2020年7月21日(火)
横浜スタジアム
ベイスターズ 4-6 スワローズ
勝 原樹理 1勝0敗
S  石山泰稚 1勝1敗5S
負 マイケル・ピープルズ 0勝1敗

2020年7月22日(水)
横浜スタジアム
ベイスターズ 5-5 スワローズ
(延長10回引き分け)


ハマのジョーが帰ってきた!

2シーズンぶりに復帰した男が、第1打席で今季第1号ホームラン。

ハマスタでは、2017年日本シリーズ第4戦以来。
公式戦に限れば、5年ぶりの一打だった。

初回にはキャプテン佐野恵太に、待望の四番打者としての初ホームラン。
9回表の大ピンチも、山﨑康晃がストッパーとしての意地を見せた。

ともかく、皆で踏ん張ったが勝てなかった。
だが、負けなかった。

この日の司令塔は、背番号36。
濵口遥大の先発時に起用されるが男がハマスタに躍動した。

1993年5月3日生まれ。
福岡県福岡市出身の27歳。
九州国際大学付属高校から、2011年ドラフト2位で入団。

新球団横浜DeNAベイスターズの一期生。
同期には、桑原将志、乙坂智、飛雄馬、古村徹がいる。

長い低迷にあえぐチームの近い将来の主力として、大きく期待をされた。

2012年7月18日。
横浜スタジアム。
高卒新人として谷繁元信以来23年振りの先発出場。
最下位を独走するチームの希望の星となった。

オフにはその谷繁に合同自主トレを直訴。

「本気で来るなら、全部教えてやる」

かつての自分を重ね合わせるように、大捕手は厳しくも愛情を込めて共に汗を流した。

横浜大洋ホエールズの時代から活躍し、1998年日本一の不動の正捕手。
ドラゴンズ移籍後は、その黄金時代をけん引してきた。

現役の大捕手が古巣への思いを口にすることなどできない。
だが本気で道を求めてくる青年を通して、最高の恩返しをしてくれた。

2014年には井納翔一。
2016年には山口俊。
2017年には濱口遥大。

正捕手ではなかったが、組んだ投手はいずれも2桁勝利をマーク。

ハマの永遠番長 三浦大輔が引退試合のキャッチャーに指名したのも彼だった。

彼にはホエールズ、ベイスターズの財産が受け継がれた。

「継承と革新」の象徴なのだ。


だが、別れは突然やってくる。
2018年7月9日に、伊藤光、赤間謙との交換トレードで、白崎浩之と共にオリックス・バファローズへ移籍することが発表された。

「これはチャンスだ。頑張れよ!」

キャプテン筒香嘉智は辛い気持ちを押し殺し、チームメイトとともに笑顔で彼を送り出した。

その関西の地で、チャンスをつかむことはできなかった。

2019年オフに戦力外通知。

捨てる神あれば拾う神あり。

その直後に、ベイスターズへの復帰が発表された。

「フォア・ザ・チーム」のムードメーカー。
まだ26歳であったことも、球団首脳の決断を後押しした。


「またみんなで一緒にプレーしたいと思っていたので本当にうれしい。球団には本当に感謝しています」

「チームが苦しいとき、自分にできることがあるはず」

少し長めのトンネルに入っているベイスターズ。

若き苦労人に受け継がれた財産がある。

その経験が発揮される時は今だ!


強肩強打のスゴイ奴
勝利呼び込むサイン
髙城俊人

横浜DeNAベイスターズ。
背番号36。
髙城俊人。

ATTABOY
どんな時もポジティブに。

心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.

 

2020年7月15日(水)

ナゴヤドーム

ベイスターズ 1-2 ドラゴンズ

勝 松葉貴大 1勝0敗

S ライデル・マルティネス 1勝0敗2S

負 濵口遥大 1勝1敗

 

2020年7月16日(木)

ナゴヤドーム

ベイスターズ 0-8 ドラゴンズ

勝 岡野祐一郎 2勝1敗

負 中川虎大 0勝1敗

 

2020年7月17日(金)

横浜スタジアム

ベイスターズ 1-2 ジャイアンツ

(6回降雨コールド)

勝 今村信貴 1勝0敗

S 高木京介 0勝1敗1S

負 井納翔一 2勝1敗

 

2020年7月18日(土)

横浜スタジアム

ベイスターズ 2-4 ジャイアンツ

勝 エンジェル・サンチェス 3勝2敗

S 中川皓太 0勝0敗1S

負 今永昇太 2勝2敗

 

名古屋でよもやの連敗を喫しての帰浜。

 

熱き星たちがハマスタへ集ったもう一つの開幕シリーズ。

 

初戦は「ハマの宇宙人」井納翔一の粘投実らず、雨天コールド。

 

満を持して登板したエース今永昇太でも悪い流れを断ち切れない。

 

打線は、ジャイアンツのエンジェル・サンチェスの前に5回までノーヒット。

 

この日、9番センターでスタメン出場したこの男が反撃の狼煙を上げた。

 

1994年1月6日生まれ。

横浜市栄区出身の26歳。

生粋のハマっ子で、少年時代からベイスターズの大ファンだった。

 

2009年に横浜高校に入学。

2学年上に筒香嘉智がいた。

 

「常に謙虚でいることを教えてくださった。プロに入っても、野球人である前に、人は謙虚でいなければならないと」

 

憧れの先輩がベイスターズにドラフト1位で入団した直後、1年生の秋にレギュラーを勝ち取った。

 

甲子園出場も果たし、2011年ドラフト5位で憧れのベイスターズに指名される。

 

2014年5月31日。プロ初打席で初ホームラン。

チャンスをつかみ、一軍に定着してく。

 

2017年クライマックスシリーズでは、代打の切り札として躍動。チームの日本シリーズ進出に貢献。

初の本拠地開催となった2019年クライマックスシリーズでは、サヨナラホームランも放っている。

 

そのオフには、高校時代から兄のように慕ってきた主砲が海を渡った。

 

「筒香がいなくなった後のベイスターズはどうなるのか?」

すべてのファンが憂い、マスコミも繰り返し報じていく。

 

「いなくなった人のことでしょ。関係なくないですか?」

 

2020年シーズンの開幕直前、背番号33はこともなげに語った。

 

いつまでも筒香の弟分ではない。

自分が主力となって、チームを引っ張っていくのだ。

 

強い決意で開幕スタメンを勝ち取った。

 

「速球への対応力と勝負強さを期待した」

指揮官の期待に応え、沈黙する打線の目を覚まさせるチーム初安打。

完封負け直前の9回裏にもヒットを放ち、チームの連打を呼び込む。

 

同点逆転こそならなかったが、背番号33の意地が明日の戦いへ希望をつないだ。

 

「1年間、泥臭く頑張りたい」

 

4連敗で貯金を吐き出してしまった今こそ、この心意気が大事だ。

 

昨日負けたら、今日は勝て。

今日負けたら、明日は勝て。

明日は絶対勝て。

 

今こそ、道を切り開け ニコ!

 

Oh 横浜の誇り

胸に抱いて

道を切り開け ニコ

走れ! 飛ばせ! 乙坂智!

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号33。

乙坂智。

 

LA VIDA ES BELLA

いいことも悪いこともあるのが人生、それでも「人生は美しい」。

 

2020年7月10日(金)

阪神甲子園球場

ベイスターズ 2-3x タイガース

(5回裏攻撃中降雨コールド)

勝 青柳晃洋 2勝1敗

負 大貫晋一 0勝2敗

 

2020年7月11日(土)

阪神甲子園球場

ベイスターズ 4-2 タイガース

勝 石田健大 1勝0敗

S  山﨑康晃 0勝1敗5S

負 藤川球児 0勝2敗2S

 

球場にファンが帰ってきた。

一つ一つのプレイに沸き起こる歓声と拍手。

 

固唾をのんで見守るファンの眼前で、ドラマは8回裏から始まっていた。

 

2アウト1,2塁の大ピンチ。

1-2のビハインド。

代打は福留孝介。

ドラゴンズ時代から、散々痛い目にあってきた。

 

その難敵を、我らのの選手会長 石田健大がファーストゴロに打ち取り、望みはつながれた。

 

前日は、追い上げながらも降雨コールド。

この日も、雨で開始が遅れていた。

 

頼れる左腕のこの快投が今宵も試合の流れを変えることになる。

 

9回表のマウンドには藤川球児。

名球会入り目前の球界を代表するクローザーに、横浜打線が襲い掛かる。

 

復活の蒼い韋駄天 梶谷隆幸がフォアボールで出塁。

 

燃えるガッツマン 桑原将志のセンター前ヒットに失策が絡み同点に追いつく。

 

そして、打席には背番号99が向かった。

 

1989年2月28日生まれ。

プエルトリコ自治連邦区マナティ出身の31歳。

 

シンシナティ・レッズ、シラキュース・チーフスなどを経て、2017年オフに入団テストを受けてベイスターズの一員となった。

 

「打点王のホセ・ロペス、首位打者の宮﨑敏郎のバックアップとして期待している」

 

当初は「第6の外人」だった。

 

2018年キャンプ、オープン戦で結果を残し開幕一軍を勝ち取ったが、右ふくらはぎの違和感でファーム調整を余儀なくされた。

 

5月に一軍に昇格すると、4試合連続のマルチ安打。

 

あれよあれの大活躍で41本塁打でホームラン王。ベストナインにも選ばれた。

 

マークが厳しくなる2シーズン目も何するものぞ。

43本塁打で2年連続のホームラン王、ベストナインに輝く。

 

開幕が大幅に遅れた2020年シーズンも絶好調。

勝負強い打撃だけでなく粘り強さも発揮し、チームをけん引している。

 

「一人一人が仕事をすれば何とかできると思っていた」

 

常にフォア・ザ・チーム。

 

「少しでもファンがいるのはまったく違う。声援があるとプレーにも力がもらえる」

 

シーズンは、続いていく。

見えない敵との戦いも、続いていく。

 

横浜には嵐のカリビアンがいる。

栄光のゴールへ駆け抜けよう!

 

Going on ソト!

Touch'em all ソト!

君は嵐のカリビアン

見せつけてやれ

パワフルスイング

ソト!ソト!ソト レッツゴー!

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番99。

ネフタリ・ソト。

 

THE LORD IS MY STRENGTH,

I HAVE NOTHING TO FEAR.

失敗を恐れないで挑戦し続けるんだ。

主はわたしとともにいる。

 

心をひとつに。

BECAUSE WE ARE FAMILY.

2020年7月4日(土)

明治神宮野球場

ベイスターズ 8-10 スワローズ

勝 小川泰弘 2勝0敗

負 エドウィン・エスコバー 0勝1敗

 

2020年7月5日(日)

明治神宮野球場

ベイスターズ 8-1 スワローズ

勝 平良拳太郎 2勝0敗

負 高梨裕稔 0勝1敗

 

快刀乱麻の拳太郎、神宮に見参!

 

7回。

打者23人。

94球。

被安打3。

奪三振8。

 

圧巻の無失点ピッチングは、無四球の快投。

 

4回裏には、史上初の3度のトリプルスリーにして盗塁王3度の山田哲人を鮮やかな牽制死。

 

その直後の5回表には、2打席連続のヒットで出塁。

 

ネフタリ・ソトの満塁本塁打を生み出した。

 

投げて良し。

守って良し。

打って良し。

 

正に、大車輪の活躍。

 

「言うことなしのピッチング。今永に次ぐぐらいの安定感ですね」

 

球団OBにしてこの日の解説の平松政次氏も、喜びを隠しきれない。

 

通算201勝の伝説の大エースは、25本塁打で歴代4位の記録も持っている。

 

自身プロ最長の7回を投げ切り、堂々の2勝目。

 

先発3試合すべてにクオリティスタート。

登板試合はすべて勝利。

彼のピッチングが、前日の嫌な敗戦の空気を消してきた。

 

防御率は圧巻の0.95。

セントラルリーグ唯一の0点台での堂々の防御率トップに立った。

 

「しっかり集中力を切らさずに投げられました。低めに意識を持って、1人1人のバッターに向かっていこうと思っていました」

 

まさに、自身のテーマ通りのピッチング。

淡々と語る中にも、次への闘志を漲らせる。

 

背番号59の熱い夏が続く。

サンデー拳太郎が横浜を栄冠に導く。

 

たたかうぞ

闘志みなぎらせて

勝利の海

行くぞベイスターズ

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号59。

平良拳太郎。

 

KEEP WORKING HARD AND CONCENTRATE.

集中し、奮い立って戦う。力いっぱい努力する。

 

心をひとつに。

BECAUSE WE ARE FAMILY.

2020年7月2日(木)

東京ドーム

ベイスターズ 3-5 ジャイアンツ

勝 桜井俊貴 1勝0敗

負 大貫晋一 0勝1敗

 

2020年7月3日(金)

明治神宮野球場

ベイスターズ 5-4 スワローズ

勝 今永昇太 2勝1敗

S 山﨑康晃 0勝1敗4S

負 石川雅規 0勝1敗

 

首位ジャイアンツにあと一歩及ばず、心機一転乗り込んだ今シーズン初の明治神宮野球場。

 

降り続く雨の中、試合を決めたのは我らのキャプテンだった。

 

4-4の4回表。

1アウト1,3塁のチャンスに鮮やかなライト前ヒット。

 

「ここまで2回、チャンスで凡退していたのでなんとしても打ちたかった」

 

この一撃で、スワローズ開幕投手の石川雅規をマウンドから引きずり下ろす。

 

そして、エース今永昇太が息を吹き返す。

4回裏から3イニングを無失点。

 

7回から2イニングは、豪腕リリーバー三嶋一輝。

 

9回は小さな大魔神 山崎康晃が、それぞれスワローズ打線を封じ込め、鮮やかな逆転勝ち。

 

「前後に素晴らしい打者がいるので、チャンスではランナーを帰すこと。そして、つなぐことを意識して打席に入っています」

 

2年連続ホームラン王のネフタリ・ソト。

メジャーの経験豊富なタイラー・オースティン。

2017年打点王、最多安打のホセ・ロペス。

そして、2017年首位打者の宮﨑敏郎。

 

この猛者たちを前後に従えて、ここまで13試合すべてに4番レフトでスタメン出場。

打率.333でセリーグの打撃10傑に名を連ねる。

 

「筒香選手の後人の4番として、キャプテンとしていかがですか」

 

ヒーローインタビューで、この日も問われたこの質問。

 

テレビ中継でも、各種メディアでも必ず触れられるこの言葉。

 

この重圧は本人にしかわからない。

その中で、背番号44は結果で答え続けている。

 

 

新型コロナウイルスの猛威の影響で、開幕延期が決まった春先。突然、電話が鳴った。

 

「どうや? 何かあったらいつでも言ってこいよ」

 

筒香嘉智からだった。

 

「筒香さんだって、大変な時期なのに。本当に心強かった」

 

筒香の穴を埋めるのではなく、新しいベイスターズの歴史を創る。

 

その先頭を、彼は走り抜いている。

 

「ファンの皆さんの応援は、グラウンドの選手に確実に届いています!」

 

力強い一言が、神宮の森に轟く。

 

栄冠へ道を、一気に駆け抜けよう!

 

その旗手こそ、背番号44だ。

 

蒼き戦士の闘志

果敢に突き進め

ハマの空に弧を描け

進め Shiny Road

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号44。

佐野恵太。

 

CONCENTRATE ON EVERYTHING AND EXERT MYSELF TO THE UTMOST.

精神を集中させ努力すれば出来ない事はない。 どんな壁にぶつかっても努力をして乗り越えたい。

 

心をひとつに。

BECAUSE WE ARE FAMILY.

 

 

2020年6月28日(日)

横浜スタジアム

ベイスターズ 9-1 タイガース

勝 平良拳太郎 1勝0敗

負 中田賢一 0勝1敗

 

プロ入り7年目で初めて掴んだ開幕ローテーションの座。

 

開幕第3戦に続く背番号59の粘投が、今日もチームに勝利をもたらした。

 

1995年7月12日生まれ。

沖縄県国頭郡出身の24歳。

 

北山高校から、2013年ドラフト5位でジャイアンツに入団。

 

ドラフト同期の左腕 田口麗斗とともに、将来は左右のエースになる逸材と期待された。

 

転機は突然やってきた。

 

2017年1月5日。

フリーエージェント移籍をした山口俊の人的保障選手として、ベイスターズへの移籍が発表される。

 

その年の5月には、移籍後初登板初先発でプロ初勝利を記録。

チャンスを掴み、先発投手として一軍に定着していく。

 

2019年クライマックスシリーズ1stステージ第3戦に先発。

あの日以来のタイガース戦。

 

6年連続負け越し。

昨年の本拠地開催CSでも苦杯のなめさせられた。

前日も、守護神山﨑康晃が逆転ホームランを食らっていた。

 

心中期するものがあったはずだ。

 

初回のピンチは木塚コーチのアドバイスで、最少失点にとどめた。

その裏から、ベイスターズ打線が火を噴く。

すぐに逆転し、タイガース投手陣を打ち崩していく。

 

彼のテンポのいい投球が、味方の活躍を引き出したのだ。

 

2試合連続でのクオリティスタート。

そして、待望の今季初勝利。

 

「自分のセールスポイントは粘り強く投げることなので、次回登板でも最少失点で抑えられるようにしたいです」

 

試合後のヒーローインタビューで、淡々と彼は語った。

 

万事にマイペース。

ビジターでの大応援も気にならないと語る。

 

「『沖縄タイム』の人ですね」とは、1学年後輩の飯塚悟史。

 

多少のことでは物怖じしない大型右腕が、勝利の道を切り開く。

 

拳太郎の夏が、やってきた。

 

たたかうぞ

闘志みなぎらせて

勝利の海

行くぞベイスターズ

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号59。

平良拳太郎。

 

KEEP WORKING HARD AND CONCENTRATE.

集中し、奮い立って戦う。力いっぱい努力する。

 

心をひとつに。

BECAUSE WE ARE FAMILY.

2020年6月27日(土)

横浜スタジアム

ベイスターズ 6-8 タイガース

勝 伊藤和雄 1勝0敗

S 藤川球児 0勝1敗1S

負 山﨑康晃 0勝1敗2S

 

その知らせは突然だった。

 

「『呑米酒場ありの』は、2020年6月27日(土)をもって閉店することになりました」

 

我がふるさと蒲田のベイスターズファンの聖地。

 

友と語らい、酒を酌み交わし、最高の肴に舌鼓を打つ。

 

そんな幸せな日常が、突然になくなってしまうなんて。

 

せめて、これまでの御礼を一言でもいいたい。

 

この日、仲間たちと待ち合わせた。

 

 

昨年末にはTVKテレビ「ベイスターズ魂」の収録現場ともなった。

 

今季復活を遂げた「蒼い韋駄天」梶谷隆幸。

 

開幕スタメンを勝ち取った「ハマのニコ」乙坂智。

 

球団OBにして番組MCを務めた、荒波翔さん。

 

店の中は、ベイスターズ愛にあふれかえっていた。

 

 

そしてこの日も、全力投球にしてフルスイングの大将の笑顔。

 

「一旦は店を閉じますが、いつか必ずまたやりたいと思います」

 

「こんどは観戦したり、飲みにも行きましょうね」

 

どれだけの大変な思いをしてこられたのだろうか。

なんて声をかければいいのだろうか。

 

でも、最後の最後に直接語り合えて、本当に良かった。

笑顔で、みんなで、言葉を交わすことができて、本当に良かった。

 

一つの歴史が一旦幕を閉じた。

 

だが、彼は既に前に進み始めた。

 

ただただ、感謝しかない。

 

本当にありがとうございました。

 

 

画面の向こうでは、とってとられてのシーソーゲーム。

 

1点差の9回表。

小さな大魔神が、逆転3ランホームランを浴びて今季初黒星。

 

「最後ですし、勝ちたかったですね。でも長いシーズン、こういうこともありますね」

 

そんな何気ない会話が、心にしみていく。

 

 

疲れたら、少し休めばいい。

倒れたら、また立ち上がればいい。

 

昨日負けたら、今日は勝て。

今日負けたら、明日は勝て。

明日は、絶対勝て。

 

屈するのは伸びんがため。

 

やられたらやり返せ!

 

闘いは、続いていく。

 

たたかうぞ

闘志みなぎらせて

勝利の海

行くぞベイスターズ

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号19。

山﨑康晃。

 

TAKE PRIDE IN YOUR WORK

自分の仕事に誇りを持つ。

 

心をひとつに。

BECAUSE WE ARE FAMILY.

 

2020年6月26日(金)
横浜スタジアム
ベイスターズ 6-0 タイガース
勝 今永昇太 1勝1敗
負 西勇輝 0勝1敗

これぞエースのピッチング。

「去年は開幕戦で投げることが目標だった。今年は開幕から勝つことを意識してきた」

3カ月遅れのプロ野球開幕。
待ちにに待った本拠地のマウンド。

だが雨の中の力投むなしく、チームは敗れた。

翌日から、ベイスターズ先発投手陣の力投が続いた。

「この1週間、濵口、坂本と若い先発陣に引っ張られた」

背番号21は、圧巻の投球でタイガース打線をねじ伏せた。

8回。
打者29人。
114球。
被安打4
奪三振7。
失点0。

渾身のガッツポーズが、オンラインで歓声を送る熱き星たちの心を揺さぶった。
    
1993年9月1日生まれ。
福岡県北九州市出身の26歳。

北筑高校から駒澤大学を経て、2016年ドラフト1位で入団。

開幕からローテーションの座をつかむも、初勝利が遠かった。

「『援護点がない』というのは防御率0点台の投手が言うこと。僕の力不足です」

「三振を取れる投手ではなく、勝てる投手がいい投手。力のない人間は練習するしかない」

初勝利は、5月に入ってからだった。

「こんなに勝つことが大変なんだなと思った。今日は広島に勝ったというより、過去の自分に勝つことができた」


泣き言を口にせず、冷静かつ知的なコメントを発するその姿に人々は彼をこう呼ぶようになる。

「投げる哲学者」と。

ルーキーイヤーは8勝。

翌2017年は11勝。

日本シリーズでは、ホークス相手に圧巻のピッチング。

開幕投手も期待された2018年は左肩の違和感で1カ月遅れの開幕。

本調子を取り戻せず、不甲斐ないピッチングが続き、4勝11敗。

「語るに値しないシーズンだった」

このオフに志願してオーストラリアン・ベースボールリーグへ。

オフを返上し、野球に向きあった。

そして、異国の地で本来の姿を取り戻していく。


2019年は初の開幕投手。

シーズンを通じて大活躍。

13勝7敗3完封。

誰もが認めるハマのエースの座をつかんだ。


「CSは行われないから首位にならなければ意味がない」

頂点を目指して、闘いは続いていく。

投げる哲学者の熱い夏が始まった。

栄冠の頂へ、一気に駆け上がろう!


左腕がうなれば
狙いははずさない
ピンポイントの技
攻めて攻めろ 昇太

横浜DeNAベイスターズ。
背番号21。
今永昇太。

THE FLOWER THAT BLOOMS IN ADVERSITY IS THE RAREST.
ピンチの時こそ自分が成長できるチャンス。

心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.

2020年6月25日(木)

横浜スタジアム

ベイスターズ 10-2 ドラゴンズ

勝 坂本裕哉 1勝0敗

負 岡野祐一郎 0勝1敗

 

 

左腕がうなる。

ドラゴンズの強打者たちのバットが空を切る。

観客のいないはずのスタジアムに、歓声が響き渡る。

 

豪快無比。

快刀乱麻。

そして、冷静沈着。

 

石田健大。

今永昇太。

濵口遥大。

そして、東克樹。

 

横浜が誇る左腕カルテット。

 

先輩たちは、ルーキーイヤーから活躍してきた。

その誰もがなしえなかった「初登板初先発初勝利」を、180cm長身左腕はこの日成し遂げた。

 

6回打者21人。

81球。

被安打1。

奪三振5。

失点0。

 

先発左腕の初登板初勝利は、1988年の野村弘樹以来31年ぶり。

大卒左腕に限れば球団史上初の快挙だ。

 

 

1997年7月28日生まれ。

福岡県福岡市出身の22歳。

 

福岡大学附属大濠高校から立命館大学へ。

 

2学年先輩に、東克樹がいた。

 

大学2年生時の秋の優勝決定戦。エース東が肉離れで登板回避。

彼に先発が告げられたのは、移動のバスの中でのこと。

 

緊急登板の先発マウンドは、5回途中で無念のノックアウト。

 

先輩たちの最後のリーグ戦。

優勝の可能性を消してしまった。

 

「いい経験になったやんか」

 

あの時、東からかけられた言葉があったからここまで頑張れた。

 

憧れの先輩はプロ入り後、世間をあっと言わせる大活躍で堂々の2018年新人王。

 

運命に導かれるように、2019年ドラフト2位でベイスターズからの指名を受けた。

 

その東は、トミー・ジョン手術を受け、来シーズン以降の復帰を目指している。

 

「この一年、お前に任せた」

 

再び受けた先輩からのエールを胸に、ハマスタで快投劇を演じた。

 

「鈴木誠也さん、山田哲人さん、坂本勇人さんが立っていると思って、インコースに投げました。見逃しストライクを取るイメージです。対戦したい? というよりも、対戦して勝たなくちゃいけないので」

 

新人合同自主トレで、彼はこう発言している。

その意識の高さは、チームのエースにして「投げる哲学者」に異名をとる今永昇太。

 

冷静沈着なマウンドさばきは、石田健大。

 

豪快なピッチングフォームは、濵口遥大。

 

そして圧倒的な力で相手をねじ伏せるその姿は、東克樹を思い起こさせる。

 

背番号20が、横浜左腕王国の主役に名乗りを上げた。

 

「僕自身は絶対に1点もやらないぞという気持ちで投げていました。家族もテレビで見ていてくれたと思います。ウイニングボールは家族に贈ります」

 

ハマの夜空に新たな星がまた一つ。

 

横浜の世界一熱い夏が始まった。

 

左腕がうなれば

狙いははずさない

ピンポイントの技

攻めて攻めろ 裕哉

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号20。

坂本裕哉。

 

Study furiously until I achieve my goal.

磨穿鉄硯(ませんてっけん)--強い意志を持ち続け、物事を達成するまで代えないこと。

 

心をひとつに。

BECAUSE WE ARE FAMILY.

 

2020年6月24日(水)
横浜スタジアム
ベイスターズ 3-2 ドラゴンズ
勝 井納翔一 1勝0敗
S 山﨑康晃 0勝0敗2S
負 山本拓実 0勝1敗

蒼い韋駄天の意地の一振りが試合を決めた。

「とにかく塁に出ることだけを考えています。いいスイングができました」

今季初先発は勝利の井納翔一とともに、ヒーローインタビューを受けた背番号3は、冷静に試合を振り返った。


1988年8月28日生まれ。
島根県松江市出身の31歳。
開星高校から2006年高校生ドラフト3位で入団。

走攻守三拍子揃った逸材は将来のチームの中心選手にと期待され、入団2年目にはファームでショートのレギュラーポジションをつかんだ。

だが、一軍からなかなか声がかからなかった。

「どうしたら、一軍に上がれるんだろう」
先輩に悩みを打ち明けたこともあった。

そのポテンシャルに注目していた他球団からトレードの打診もあったとされる。

転機は2012年。
新球団「横浜DeNAベイスターズ」が誕生。
中畑清が初代監督に就任する。

「内野のスーパースターを作りたいんだ」

開幕戦に1番ショートで大抜擢。

翌2013年には、シーズン後半に16本のホームランを放ちブレイク。

2014年には外野手にコンバートされ、背番号が3に変更。

トリプル3に近い選手の一人との声も上がってくる。
中心選手となりチームも力を付けていった。

2016年には12球団最後となるクライマックスシリーズ進出に貢献。

ジャイアンツとのファーストステージでデッドボールを受け、左手薬指を骨折。

彼は指揮官に直訴する。

「僕は何があっても試合に出たいです。でも決めるのは監督です」

「その言葉で充分だ」

彼はカープとのファイナルステージのスタメンに名を連ねる。

骨折した薬指と小指を固定して、大切なグローブにはさみを入れて出場。

ホームランを放ち、フェンスに激突しながらファールフライをキャッチした際には、カープファンからも拍手が起こった。

だが、日本シリーズには進めなかった。


「ビールかけって、どんな感じなんだろうなあ」
開幕前には同級生の宮﨑敏郎と語り合った2017年シーズン。

リーグ3位ながらもクライマックスシリーズを勝ち抜き、日本シリーズに出場を果たす。

悲願のリーグ優勝に向けて、更なる飛躍を期していた。

だが、チームが力を付けると言うことは競争が激しくなるということ。

新戦力の台頭。怪我や不調もあり、長いファーム暮らしも味わった。

並々ならぬ決意で臨んだ2020年シーズン。

1番センターで開幕スタメンを勝ち取った。

「気を抜くことなく、必死に頑張るだけです」

熱い闘志を心に秘め、蒼い韋駄天は勝利を目指す。

22年ぶりの栄光の頂へ。
新たな歴史を創るため。

ダイヤモンドを駆け抜けろ!

新たな歴史に
その名を刻め
梶谷隆幸
蒼い韋駄天

横浜DeNAベイスターズ。
背番号3。
梶谷隆幸。

I CAN DO IT.
不安があっても「俺はできる」と言い聞かせてプレイに臨む。

心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.