妄想中です♪
☆閲覧注意☆
お部屋のドアが閉まりロックされたのを確認する
和也さんが坊ちゃんと付き合い始めた頃から何度もお部屋まで送り届けたことがあった
坊ちゃんは一応社長なので今以上に忙しくされてましたしね
そんな頃はドアの向こうの私を気にしてなかなかロックをすることを躊躇っていた和也さんも今では私に『今日もありがとうございました。お先に失礼します』って言われドアを閉めロックが出来るようになったことは坊ちゃんと長く一緒に過ごして来て私への申し訳なさよりも坊ちゃんへ心配させないことが一番だと身について来られた
嬉しい限りです
エレベーターに乗り込み駐車場へ
運転席に乗り込んで坊ちゃんにLINEを送る
『和也さんはお部屋へ戻られました。いつも通り坊ちゃんが戻られまで部屋のドアは開けないで下さいとお願いはしてあります』
『夜ご飯をご一緒されるご予定のようなのでお腹には入れずにお戻りください』
忙しい坊ちゃんがスグに画面を確認出来るとは思えないので車を発進させた
少しでも早く坊ちゃんが和也さんの待つお部屋に戻れますように
心の中で祈りながら自分のマンションへ車を走らせた
お客様に納期がこのままではギリギリになることをお話し、可能であれば代替えのお話もさせてもらう
代替えの商品は昔からの付き合いのある会社で信用も厚い
本来は信用の薄い新規の会社をあまり使用したくはないんだけど、今回お客様が拘ったある物がその新規の会社が取り扱うものだったのもあり、他の物も何点か発注した
お客様の拘りの商品は入荷したものの、他の物が遅れ気味で、今回一番遅れて欲しくない物が遅れた
そしてこの商品が入荷されないと先へ進まない
その代替えの商品の説明をさせてもらった
「社長、ありがとうございました!社長も来てくださったおかげで工期なんとかなりそうです」
「いつもの会社には発注かけたよな?」
「はい。相談もして下さってたおかげでスムーズに進んで最短で納入されます」
相談………カズか
「メシでもって言いたいけど新幹線もスグだから帰ろうか」
「はい。まだちょっと大丈夫ですかね?チョコ買ってきていいですか?」
「大丈夫……かな。選ぶのに時間掛けるなよ(笑)?」
「大丈夫です。優柔不断じゃないので!」
グリーン車で並んでゆったりと帰る
急な出張は精神的にもキツイ
『急』ってことは案件としていい話の可能性はすこぶる低いから
「社長も1つどうぞ。疲れた時は甘い物です」
「ありがと」
スマホを取り出せば佐藤からメッセージが2件
あっ!
チョコ食っちゃった(笑)
まぁ、腹に溜まらないからセーフだな