秘書と社長 3872 | 智とニノ時々嵐

智とニノ時々嵐

青担からの大宮担
頭の中のことを綴ります

妄想中です♪

☆閲覧注意☆





















さくらとは大学3年で付き合い始めた

それまではサークル仲間だったけど、さくらと仲良しの蘭が相葉さんと付き合って4人で遊ぶうちに自然に付き合うことになってた

社交的でアウトドア

俺とは正反対な気もするけどさくらとは友だちの時間が長かったのもあって付き合っていて困ることも無く過ごしていた

相葉さんが先に大学を卒業して時間や生活のペースが合わなくなった蘭とは別れても俺とさくらはそのまま付き合って同じタイミングで卒業してそれぞれ就職


社会人一年目はお互いに慰め合いながら仕事に取り組んでいて会える時間を増やすために同棲もした


順調に交際していたと思ってたし

将来さくらと結婚するとも思ってた

だけど社会人3年目の終わり

俺は仕事で初めてのプロジェクトリーダーになって残業も出張も増えて同じ部屋に帰ってるのにさくらと過ごす時間は激減

それでもできるだけ一緒に過ごせるように努力してたつもりだったけど、さくらには俺の努力は足りなかったらしい



プロジェクトも大詰め

本当に忙しくて体力も気力もどうにか振り絞ってたあの日

少し早めに帰れたからさくらの好きな駅前のケーキを買って帰ったら俺とさくらの部屋の玄関に置かれた男物の靴

狭いアパート

奥から明らかに男女の声


こんなシュチュエーション

漫画かドラマの中だけだと思ってた


それでもさくらにこんなことさせたのは自分のせいだと思った

さくらだって寂しかったんだろうし

許せる気がした









『なんなの?いつから聞いてたの?気持ち悪い』


『あのさ、彼とは浮気じゃないから』


『カズの仕事の目処がだったら同棲も解消して別れるつもりだったし』


『カズより彼の方が包容力もあるしお金も持ってる。何より私を大切にしてくれる』







そっか、俺はさくらを大切に出来てなかったんだ

さくらを許すとか

俺が思う権利もなかったんだな

ごめん、幸せに出来なくて……









楽しかった思い出はたくさんあるけれど

最後に罵られて終わったあの時が強烈過ぎて

俺は仕事だけは頑張って成功させたけど仕事へのモチベーションを無くしてしまって

俗に言う『身も心もボロボロ』になった












それでも今考えたらあんな風に振られたおかげで智と一緒にいられて幸せを実感出来てるなら

ボロボロにはなったけど

あの時のさくらには感謝かもしれない