妄想中です♪
☆閲覧注意☆
「翔ちゃん、大好きだよー♪」
「うわっ!!」
そう言って勢いよく飛び込んでくる雅紀を受け止める
ニノが智くんに抱き締められてるのを見て羨ましくなっての行動
他に理由なんてない
だけどこの雅紀の行動や言動がその場を重い空気のままにしておかない
本人に意図することは全く無いのに
雅紀がミラクルをいつも起こしてる
机の向こう側で智くんに抱き締められて安堵の顔を浮かべるニノ
元カノなんてきっと普段は頭の片隅にも無かった存在だっただろう
別れて何年も経ってる
そしてニノは振られた側
智くんと付き合った時点で元カノへの未練は無くなってただろうし
今夜、雅紀が声を掛けられたことで蘇った元カノへの思い
最悪な最後だったからこそ
もしかしたら自分だけが幸せなのかもしれないって言う申し訳なさが生まれてしまうニノ
あの最悪な最後は元カノが優位で終わったから
あの時のニノと彼女に優位なんて本当は存在しないのに
しいて言うならニノが怒っていいシュチュエーションだったろ
元カノはバレたことで自分を正当化するためにニノを貶し、ニノを悪者にした
その思いを何年経っても思い出させるほど植え付けた最後だった
ニノは幸せでいいんだよ
誰よりも
世界一幸せなニノは智くんを世界一幸せにしてるんだから
「それにしてもさくらって凄いよね」
「ん?どう言うこと?雅紀」
「翔ちゃん、考えてもみてよ。ニノちゃんとさくらが別れたって噂は結構広まるの早かったんだよね。それもさくらが言ってたんだと今は思うけど。自分の都合のいいようにね。でも、俺がさくら側の情報を鵜呑みにしてないことはさくらは分かってると思う。俺とニノちゃん同じ会社に入社したことも周りは知ってたし、俺は他の皆んなと違って目の前のボロボロのニノちゃんを見てるからね。それを分かってた上で俺に話しかけてきたって相当じゃない?」
「さくらが相葉さんにわざわざ声を掛けてきたのって俺に繋がったらって気持ちある?」
「「「絶対ある!!」」」
智くんと雅紀と俺と思わず声が揃って4人で見合わせ笑う
「会っても絶対にさくらに気持ちが向くことは無いんだけど分かってもらうにはどうしたらいいのかな?」
「ニノ、さくらって子はプライドが高い傾向にあると思うから、放置でいいと思う。もしも、どこかで偶然会うことになって声を掛けてきてそれらしき事を何か言ってきたら断ったらいいと思うよ」
「そうだな。こっちから接触する必要は無いんじゃね?」
「翔ちゃん、おーちゃん」
「ん?」
「どうした、雅紀」
「さくらにターゲットにされても断ってよ?」
「ニノいるのに?」
「分かんないよ?自分の幸せのためなら手段を選ばないと思うもん。だから俺からニノちゃんのこと聞き出そうとしたりするんでしょ?狙われないとも限らないからね!!」
手段を選ばないからこその警戒ってことね