My Pet 3-20 | 智とニノ時々嵐

智とニノ時々嵐

青担からの大宮担
頭の中のことを綴ります

妄想中です♪

☆閲覧注意☆








リハビリ中




















1時間毎に捲るカレンダーは集中力をその度に途切れさす

だけど智にとってカレンダーを捲ることがニノとの繋がりを色濃く感じられるから止めることは出来ない

だけど待つ時間って長いよな






「カズはまだかなぁ」




小さな声でニノののとばっかり口から漏れてる智

でも手は動いてる

智にとって今は描くことが気持ちを落ち着かせることが出来るように変わった

前は描くことで継父を繋ぎ止めようとしていたもんな





「智」


「なぁに?潤くん。捲っていい?」


「(笑) いいよ」


「やったぁ♪♪♪」


「智」


「なぁに?」


「パトロールは?今日どうする?」


「ん?あっ!」


「カレンダー捲ったら行く?」


「うん。行く」




智の散歩の時間は決まってはいない

だけど出来るだけ午前中に行くようにしてる

前は好きな時に行かせてた

だけど一度昼食後に出掛けてなかなか戻らないことがあってニノの仕事の途中で探した

受付の子には戻ったら連絡くれるようにお願いして

猫の会社にもいなくていつもの公園にもいなくて必死で探した

結局、少し離れた場所にある広場

移動販売車が毎日何台か来る広場の石のベンチで寝てた

いい風が通り抜ける広場

都会のビルの中で緑に囲まれた場所

程よく影もあって気持ちいいのは分かるけど


移動販売車がいなくなったオフィス街のそんな場所で昼寝

気持ちいいだろうけど心配が過ぎる

だから智の散歩は余程のことが無い限り午前中





「いってきまぁす」


「いってらっしゅい。気をつけてな」


「うん。カレンダー捲るから早く帰って来るね。猫ちゃんのところは行くけど」


「分かったよ」


「潤くん、ばいばーい」





手を振って部屋を出て行った

自分のマグカップを手に立ち智のデスクへ

さっきからカレンダーに何描いてんだ?


机の上に置かれたカウントダウンカレンダー

何も描かれていない

捲ったやつか?



捲られた方を見る

わっ!

数字が細密画で埋め尽くされてる


これを簡単に捨てるんだもんなぁ(苦笑)




そのまま大きな窓のそばに寄ればエントランスから出てきた小さな智が見えた

上に向かって手を振ってる

俺やニノが窓から見送ってるって聞いてから手を振ってる智

智からきっと俺やニノは見えないんだけど

手を振った