のスポットを見学できるセット券が500ルピー(900円くらい)だったのでセットのチケットを購入しました。

この建物はムガル帝国の時代に、飢饉時の雇用創出の目的で建設が進められたそうです。

建物の中は1階部分が美術館のようになっていますが、撮影は制限されていました。

上の方が迷宮のような造りになっていて、専任のガイドがいないと迷ってしまうので雇うよう書かれていました。

インド人向けのガイドは100ルピーのようでしたが、外国人向けのガイドは500ルピーとかなり高額。

半ば強制的に雇わされてしまいましたが、英語の説明もわかりやすく雇って良かったと思います。

中は本当に迷宮のようになっていて、ドラゴンクエストの世界のような感じ。

敵が攻めてきたときに待ち伏せしたり、脱出したりするための抜け道が隠されていたりなど、色々なトラップがあって面白かったです。

夏は40度にもなる暑い乾燥した土地なので、階段井戸など水利施設も整備されていました。

 

その後歩いて別の観光スポットへ。

途中大きな時計台があり、こちらも街のシンボルになっていました。

公園では観光客のかたわら、地元の子供たちがクリケットで遊んでいてのどかな雰囲気でした。

 

バーラ・イマーム・バーラから1キロくらい離れた場所にチョータ・イマーム・バーラという建物があり、500ルピーのセット券で見学することが出来ました。

チョータは小さいという意味でバーラ・イマーム・バーラよりも小さな建物でしたが、きれいに整備されていて見ごたえがありました。

建物の中は博物館になっていました。

 

次の日には、ラクナウのもう一つの有名スポットのザ・レジデンシーへ。

ここはイギリスのインド統治時代に、イギリス人の総督とイギリス軍が駐屯していたエリアで、セポイの乱(インド大反乱)の激戦地になった場所です。

インド人の反乱軍がイギリス軍を包囲した場所で、大砲や銃の弾痕が建物に生々しく残っていました。

イギリスが建設した建物が当時のまま保存されていて、今でもあちこちで補修されていました。

構内にはイスラム教徒の傭兵もいたのでモスクもあったようです。

建物の一つは博物館になっていて、往時のジオラマやイギリス人が使用していた備品、武器等が展示されていました。

見学者のほとんどはインド人で、博物館の入場の際に日本人だというと珍しそうにしていました。

レジデンシー内はとても広く、ゆっくり歩いて見学するだけでも1時間はかかる感じです。

冬で涼しかったので良かったですが、暑い季節は大変だと思いました。

 

ラクナウには3泊しましたが、他のインドの街と違い全体的に整然としていて清潔な印象でした。

また、物乞いも少なく、モスクを見学した時に1人の老人に薬代をねだられたくらいでした。

ヒンドゥー教では貧富の格差は前世の因縁で生じるという考えで、物乞いを職業にしている人たちも普通にいますが、イスラム教では違う考えのようです。

ガヤー、ワーラーナシー、ラクナウというルートで、仏教、ヒンドゥー教、イスラム教それぞれの特色がある街を見学出来てとても興味深い旅となりました。