2020年8月7日(金)

明治神宮野球場

ベイスターズ 2-8 スワローズ

勝 吉田大喜 1勝1敗

負 上茶谷大河 0勝1敗

 

2020年8月8日(土)

明治神宮野球場

ベイスターズ 5-4 スワローズ

勝 今永昇太 5勝2敗

S 三嶋一輝 0勝1敗5S

負 小川泰弘 4勝2敗

 

神宮決戦第2ラウンドは、エース対決。

ベイスターズ、今永昇太。

スワローズ、小川泰弘。

 

前日の悔しい敗戦によるいやなムードを吹き払うべく、ハマのエースはマウンドに向かう。

だが1回裏、スワローズの若き主砲 村上宗隆のホームランで出鼻をくじかれる。

 

続く2回表、直ぐさま中井大介のソロアーチで反撃の狼煙を上げたベイスターズ。

 

「今永さんを勝ち投手に!」

 

エースが四番に打たれたのなら、四番がエースを打ち返す。

 

3回表、新キャプテンのタイムリーで同点。

 

5回表にも、ハマの四番に打席が回る。

 

粘りに粘ること12球。

外角低めの129キロスライダーを完璧に捉え、バックスクリーンに決勝7号2ランをたたき込む。

一塁を回ったところで、ベンチに向かって右拳を突き上げた。

 

この日は、明治大学前監督の善波達也氏が観戦をしていた。

学生時代の恩師が見守っていてくれたのを知ったのは、試合後のこと。

 

「善波監督に元気に野球をやっている姿を見せることができてよかったです」

 

背番号44は、己の力で横浜の主役の座を掴んだ。

 

「チーム全員で勝ち取った勝利だと思います。ずっと優勝を目指している。これからも勝ちに貢献できるように頑張りたいです」

 

君こそハマの四番。

頼れる主軸が、栄光目指す闘いの先陣を征く。

 

蒼き戦士の闘志

果敢に突き進め

ハマの空に弧を描け

進め Shiny Road

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号44

佐野恵太。

 

CONCENTRATE ON EVERYTHING AND EXERT MYSELF TO THE UTMOST.

精神を集中させ努力すれば出来ない事はない。 どんな壁にぶつかっても努力をして乗り越えたい。

 

 

心をひとつに。

BECAUSE WE ARE FAMILY.

2020年8月5日(水)

横浜スタジアム

ベイスターズ 8-2 ドラゴンズ

勝 濵口遥大 3勝1敗

負 柳裕也 1勝2敗

 

2020年8月6日(木)

横浜スタジアム

ベイスターズ 3-0 ドラゴンズ

勝 大貫晋一 4勝2敗

S 三嶋一輝 0勝1敗4S

負 松葉貴大 2勝2敗

 

頼れる島人の星が、ハマスタに勝利の風を運ぶ。

 

背番号8が「2番センター」に定着したドラゴンズ3連戦。

彼の水を得た魚のような活躍もあり、チームは鮮やかな3タテ劇。

 

「同学年の大貫が頑張っていたので、結果を出せてうれしいです」

 

一昨日に続いて、この日もヒーローインタビューには彼の姿があった。

 

1994年1月17日生まれ。

沖縄県島尻郡出身の26歳。

沖縄県立糸満高等学校、中央大学、日本生命を経て、2017年ドラフト2位で入団。

 

ルーキーイヤーに開幕戦にスタメン出場すると、一気にレギュラーの座をつかんでいく。

走攻守に優れた彼は、チームの中心選手の一人となった。

 

飛躍を期した2020年シーズン。

球団オフィシャルイヤーマガジンの表紙の一員にも選ばれた。

 

だがオープン戦、開幕前の練習試合では結果を残せず、ファームスタート。

 

一軍昇格後、主力の怪我もありスタメンのチャンスがきた。

 

打って、走って、掻き回す。

盗塁と送りバントが極端に少ないベイスターズ攻撃陣に欠けていた最後のピースがはまった。

 

新キャプテンにして四番打者の佐野恵太は彼の一学年下の後輩。

兄弟のように仲がよく、同じ車で球場入りをしていたほど。

 

冷静沈着で温厚な兄貴分に、明るくやんちゃな弟。

 

「兄」の活躍に、新キャプテンの活躍も更に輝きを増す。

ヒットを量産し、8月6日時点での首位打者。

 

ポスト筒香嘉智の不安を見事に打ち消している。

 

「今までとは違うスタイルですが、ファンの皆さんの応援が選手の力になっています。まだ首位とは差がありますが、どんどん勝ちを重ねて優勝したいです!」

 

新キャプテンを支える頼もしい兄貴は、力強く語った。

 

頼れる島人の星は、ハマの一等星。

栄冠を目指し、横浜の暑い夏が続いていく。

 

琉球の波に乗って

潮風を背に受け

冴えわたる神業

オーーー島人の星

イーヤーサーサー!カミザト!

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号8。

神里和毅。

 

EVERYTHING'S GONNA BE ALRIGHT.

何とかなる事ではなく何とかなる努力をする。

 

心をひとつに。

BECAUSE WE ARE FAMILY.

2020年8月2日(日)

阪神甲子園球場

ベイスターズ 1-3 タイガース

勝 馬場皐輔 1勝0敗

S ロベルト・スアレス 0勝0敗6S

負 平良拳太郎 2勝2敗

 

2020年8月4日(火)

横浜スタジアム

ベイスターズ 3-0 ドラゴンズ

勝 井納翔一 3勝2敗

S 三嶋一輝 0勝1敗3S

負 福谷浩司 0勝1敗

 

開幕からローテーションの軸として活躍し、クオリティスタートを続ける平良拳太郎をこの日も援護できなかった。

 

捲土重来を期して帰浜したチームの命運は、背番号15に託された。

右腕はハマスタのマウンドに向かった。

 

1986年5月1日生まれ。

東京都江東区出身の34歳。

木更津総合高校、上武大学、NTT東日本を経て、2012年ドラフト3位で入団。

 

ルーキーイヤーからローテーションの一員として活躍。

長身から繰り出す直球と変化球で、チームの主軸となっていった。

 

2016年には初の開幕投手。

初めてのクライマックスシリーズでも、先発を任された。

 

マウンドで、しばしば文字を書く。

その日その時のテーマを、自らに言い聞かせながらの独自のスタイル。

場の空気を読まずに発するその発言などから、ファンは彼をこう呼ぶようになった。

 

「ハマの宇宙人」

頼れる右腕も、気が付けば先発陣のチーム最年長になっていた。

 

まっさらなマウンド。

相対するは、一昨年の甲子園のヒーローにして昨年のゴールデンルーキー根尾昂。

 

「ファームのキャンプで初球の真っすぐをきれいにライト前に打たれてしまった。嶺井ともそれは避けようと話しました。何とか抑えることを考えて投げました」

 

期待の新星のプロ初スタメンに、細心の注意を払い追い込んでいく。

最後は内角への鋭いボールで腰を引かせて、見逃し三振。

その後も仕事をさせなかった。

 

「低めに丁寧に投げました。ピンチでどれだけ自分が準備できているかが重要。嶺井が良いリードをしてくれたおかげです」

 

7回。

打者26人。

82球。

被安打6。

奪三振3。

無四球無失点の快投。

 

「先発陣みんな20代と若い中で、34歳になりましたが、シーズンの最後までローテーションにいられるように頑張りたいと思います」

「ウニニングボールですか? 前回は同級生の石川雄洋にあげたので、ファームで頑張っている細川成也が今日誕生日なので渡したいと思います。喜んでくれるかわかりませんが(笑い)」

 

何歳になっても誕生日を祝われるのは、嬉しいものだ。

共に戦うチームメートだけでなく、明日の活躍を信じて横須賀で汗を流す仲間にも気を遣う優しさが染みてくる。

 

辛いときに気遣ってくれる仲間がいる。

先が見えない時に声をかけてくれる先輩がいる。

 

その一言がどれだけ力になるか。

 

確実に選手層は厚くなった。

ただ、それけでなく互いを思いあう気持ちこそ長いシーズンでは必要だ。

 

横浜には頼れる右腕がいる。

ハマの宇宙人、本領発揮の夏が来た。

 

たたかうぞ

闘志みなぎらせて

勝利の海

行くぞベイスターズ

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号15。

井納翔一。

 

KEEP ON ATTACKING

どんな状況でも弱気にならず、強い気持ちで攻め続ける。

 

心をひとつに。

BECAUSE WE ARE FAMILY.

2020年7月31日(金)

阪神甲子園球場

ベイスターズ 3-3 タイガース

(延長10回引き分け)

 

2020年8月1日(土)

阪神甲子園球場

ベイスターズ 7-3 タイガース

勝 今永昇太 4勝2敗

負 西勇輝 2勝3敗

 

左腕が唸る。

バットが空を切る。

三振の山が築かれる。

 

「強がっても良いから弱気な姿を見せるな!」

 

同点に追いつかれた4回裏。

コーチはエースに檄を飛ばした。

 

背番号21が、生き返る。

圧巻の7者連続三振。

 

1960年、大洋ホエールズの鈴木隆。

1994年、横浜ベイスターズの佐々木主浩に次いで26年ぶり3人目の快挙。

DeNAベイスターズでは、初の記録となった。

 

「悪いなりにもそれなりに抑えることは出来ている。でも、調子が良い時は相手を圧倒して『手も足も出ない』という部分を見せつけていかないといけない」

 

エースの快投に、ナインはバットで応える。

 

大和は、プロ入り初の甲子園球場でのホームラン。

キャプテン佐野恵太は、サイクルヒットまであと一歩の4打数4安打。

 

タイガース投手陣を文字通りノックアウトした。

 

背番号21には苦い記憶がある。

2016年4月29日。

阪神甲子園球場。

 

ドラ1ルーキーは開幕からローテーション入り。

良い投球を続けていたが、勝てなかった。

 

この日も、7回途中まで14奪三振の快投。

だが、1本のホームランに泣いた。

 

「相手の投手陣もベイスターズの中継ぎ陣も粘った。僕だけが粘れなかった」

「三振を取れる投手ではなく、勝てる投手がいい投手。力のない人間は練習するしかない」

 

あれから5年の月日が流れた。

栄光と挫折を味わいながら、彼はエースの座を掴んだ。

 

「いつでも点を取れると思われてしまってはダメ。圧倒できるところを他の5球団に見せつけていかないと」

 

背番号21が見据えるのは、先のまた先。

 

もっと上のレベルで戦う。

そして、勝ち続けていくのだ。

 

その先に待つのは22年ぶりの栄光の旗。

 

横浜には「投げる哲学者」がいる。

 

ベイスターズ夏の陣が続いていく。

 

左腕がうなれば

狙いははずさない

ピンポイントの技

攻めて攻めろ 昇太

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号21。

今永昇太。

 

THE FLOWER THAT BLOOMS IN ADVERSITY IS THE RAREST.

ピンチの時こそ自分が成長できるチャンス。

 

心をひとつに。

BECAUSE WE ARE FAMILY.

 

2020年7月30日(木)
東京ドーム
ベイスターズ 4-2 ジャイアンツ 
勝 大貫晋一 3勝2敗
S  三嶋一輝 0勝1敗2S
負 C.C.メルセデス 2勝3敗

今永昇太、平良拳太郎に次ぐローテの柱になりつつある大貫晋一。

痺れる投手戦の突破口を、6回表に自らが作っていた。

涼しい顔で打席に立った背番号16は、粘ること11球。
ジャイアンツ先発のメルセデスに、ボディブローを喰らわせる。

その裏に1失点してマウンドを降りることになるが、ナインがこの心意気に結果で応える。

7回表。
2アウトからの連打。
嶺井博希のタイムリーで同点。

続くチャンスで打席には、背番号5が向かった。
社会人時代に活躍した東京ドーム。
一塁側のベンチには、憧れのあの人がいる闘いの場だった。


1991年1月7日生まれ。
神奈川県茅ヶ崎市出身の29歳。

湘南の野球少年の憧れは、ハマのリードオフマン石井琢朗。
今シーズンからは、ジャイアンツの野手総合コーチに就任している。

「石井さんのようなショートになりたい。そして横浜スタジアムで活躍したい」

地元の強豪横浜高校に進学。
1学年下の筒香嘉智らともに全国ベスト4。

大学野球の強豪創価大学に進学。
同期の小川泰弘らとともに全国ベスト4。

「心で勝て 次に技で勝て 故に練習は実践 実践は練習」

キャプテンも務め、東京新大学野球リーグでベストナイン。

小川と共に満を持してプロ志望届を提出するも、指名ならず。

「一からやり直す覚悟でやる」

意を決して、関西社会人野球の雄 日本新薬へ就職。
南海ホークスなどで活躍した門田博光氏にも師事し打撃開眼。

1年目からレギュラーとなり、日本選手権、都市対抗野球に出場。

「強打の内野手が欲しい」

中畑清監督の強い要望から、2014年ドラフト3位でベイスターズから念願の指名を受けた。

「背番号5空いてるぞ」

この年の上位指名が投手(1位山﨑康晃 背番号19、2位石田健大 背番号14)だったこと。

森本稀哲が前年に西武ライオンズに移籍していたこともあり、ルーキーながら栄光の背番号を引き継ぐことになった。

開幕戦に、7番ショートでスタメン出場。
新人選手のショートスタメンは、チーム44年ぶりの快挙。

翌年にはレギュラーに定着。

2017年には、レギュラーシーズン、クライマックスシリーズ、日本シリーズの全ての試合に振るイニング出場を果たした。

「やっとね、背番号5にふさわしい選手が出てきてくれたなという感じがしますよ」

当時はカープでコーチをしていた石井も喜びを隠さなかった。

「決める九番打者」として、好守に大活躍。飛躍のシーズンとなった。

転機は2018年。
阪神タイガースから、フリーエージェントで球界随一の守備職人 大和が加入。

彼は二塁手となり、フルイニング出場も途絶えた。

2019年には、シーズンの大半をファームで過ごした。

「出られるところで出てポジションを掴みたい。もう一度出来るんだという姿を見せたい」

捲土重来を期した2020年。

1月3日に恒例となっている、母校創価大学での合同練習から始動。
スワローズ小川、ホークス石川柊太らと汗を流し、原点を確認した。

そして、地元茅ヶ崎に近い平塚での自主トレでは、社会人時代の仲間や地元の後輩と汗を流した。

代打。
代走。
守備固め。

どんなポジションでも、しぶとく務めてきた。

ガッツ溢れるヘッドスライディングで、内野安打を勝ち取る泥臭さも見せてきた。

この日掴んだ、スタメンのチャンス。

チャンスで鋭く振り抜いた打球は、右中間への逆転タイムリー。

背番号5は、力強くガッツポーズでベンチの仲間に微笑んだ。

「最後に勝てるように、全力でプレーします」

何度も挫折を経験し、それを乗り越えてきた男が、横浜のベンチにはいる。

闘いはまだ始まったばかり。

栄光の頂きへ、一気に駆け抜けよう!

かっとばせ
見せろ男意気
さあ打つぞ
勝利へ導け

横浜DeNAベイスターズ。
背番号5。
倉本寿彦。

PLAY FROM THE HEART.
心で勝て。

心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.


2020年7月26日(日)
横浜スタジアム
ベイスターズ 6-10 カープ
勝 菊池保則 1勝0敗1S
負 山﨑康晃 0勝3敗6S

2020年7月28日(火)
東京ドーム
ベイスターズ 2-4 ジャイアンツ 
勝 菅野智之 5勝0敗
S  中川皓太 0勝1敗3S
負 井納翔一 2勝2敗

2020年7月29日(水)
東京ドーム
ベイスターズ 3-2 ジャイアンツ 
勝 濵口遥大 2勝1敗
S  三嶋一輝 0勝1敗1S
負 戸郷翔征 3勝2敗


信じられない光景が広がっていた。
信じたくない現実がそこにはあった。

ベイスターズが誇るブルペン陣が大炎上。
6点のリードを守れなかった。

「小さな大魔神」山﨑康晃。

ベイスターズ不動のストッパーにして侍ジャパンの守護神は、3年ぶりに7回のマウンドへ向かった。

昨秋にはプレミア12の決勝のマウンドに立っていた東京ドーム。
世界一を勝ち取り、胴上げ投手になっていた。

久々に「0」に抑えたが、笑顔もコメントもなかった。

ならば、9回のマウンドには誰が向かうのか。

豪腕サウスポーのエドウィン・エスコバーか。
安定感抜群の選手会長、石田健大か。

チームの一大事を救う大役を担ったのは、背番号17だった。

1990年5月7日生まれ。
福岡県福岡市出身の30歳。

福岡工業高等学校から法政大学を経て、2012年ドラフト2位で入団。

東京六大学のエースに、横浜伝統の背番号17が与えられた。

1960年日本一の大エース、秋山登。
100勝100セーブ、ヒゲの齊藤明雄。
奇跡のリリーバー、盛田幸妃。

大きな期待に応え、先発ローテーションに定着。
オールスターゲームにも選出され、シーズンオフには日本代表にも選ばれた。

右腕は一気にエースへの階段を登るはずだった。

2年目は開幕投手に指名された。
舞台は明治神宮野球場。

思い出の地に、悪夢が待っていた。

2回9失点でノックアウト。
そして本来の調子が発揮できないまま、シーズンが終わってしまった。

その後も、チャンスは何度も与えられてきた。
ルーキーイヤーの輝きを知るファンは、彼の復活を信じ、祈り待っていた。

転機は2017年クライマックスシリーズファイナルステージ第5戦。
2回裏から緊急登板して、2イニング無失点。

チームはその後逆転し、19年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。

2018年からは、リリーフに専念。

勝っていても。
負けていても。
大量の得点差があっても。

どんな場面でも右腕はマウンドに向かった。
その豪腕を振るってきた。

228試合登板。
25勝25敗43ホールド。

消耗の激しいリリーフという仕事の第一線で輝き続けて3年目。

小さな大魔神のお膳立てをし続けてきた男が、その大ピンチを救う役目を担った。

首位を快走するジャイアンツ打線を、圧巻の三者凡退。

そして、今日も涼しい顔でマウンドを降りてきた。

「一喜一憂せず、任せられたところでしっかり結果を残していきたいと思います」

大仕事を成し遂げた背番号17は、淡々と語った。

8年目。
229試合登板で、プロ入り初セーブ。

苦労人に輝いたささやかな勲章。

小さな大魔神が、9回のマウンドに戻るまで。
その凄さと苦労を誰よりも知る男が、マウンドを守り抜く。

背番号17の奮闘は続く。

たたかうぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞベイスターズ

横浜DeNAベイスターズ。
背番号17。
三嶋一輝。

AUDACITY
どんな時も堂々と、自分らしく。

心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.



2020年7月25日(土)

横浜スタジアム

ベイスターズ 6-2 カープ

勝 今永昇太 3勝2敗

負 床田寛樹 1勝3敗

 

朝からビッグニュースが飛び込んできた。

筒香嘉智が、メジャーデビュー戦で初安打初ホームラン。

 

打席に入る時には、ベイスターズ時代の応援歌も流される中での快挙だった。

 

思えば横浜でのプロ初安打もホームランだった。

 

2010年10月7日。

横浜スタジアム。

タイガース黄金のJFKの一角久保田智之から放った一打は美しい放物線を横浜の空に描いた。

 

そこから200本以上のホームランを放ち、最下位の常連だったチームを優勝争いのできるチームにしたハマの主砲は、海を渡った。

 

その前夜には、彼から四番とキャプテンを引き継いだ佐野恵太が逆転サヨナラ満塁ホームラン。

 

そしてこの日は、横浜高校の2学年後輩にして兄弟のように慕いあう乙坂智が試合を決める3ランを放つ。

 

4点リードとなった7回表。

マウンドにはエース今永昇太に代わって、ハマの豪腕サウスポーが向かった。

 

1992年4月22日生まれ。

ベネズエラ・ボリバル共和国バルガス州出身の28歳。

 

父もメジャーリーグ経験者。

「ホセは素晴らしい遊撃手だったよ」

インディアンズ時代には、現指揮官のアレックス・ラミレスとの出会いもあった。

 

今年からスワローズで活躍する内野手アルシデス・エスコバーはいとこにあたる。

年末には親戚のプロ野球選手が集まって試合ができるほどの野球一族だ。

 

レッドソックス、ダイヤモンドバックス、インディアンズなどを経て、2017年に来日。日本ハムファイターズの一員となった。

 

同年7月22日。

黒羽根利規との交換トレードでベイスターズへの移籍が発表される。

 

来日1年目の外国人選手のトレードは史上初の出来事だったが、左腕は新天地で躍動する。

 

貴重なブルペン陣の一員として大活躍。

150km代後半の剛速球で、チームの日本シリーズ進出に貢献。

 

どんなシチュエーションでも投げ抜く彼に、疲労を心配する声がささやかれた。

 

「オトコハ、ダマッテ、ナゲルダケ」

 

闘志満々に投げ抜くスタイル。

リリーフに失敗して先発投手の勝利を消してしまった時の頭を抱える仕草。

 

いついかなる時も全力投球。

背番号62は今日もマウンドに向かう。

 

回またぎをいとわない豪腕は8回表のマウンドへ。

エラーや不運なあたりもあり、ノーアウト満塁の大ピンチ。

 

何かが起こる真夏のスタジアム。

ただでは終わらない真夏のカープ戦。

 

この大ピンチに、あの日の記憶が蘇った。

 

1998年8月28日。

横浜スタジアム。

 

38年ぶりの優勝に向けて乾坤一擲の戦いが続いていた。

 

「あの頃のベイスターズやカープと戦うのは、プロとして本当に楽しかった」

 

ジャイアンツとベイスターズで活躍した仁志敏久が語るように、両チームとも脂ののりきった選手同士の闘いだった。

 

7点リードのベイスターズは、1点差まで追い上げられる。

 

8回裏ノーアウト2,3塁の大ピンチ。

マウンドには豪腕セットアッパー五十嵐英樹。背番号は13。

 

雄叫びもろとも、渾身のピッチング。

 

金本知憲、江藤智、緒方孝市から、圧巻の3者連続三振。

 

「ハマのヒゲ魔神」誕生の瞬間だった。

 

そこからチームは一気に走り抜き、38年ぶりの日本一を達成した。

 

時は戻り、2020年の横浜スタジアム。

令和の豪腕サウスポーはギアを全開にする。

 

左腕を振りぬき、剛速球を投げ込み続ける。

投げた後、マウンドから降り、相手をにらみつけるように返球を受けるスタイルは、現投手コーチの木塚敦志を彷彿とさせる。

 

圧巻の2者連続三振から、代打長野久義をセカンドゴロ。

 

絶体絶命の状況を脱して、左腕は大粒の汗を滴らせながらも軽やかにベンチへ帰還した。

 

 

「誰かがミスをしたら誰かが補う。今のベイスターズはそういうチームになっている」

 

この日100登板を勝利で飾ったハマのエース「投げる哲学者」今永昇太は誇らしげに語った。

 

「いよいよ優勝が狙えるところまで来ていると思うし、このチームの仲間たちと一緒に喜びをわかちあいたい」

 

男に二言はない。

そして、彼は今日もマウンドに向かう。

 

横浜のブルペンには、この男がいる。

 

22年ぶりの栄光へ。

一気に駆け抜けよう!

 

心をひとつに 共に歩もう

すべての力合わせて 共に闘おう

どんな時も夢めざし 共に輝こう

心をひとつに

心をひとつに

We☆YOKOHAMA

We☆YOKOHAMA

We☆YOKOHAMA No.1

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号62。

エドウィン・エスコバー。

 

GO HARD OR GO HOME.

やるかやられるか。常にそういう気持ちでプレイしている。

 

心をひとつに。

BECAUSE WE ARE FAMILY.

 

 

2020年7月24日(金)

横浜スタジアム

ベイスターズ 9x-6 カープ

勝 国吉佑樹 1勝1敗

負 一岡竜司 0勝1敗1S

 

東京オリンピックまであと1年。

新型コロナウィルス騒動の終息を願い、日本全国に117発の花火が打ち上げられた7月24日。

 

野球のメイン会場でもある横浜スタジアムにも、大きな意義ある大花火が打ち上げられた。

 

逆転サヨナラ満塁ホームランでのド派手な決着。

 

1954年4月27日の青田昇。

1982年5月23日の長崎啓二。

2004年8月11日のタイロン・ウッズ。

2010年7月18日のブレッド・ハーパーに次いで球団史上5本目の大快挙。

 

10年に1度あるかないかの偉業を、ハマの四番がやってのけた。

 

「自分の応援歌ができますように」

 

昨年の七夕で、背番号44はささやかな願いを短冊に託した。

ベイスターズの中心選手の一人になるという誓い。

 

そんな彼に、願い以上の使命が与えられた。

 

横浜DeNAベイスターズの第3代キャプテン。

そして、四番打者にレフトのレギュラーポジション。

 

2016年ドラフト9位。

セントラルリーグの最終指名で入団して4年目。

昨シーズンは一軍に定着し、代打の切り札としてブレイク。

 

だが、レギュラーではなかった彼が大抜擢されたシーズンは、開幕が大幅延期。

 

様々なスポーツやイベントが中止を余儀なくされる中、なんとか無観客試合で開幕。

多くの規制の中での5000人を上限として有観客試合もはじまった。

 

そしてこの日は、リモートでの応援歌がハマの夜空に鳴り響いた。

 

「打席では集中しすぎて聞こえなかったけど、本当にうれしい。たくさんの人に歌ってもらえるように活躍したい」

 

真夏の横浜スタジアム。

何かが起こるカープ戦。

 

奇跡を現実にする力が、このチームにはある。

 

「こういう時だからこそ、ベイスターズらしく雰囲気良く戦いましょう!」

 

6月22日の試合前のミーティング。

キャプテンは、6連敗中のなかでも笑顔でチームメートに語りかけた。

 

欠点や失敗をあげつらうことはたやすい。

そうしていることで、正義感に酔うことすらできる。

 

だが、その中で前を向き、皆を鼓舞し、結果を出すことが彼にはできる。

 

これぞ、キャプテンの仕事。四番の役割だ。

 

そしてその日、彼の今季初ホームランで引き分けをもぎ取り連敗ストップ。

翌日もホームランを放ち、連敗脱出。

 

そしてこの日は、10年ぶりの大偉業をやってのけた。

 

「最高です! 外野の頭を越えろと思いながら走りました。風と声援で伸びてくれた。勝てたこと、仲間と喜びを分かち合えたことが一番です」

 

「ホームランですか? 期待しないでください」

 

控えめにはにかむ等身大のヒーローは、真夏の横浜劇場の主人公。

 

乾坤一擲の闘いを見逃すな!

 

蒼き戦士の闘志

果敢に突き進め

ハマの空に弧を描け

進め Shiny Road

 

CONCENTRATE ON EVERYTHING AND EXERT MYSELF TO THE UTMOST.

精神を集中させ努力すれば出来ない事はない。

どんな壁にぶつかっても努力をして乗り越えたい。

 

心をひとつに。

BECAUSE WE ARE FAMILY.

2020年7月23日(木)

横浜スタジアム

ベイスターズ 6-0 スワローズ

勝 大貫晋一 2勝2敗

負 高橋奎二 0勝1敗

 

雨上がりの夜空に冴え渡る変幻自在のピッチング。

強力スワローズ打線を手玉に取る快投。

 

スコアボードに「0」が刻まれ続ける。

スタジアムの雰囲気が、大きな期待に包まれる。

 

6回裏、彼が打席で送りバントを決めた時には大拍手。

自身の力で、ゲームを支配していく。

 

7回表2アウトまでノーヒットノーラン。

ベイスターズ史上初の快挙への期待が、ハマスタを支配する。

 

100球を超えたところで初安打を許すも、後続を見事に断ち切った。

 

7回。

打者24人。

111球。

1安打。

失点0。

 

マウンドを降りる背番号16に、4973人の大拍手と、画面越しに送られる熱き星たちの大声援が捧げられた。

 

 

木塚敦志コーチのアドバイスで投球フォームを工夫したという。

 

「立ったときのバランスが良くなり制球がまとまりました」

 

昨年ルーキーながら6勝の右腕は、開幕2軍スタート。

開幕ローテーションの投手の怪我などで先発のチャンスが回ってきたが、2試合連続ノックアウト。

 

その後、中3日で先発したナゴヤドームで快投し今季初勝利。

 

そしてこの日は、ハマスタのファンの前での、もう一つの今季初勝利となった。

 

「こうして観客が入って野球ができる幸せをかみしめています。ノーヒットノーランですか? いや、意識してなかったです」

 

穏やかな笑顔でヒーローインタビューに応える彼の笑顔が、ハマの夜空に輝く。

 

やまない雨はない。

夜明けの来ない朝はない。

 

少しだけ長いトンネルを抜けた。

 

横浜の夏がやってくる。

 

誰も見たことないドラマの幕は上がった。

 

たたかうぞ

闘志みなぎらせて

勝利の海

行くぞベイスターズ

 

横浜DeNAベイスターズ。

背番号16。

大貫晋一。

 

SEIZE THE DAY.

今という瞬間を大事に一生懸命生きたいという想い。

 

心をひとつに。

BECAUSE WE ARE FAMILY.

2020年7月12日(日)
阪神甲子園球場
ベイスターズ 1-2 タイガース
勝 岩貞祐太 2勝1敗
S ロベルト・スアレス 0勝0敗1S
負 平良拳太郎 2勝1敗

 

2020年7月14日(火)
ナゴヤドーム
ベイスターズ 5-3 ドラゴンズ
勝 大貫晋一 1勝2敗
S 山﨑康晃 0勝1敗6S
負 山本拓実 1勝2敗

 

背番号16が名古屋に躍動!

 

快刀乱麻にして変幻自在。

 

初回こそエラー絡みで失点したものの、強竜打線を手玉に取っていく。

 

右腕の力投に打線が奮起。
4回表に鮮やかな集中打。

 

佐野恵太の同点タイムリー。
倉本寿彦の執念のヘッドスライディング。
伊藤光、梶谷隆幸も続き一挙に5得点。

 

大きな援護を受けて、快投が続いていく。

 

8回。
打者28人。
89球。
被安打3
奪三振6。
失点2。
自責点1。

 

痺れる投手戦を勝ち抜けなかった週末のモヤモヤをも打ち払い、嬉しい今季初勝利となった。

 

1994年2月3日生まれ。
横浜市青葉区出身の26歳。

 

少年時代はベイスターズの大ファン。
憧れは「ハマの番長」三浦大輔。

 

ハマスタ名物「みかん氷」を食べながら、ユニフォームに身を包み声援を送った。

 

中学時代は地元の強豪シニアチームに所属。
だが、補欠にすらなれないこともあった。

 

あえて県内の強豪校には進学しなかった。
試合に出たかったからだ。

 

静岡県の桐陽高校では、チームを18年ぶりの県大会ベスト8に導く活躍。

 

日本体育大学に進学後、大学2年時の2013年春にはベストナインを獲得。

 

これからという時に、右肘痛が再発。
トミー・ジョン手術に踏み切る。

 

「プロなんて縁がないと思ってました」

 

保健体育の教員免許も取り、製薬会社の営業職の内定も取っていた。

 

だが、夢を諦められなかった。

 

社会人野球の強豪 新日鐵住金鹿島へ。
これまでの努力が結果となって結実する。

 

2018年ドラフトで、憧れのベイスターズから3位で指名を受けた。

 

背番号は16。

 

この年に引退した新日鐵住金鹿島の先輩「バレンティン・キラー」の加賀繁。

 

「クワトロK」の要にして1998年の開幕投手の川村丈夫。

 

鈴木隆、野村収、右田一彦、欠端光則といった好投手たちが背負い、チームを牽引してきた伝統ある背番号だ。

 

ルーキーイヤーは、同期入団の上茶谷大河とともにローテーションの一角として6勝をあげる活躍。

 

だが、早い回でノックアウトされる悔しい登板もしばしば。

 

シーズンオフには、オーストラリアへの遠征を球団へ直訴。

 

同級生にしてチームのエース「投げる哲学者」今永昇太らが前年のオフに遠征し、翌シーズンに結果を残していた。

 

更なる決意で臨んだ2020年シーズン。

 

自粛期間も「太れない体質」に向き合いながら、懸命なトレーニング。

 

開幕後も本来のピッチングが出来ていなかった。

 

今シーズン初の有観客地合となった10日にも先発したが、屈辱の1回ノックアウト。

 

捲土重来を期した中3日のマウンドで、結果を出すことが出来た。

 

「ずっと悔しい思いをしていたので、今日ちょっとでもチームに貢献できてうれしいです」

 

この日のヒーローは控えめに、だが力強く語った。

 

流した汗は嘘をつかない。
努力は必ず実を結ぶ。

 

背番号16がそれを実証してみせる。

 

横浜の熱い夏が続いていく。

 

栄光の旗を掴み取ろう!

 

 

たたかうぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞベイスターズ

 

横浜DeNAベイスターズ。
背番号16。
大貫晋一。

 

SEIZE THE DAY.
今という瞬間を大事に一生懸命生きたいという想い。

 

心をひとつに。
BECAUSE WE ARE FAMILY.