2020年9月27日(日)
MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島
ベイスターズ 3-1 カープ
勝 大貫晋一 7勝4敗
S  三嶋一輝 1勝1敗11S
負 中村祐太 0勝2敗

真っ赤に染まったスタンドに、鮮やかな弾道が突き刺さる。

背番号3の先頭打者ホームランで、日曜日のデーゲームは幕を開けた。

2回裏には、左中間を抜けようかという打球をダイビングキャッチ。

「ハマの豆苗」こと先発の大貫晋一を盛り立てていく。

レフトの佐野恵太、ライトのタイラー・オースティンにも好守備が生まれて、掴んだ流れを離さない。

このマツダスタジアムには、背番号3の忘れ得ぬ記憶が刻まれている。

2016年クライマックスシリーズ・ファーストステージ第3戦。
東京ドーム。

死球を受けた彼は、左手薬指を骨折。途中交代を余儀なくされる。

ダグアウトで彼は男泣きに泣いた。

痛みにではない。大事な試合に出ることができなくなった悔しさにだった。

延長の死闘を制し、チームは王者カープの待つファイナルステージへ。

彼は、当たり前のように練習に参加していた。

「僕はなんとしても試合に出たいです。でもそれを決めるのは監督です」

「その言葉で十分だ」

テーピングで左手をガチガチに補強し、大切なグラブにはさみを入れて試合に出場。

フェンスに激突しながらもファールフライをキャッチ。
この姿にカープファンからも大きな拍手が送られた。

そして右手一本でホームランまで放つ活躍をしたが、日本シリーズに進出することはできなかった。

2017年にチームは日本シリーズに進出。彼も1億円プレーヤーの仲間入りをする。

その後は怪我にも泣かされ、思うような活躍が出来ていなかった。

今シーズンもオープン戦では控え選手の扱い。
だが着実に結果を残し、3ヵ月遅れの開幕戦で1番センターのスタメンを勝ち取る。

ここまでリードオフマンとしてチームを牽引してきた。

打率.316はリーグ4位。
105安打は同3位。
13盗塁は同3位。

初回の先頭打者弾は、今シーズン4本目。
1977年の山下大輔、2007年の仁志敏久の球団記録まで1本に迫った。

走攻守に躍動し、ダイヤモンドを駆け抜ける背番号3。

蒼い韋駄天の第2章は続いていく。


新たな歴史に
その名を刻め
梶谷隆幸
蒼い韋駄天

横浜DeNAベイスターズ。
背番号3。
梶谷隆幸。

I CAN DO IT.
不安があっても「俺はできる」と言い聞かせてプレイに臨む。

心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.



2020年9月26日(土)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島

ベイスターズ 5-2 カープ

勝 濵口遥大 6勝4敗

S 三嶋一輝 1勝1敗10S

負 森下暢仁 6勝3敗

 

3点差の9回裏。

試合はまだ終わっていない。

だが、多くのカープファンが家路を急いでいた。

 

敵地のファンに勝利を諦めさせるほど、今のハマの守護神の力は圧倒的だ。

 

何があってもブレない。

全く表情が変わらない。

 

先頭打者に出塁を許しても、それは変わらない。

何もなかったかのように3人の打者を押さえ込む。

 

シーズン途中から刻んだセーブは、これで10となった。

 

「中継ぎで投げるのと同じ気持ちで投げてきて、その積み重ねが今日、という感じ。9回を任されている意味を、自分の姿で表現するしかないと思っています」

 

背番号17は、今日も淡々と仕事を成し遂げた。

 

前代未聞のスタートを切った2020年シーズンも終盤に差し掛かる。

誰もが経験したことのない状況の中、どのチームのどの選手にも想定できない事態に巻き込まれてきた。

 

ハマの守護神にして侍ジャパンのクローザー・山﨑康晃。

 

「小さな大魔神になります!」

2015年のルーキーイヤーからストッパーの重責を担い続けてきた。

 

「今年は3回胴上げ投手になります。リーグ優勝、日本一、そしてオリンピックで金メダルです」

 

横浜スタジアムが野球のメイン会場になるはずだった東京オリンピックは延期。

3ヶ月遅れで開幕したシーズンでは、ふがいない投球が続く。

5年間守り続けた守護神の座を明け渡すことになった。

 

その「代魔神」に指名されたのが背番号17だった。

 

「自分ほどチャンスを与えられて、それをモノにできなかった人間はいなんじゃないかと思います」

 

2013年のルーキーイヤーに、ローテーション投手として活躍。

翌シーズンに開幕投手に大抜擢されるも、2回9失点でノックアウト。

この年のルーキーにして法政大学の先輩・三上朋也が敗戦処理としてプロのマウンドにデビューしている。

 

三上はこの年、クローザーに抜擢され大躍進。

しかし、その疲労から翌シーズンは棒に振る。

その三上の代役が山﨑だったのだ。

 

徐々に力をつけていったチームは、12球団ラストで2016年にクライマックスシリーズに進出する。

 

当時のリーグ王者カープに立ち向ったのもこのマツダスタジアム。

背番号17は先発のマウンドに上がったが、結果を残すことができなかった。

 

翌2017年も同じマツダスタジアムでのファイナルに進出。

最終戦で1回ノックアウトされた法政大学の後輩・石田健大をリリーフしたのが彼だった。

かつての彼を先輩の三上が支えたように。

 

見違えるようなピッチングで、リーグ王者のカープ打線をねじ伏せていく。

19年ぶりの日本シリーズ進出決定試合の勝利投手になった。

 

翌年からリリーバーとして大車輪の活躍。

勝ち試合でも。

負け試合でも。

敗戦処理の試合でさえ、彼の姿がマウンドにあった。

 

2019年9月21日。

横浜スタジアム。

ジャイアンツ戦。

 

1点リードの9回表に山﨑が打たれ、延長戦に。

そのマウンドには背番号17。

優勝決定試合での敗戦投手となってしまった。

 

「目の前で胴上げを許した、あの日の悔しさは忘れられません」

 

穏やかな表情の裏には、熱く燃え上がる闘魂が漲っている。

 

一つの節目の記録が、あの日と同じマツダスタジアムで刻まれた。

 

8回裏のマウンドには、あの日リリーフした石田健大の姿。

抜群の安定感で、今日もホールドを記録。

その石田の後を受けて、一つの節目の記録が刻まれた。

 

久々のセーブシチュエーションでの登板には、山﨑のアドバイスもあったという。

 

誰かが躓けば、誰かが支える。

誰かが倒れたのなら、誰かが立ち上がる。

 

そして、皆で戦い続ける。

横浜の9回には、背番号17がいる。

 

たたかうぞ

闘志みなぎらせて

勝利の海

行くぞベイスターズ

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号17。

三嶋一輝。

 

AUDACITY

どんな時も堂々と、自分らしく。

 

心をひとつに。

BECAUSE WE ARE FAMILY.

2020年9月23日(水)
阪神甲子園球場
ベイスターズ 4-0 タイガース
勝 上茶谷大河 2勝1敗
負 青柳晃洋 6勝6敗

熱投144球。
その背番号と同じ27個目のアウトを自らの手で獲得し、右腕はマウンドで拳を握りしめた。

渾身のガッツポーズは、チームの連敗ストップとともに今季初の完封劇のハイライト。

奪った三振は自己最多の10。

「体がパンパンですね。まさか完封できると思っていなかった。最後、抜けかけた気持ちを締め直せたので、達成感はすごくあります」

背番号27は笑顔で語った。

「関西は地元なので、本当に良かったです」

京都学園高校以来という144球の大熱投は、沈み駆けたチームを再び甦らせた。

今シーズンも散々やられてきたタイガース。
験の悪かった甲子園球場。
縮まることのない首位との差。

様々な嫌な空気を振り払って見せた。

背番号27は名球会右腕・平松政次が背負った。

川崎球場を舞台に、孤軍奮闘しながら18年間で201勝を記録。
145完投28完封の大洋ホエールズの大エースだった。

生え抜きにしてドラ1右腕に、誰よりも期待寄せている。

「素晴らしい素質を持っているし、いいボールを投げている。僕を超える投手になって欲しいし、なれると信じている」

特技はものまね。
最近では、先輩右腕の井納翔一がレパートリーに加わった。

「似てるけど、なんかむかつく」とは井納の感想。

なかなかの強心臓である。

サンケイスポーツのベイスターズ特集号「BAY☆スタ」でも「教えて! 上茶谷先生のものまね講座」の連載もスタートした。

物怖じしない明るさは、チームを照らす太陽のような存在になり得る。

闘いはまだまだ続いていく。
諦めたらそこで終わり。

背番号27はその手で未来を切り拓く。

たたかうぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞベイスターズ

横浜DeNAベイスターズ。
背番号27。
上茶谷大河。

ALL IS WELL
何事もうまくいく。

心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.


2020年9月19日(土)
横浜スタジアム
ベイスターズ 7-1 ジャイアンツ
勝 濵口遥大 5勝4敗
負 今村信貴 3勝1敗

再び灯された炎は、更に燃え上がった。

それを13,000人を超える熱き星たちが、熱い拍手とともに見届けた。

1回裏から、頼れるキャプテン佐野恵太の先制打で主導権を握ったベイスターズ。
先制のホームを踏んだのは、蒼い韋駄天だった。

3回裏の第2打席。
強く振り抜いた打球は、この日を待ちに待ったライトスタンドのファンのもとへ突き刺さった。

「頭の整理ができていて、いいイメージで打席に入ることができました。貴重な追加点を取ることができうれしいです」

流れは一気にベイスターズ。
続くネフタリ・ソトの弾丸ライナーは来日通算100号のメモリアル・アーチとなった。

2点リードで迎えた7回表。
「オトコハ、ダマッテ、ナゲルダケ」

エドウィン・エスコバーの渾身の投球で、1アウト満塁の大ピンチをピッチャーゴロ・ダブルプレーで切り抜ける。

ピンチの裏にチャンスあり。
1アウト1塁で、背番号3に打席が回る。

再び強く振り抜いた打球は、熱き星たちの待つライトスタンド中段への2ランホームラン。

この後、キャプテン佐野恵太にも2ランホームランが飛び出し、この回で試合を決めた。

夏場に入り絶好調の彼も、這い上がってきた男の一人だ。

2012年のDeNA新球団発足後、彼は一軍に定着する。

「内野のスーパースターをつくりたいんだ」

初代監督の中畑清は、彼のポテンシャルに注目。
内野のレギュラーに抜擢する。
その期待に応え、2013年後半シーズンにブレイク。

2014年には外野手に転向して、背番号3が与えられた。
走攻守三拍子そろった逸材にファンの期待は高鳴った。

だが甘くないプロの世界。
他球団のマークがきつくなる。

結果が出ない時には、ファンから辛辣なヤジも飛んだ。

当時のハマスタは、自粛もしていないのにスタンドに空席が目立っていた。
だから、ヤジはよく響いた。

「よく聞こえてました。耳栓をして打席に入っていた時期もありました」

悩み続ける中、その壁を一度は乗り越えた。

再びレギュラーに定着し、チームのクライマックスシリーズや日本シリーズ進出に貢献。

名実ともにチームの看板選手となった。

だが全力プレイは諸刃の剣。
怪我との闘いの中、手術を決断。

回復しきれないまま臨んだ2019年シーズンは、夏場までファームで汗を流した。

「この時期までファームにいると、いろいろ余計なことを考えてしまいました」

様々な思いを胸にシーズン終盤に一軍に合流。
チャンスに強い打撃で、チームの2位躍進に貢献した。

したが、レギュラー奪回を約束されたわけではなかった。

2020年シーズンも、オープン戦では控えの扱い。
だが結果を残し続け、「一番センター」で開幕スタメンの座をもぎ取ってみせた。

そしてこの日も結果を残し、大観衆の前に帰ってきた。

「ファンの皆さんの声援が、私たち選手の力になっています」

「明日もスタンドで、そして球場に来ることができない方はテレビの前で応援をお願いします!」

栄光の頂への可能性は、僅かだが残された。

そして、我々は知っている。

横浜の本当の力を。
熱き星たちの力を。
ここぞという時の力を。

横浜冬の時代を知る男。
どん底から這い上がってきた「蒼い韋駄天」が、ハマスタを駆け抜ける。

灯された炎は、再び燃え上がった。

誰も見たことのないドラマの幕が上がった。

新たな歴史に
その名を刻め
梶谷隆幸
蒼い韋駄天

横浜DeNAベイスターズ。
背番号3。
梶谷隆幸。

I CAN DO IT.
不安があっても「俺はできる」と言い聞かせてプレイに臨む。

心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.

2020年9月18日(金)
横浜スタジアム
ベイスターズ 6-0 ジャイアンツ
勝 井納翔一 6勝4敗
負 戸郷翔征 7勝4敗

消えかけた炎は、再び灯された。

不甲斐ない戦いが続き、ジャイアンツのマジック点灯を許してしまった。
この日も負ければ、そのままズルズルと行ってしまう。

そんな危機感の中、背番号5は打席に向かった。

「中井さんがバントでつないで、気持ちよくいい流れで打席に入ることができました」

1アウト2,3塁のチャンスで強く降りぬいた打球は、鮮やかなタイムリーヒットに。
彼は小さくガッツポーズを見せた。

この後、タイラー・オースティンと梶谷隆幸にホームラン。

井納翔一、スペンサー・パットン、石田健大、三上朋也の完封リレーで、鮮やかな勝利を飾った。

「井納さんが初回から飛ばしていたので、なんとか先に点を取ろうと思って打席に入りました」
今季初のハマスタでのヒーローインタビュー。

「試合に出る喜びを感じています」
大きな仕事を成し遂げた男の笑顔が輝く。

「一度レギュラーを失って、それを取り返しに行く時には、倍以上のエネルギーが必要になるんです」
球団OBの佐伯貴弘は、今シーズンある試合の解説席でこう語った。

例えば、梶谷隆幸。
「トリプルスリーに最も近い男」と期待され、チームの看板選手になった。
怪我に苦しみレギュラーを失いながらも、今季大復活。
不動の一番打者に返り咲く。

例えば、桑原将志。
闘志あふれるプレイスタイルで、センターのレギュラーを掴んだ。
2017年にはフル出場。背番号1が与えられた。
しかし、打撃不振から現在はファームでの調整が続いている。

そして、背番号5もその「取り返しに行く男」の一人だった。

2015年のルーキーイヤーに、先発スタメンで開幕戦出場。
打撃不振からのファーム降格の乗り越えて、再びレギュラーを掴んだ。

2017年には、ポストシーズンも含めて全イニングフル出場。
だが、その後レギュラーをFA移籍してきた大和に奪われた。

昨シーズンは、半分以上をファームで過ごした。

何度も壁にぶち当たってきた。
何度も倒れたように見えた。

だが、彼は這い上がってきた。

そして2020年シーズン。
背番号5は、新たに輝き始めた。

「ファンの皆さんの応援が、選手の力になっています」

謙虚で物静かな男が、熱い闘志を胸に秘める。

シーズンは、まだ終わらない。
横浜の熱い季節が続いていく。

かっとばせ
見せろ男意気
さあ打つぞ
勝利へ導け

横浜DeNAベイスターズ。
背番号5。
倉本寿彦。 

PLAY FROM THE HEART.
心こそ大切なれ。

心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.

2020年9月12日(土)
横浜スタジアム
ベイスターズ 7-3 ドラゴンズ
勝 濵口遥大 4勝4敗
負 松葉貴大 2勝4敗

「キッズSTAR☆NIGHT 2020」--子どもたち一人ひとりが星のように輝く、もう1つのSTAR☆NIGHT。

子どもたちの夢と、すべてのファンの願いに応えて、千両役者が帰ってきた!

プレー中による怪我でファーム調整が続いてた背番号23は、六番ライトでスタメンに名を連ねた。

当初は代打での出場が予定されていた。

「チームのためにとくかく貢献したい」

強い思いが指揮官を揺り動かし、復帰即スタメンとなる。

1回裏にチャンスで打席が回ってきた。
強く振り抜いた打球は、バックスクリーン横のカメラ席付近へ一直線。

183kmの弾丸ライナーは、2016年にトラックマン(弾道測定器)の計測が始まってからの新記録。

規格外の復帰弾が、チームに覆い掛かりつつあった暗雲を吹き払った。

「オマタセ!」

満面の笑顔でのヒーローインタビュー。

「ともかくチームの力になりたい。打順はどこでもいい。チームが優勝できればそれでいい」

常に全力疾走。
常に全力プレイ。

青い目のベイ戦士の復帰は、「まさかが実現」の切り札になる。

背番号23の夢を運ぶひと振りが、チームを栄光に導く。

横浜の暑い季節が続いていく。


夢を運ぶひと振り
君が刻むヒストリー
蒼く光る彗星
打てよタイラー・オースティン

横浜DeNAベイスターズ。
背番号23。
タイラー・オースティン。

Leave No Doubt.
正真正銘。誰に何を言われようと、努力を続け自分の才能を証明する。

心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.


 

2020年9月10日(木)

横浜スタジアム

ベイスターズ 7-8 タイガース

勝 ジョー・ガンケル 1勝2敗

S ロベスト・スアレス 1勝0敗14S

負 国吉佑樹 3勝3敗

 

横浜の夏、年に一度の一大イベント「YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2020」。

最終日に、また新たな星が誕生した。

 

3点ビハインドの4回裏。

背番号61のルーキーに代打のチャンスが巡ってくる。

 

相対するは大ベテランの能見篤史。

海千山千のサウスポー相手に粘りに粘った8球目。

 

低めのストレートを鋭く振り抜いた打球は、バックスクリーンへ。

鋭い軌道を描き、プロ入り初ヒットが初ホームラン。

 

鮮烈なデビューを飾った。

 

1997年9月20日生まれ。

青森県青森市出身の22歳。

 

青森商業から青森大学へ進学。

高校も大学も、他県の強豪校からいくつもの誘いがあった。

 

「青森で活躍して、青森からプロ野球選手になりたい」

その誓いは結果となって現れる。

走攻守そろった逸材は、プロの目にとまる。

 

2019年ドラフト6位で入団。

横浜の東北地方担当スカウトは欠端光則。

 

「甘い球は見逃さずに長打にでき、追い込まれたら逆方向に打てる。抑えるのはしんどい打者」

 

岩手県出身の通算57勝右腕の眼力は確かだった。

 

同じ青森大学出身で、現在は関西担当スカウトの八馬幹典がかつて背負った「61」が背番号に決まった。

 

憧れの選手は、宮﨑敏郎。

そのフォームを参考にしてさらなる打撃開眼。

プロ入りにつながる大活躍に繋がった。

 

同じドラフト6位から球界を代表する選手になった偉大な先輩と戦える栄光の日々が始まった。

 

キャンプで頭角を現すも左手薬指を骨折。

滑り込みで開幕一軍入りも、代打で1打席に出場しただけでファーム再調整を余儀なくされた。

 

そのファームで圧倒的な結果を残し再昇格。

そしてこの日の初ホームランとなった。

 

「チャンスをもらっても、なかなか結果を出せず苦しかった。最高の結果でうれしいです」

 

バックスクリーンにぶち当たった記念のボールは、彼がダイヤモンドを駆け抜ける間にベンチに戻ってきた。

 

首脳陣やチームメイトから祝福される列の中、倉本寿彦の手から確かに渡された。

 

彼も八馬スカウトが担当した選手。

これにも不思議な縁を感じざるを得ない。

 

「青森の野球少年少女の憧れになりたい」

高校大学とねぶたの「引き手」を務めた。

 

入団時には、地元名産の黒ニンニクを持ち込み毎日食べている。

 

「自分の活躍で青森をPRできたらいいなと思っています」

 

記念のボールは青森の両親へ贈るという。

 

ハマの夜空を切り裂いた一撃は、伝説の第一歩。

青森生まれの超新星は更なる爆発を誓う。

 

横浜の暑い季節が続いていく。

 

港男は誰も みんな

答えが出せるさ Go Go Let's Go!

ここで一発 蝦名!

ここで一発 蝦名!

ライトへ レフトへ ホームラン

それゆけ それゆけ それゆけ 蝦名!

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号61。

蝦名達夫。

 

No glory without suffering.

苦しみなくして栄光なし。

 

心をひとつに。

BECAUSE WE ARE FAMILY.


2020年9月9日(水)
横浜スタジアム
ベイスターズ 6-1 タイガース 
勝 上茶谷大河 1勝1敗
負 青柳晃洋 6勝4敗

横浜の夏、年に一度の一大イベント「YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2020」。

2日目のヒーローは栄光の背番号27だった。

1996年8月31日生まれ。
京都府京都市出身の24歳。

京都学園高校から東洋大学へ進学。
4年生春のリーグ戦では、1試合20奪三振を記録。

一躍、東都のエースのとなった。

同時期にチームメイトとハマスタで試合観戦をしていた。

「山﨑康晃さんが出てきた瞬間、一体感に鳥肌が立った。球場の雰囲気やベンチとかを見ていて、凄くいいなと。ここで野球がしたいと思っていたので、何かの縁なのかなと思います」

スワローズとの競合の末、2018年ドラフト1位で入団。

開幕から先発ローテーションの一員となり7勝を記録。

今シーズンは更なる飛躍が期待されたが、右肘の炎症で開幕はファームスタート。

その後も勝ち星に恵まれなかった。

先週はジャイアンツとの首位攻防戦で、菅野智之と投げ合った。
だが、一発に泣いていた。

「打たれても悔いが残らないように」

7回表2アウト1,3塁のピンチ。
打者は梅野隆太郎。
ベイスターズ戦には滅法強い。

サインに首を振って投じた一球は、149kmのストレート。

渾身の投球でライトフライ。ピンチを見事に乗り切った。

7回。
打者25人。
107球。
被安打5。

テンポのいい投球が味方の援護を呼んで、嬉しい今季初勝利。

「先制されてもすぐに逆転してもらって、いい流れで投げられました。打線に感謝したいです」

背番号27といえば大洋ホエールズ平松政次。
通算201勝の名球会投手の栄光の番号だ。

「素晴らしい素質を持っている。僕を超える投手なって欲しい」

大先輩からの熱いエールを胸に。
かつて憧れたハマスタの歓声を背に。

栄光の頂を目指して、令和の背番号27の闘いは続いていく。

たたかうぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞベイスターズ

横浜DeNAベイスターズ。
背番号27。
上茶谷大河。

ALL IS WELL
何事もうまくいく。

心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.


2020年9月8日(火)
横浜スタジアム
ベイスターズ 7-7 タイガース
(延長10回引き分け)

横浜の夏、年に一度の一大イベント「YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2020」
「一人ひとりが星のように輝いて チームも、街も、元気になる」

今年もこの季節がやってきた。

テーマは「YOKOHAMA, THE BLUE SUPERNOVA」--横浜の蒼き超新星爆発。

入場者全員に配られるレプリカユニフォーム。
ど派手な演出。
凝りに凝った映像の数々。

プラチナチケットを手に集まったファンの前に繰り広げられたのは、まさかの光景。

期待のドラフト2位ルーキー坂本裕哉がタイガース打線に捕まり、被本塁打3で7失点。

嫌なムードの中、山﨑康晃が6回表に登板。

珍しくない風景になってしまったが、彼は3者凡退で流れを断ち切った。

これに応えてベイスターズ打線が目を覚ます。

ネフタリ・ソトのタイムリーで1点を返した後に、我らのキャプテンが打席に向かった。

「初球からしっかり自分のスイングが出来ました。前の打者が繋いでくれたので、1点ずつ取り返していく気持ちでいました」

強く振り抜いた打球は、ライトスタンドへ一直線。
ファンの願いと祈りの込められたビッグフラッグに突き刺さった。

そこからはあっという間の出来事。
怒涛の連打で鮮やかな同点劇となる。

ここからリリーフ陣の大奮闘。
勝ちに等しいとも言える引き分けに持ち込んだ。

そして一夜明けて、朗報が飛び込んできた。

「こんなに試合に出させてもらっているのは初めての年なので、取ってみたいとすら思っていませんでした」

8月月間MVP初受賞のニュースが駆け巡った。

「打点を多く稼ぐことができたのが嬉しい。一日の終わりにしっかり反省して次の日に向けて準備する作業が毎日出来ていることで、打撃が安定しているのかなと思います」

スターナイトの告知ポスターにも中心で大きく取り上げられる大活躍を、誰が予想できただろうか。

抜擢したのは首脳陣かもしれないが、その期待に応えて結果を出したのは本人の努力に他ならない。

苦難の時代を走り抜けた、初代キャプテンの石川雄洋。
横浜を闘う集団に創り上げた、二代目キャプテンの筒香嘉智。

三代目の彼は、彼らしくチームの中心で皆と共に闘い続ける。

新キャプテンが手にした初のタイトル。
続いて目指すのは、栄光の頂点。

苦しい闘いではあるが、諦めたらそこで終わりだ。

今こそ爆発的な闘いを!

その先陣を征くのは、背番号44。
君こそハマの蒼き超新星だ。

蒼き戦士の闘志
果敢に突き進め
ハマの空に弧を描け
進め Shiny Road

横浜DeNAベイスターズ。
背番号44。
佐野恵太。

CONCENTRATE ON EVERYTHING AND EXERT MYSELF TO THE UTMOST.
精神を集中させ努力すれば出来ない事はない。 どんな壁にぶつかっても努力をして乗り越えたい。

心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.


2020年9月6日(日)
MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島
ベイスターズ 8-5 カープ 
勝 京山将弥 1勝0敗
S  三嶋一輝 1勝1敗9S
負 ケムナ誠 0勝1敗

先制点も、決勝打も、背番号51が決めた。

彼がいるだけでこんなに違うのか。

圧倒的な存在感で試合を決定づけた。

「京山が頑張っていたので、勝ちを付けさせてあげたかった」

1時間近い雨による中断が、今季初先発の京山将弥のリズムを狂わせた。

「必ず試合は行われると思った」

集中力を切らすことなく、逆転された直後に逆転。

右腕に2年ぶりのウイニングボールがもたらされた。

「負けられないので積極的にいった」

彼の打撃がチームを鼓舞し続ける。

2017年に首位打者となり大ブレークして以来、4年目。

不動の三塁手として、横浜のホットコーナーを守り続けている。
チームがポストシーズンの常連となり、優勝争いができるまで成長してきたキーマンの一人だ。

だが、チームが目指すのは22年ぶりの頂点の栄冠。
クライマックスシリーズに進出して喜んでいたのは過去の話。

今年はそのCSすら開催されない。

昨シーズン、優勝争いをしながら勝ちきれなかった悔しさ。
胴上げを、本拠地で見せつけられた屈辱。

選手も、ファンも、片時も忘れたことはないはずだ。

「もっともっと団結して、高みを目指してやっていく。みんながそういう気持ちでいると思います」

これからが本当の闘い。
横浜の熱い夏が続いていく。

さあ振り抜け宮﨑
気迫あふれるパワーで
夢描け鮮やかに
空高く

横浜DeNAベイスターズ。
背番号51。
宮﨑敏郎。

ALL THE BEST!!
成功を願って!!

心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.