会社員の頃、
TOYOTAが日本史上初となる20兆円の売り上げを突破し、
「トヨタまじすげー!」「にほんの宝!」って騒がれたニュースに、
違和感を覚えた。
「売り上げ高」という言葉って、よく考えたら一方的な目線だなーと。
「売り上げた」って、自力?
「企業が頑張ったから」
「企業側だけの努力」みたいに聴こえちゃうけど、
消費者側の努力はどこにいってん?と。
「20兆円売れた」ってことは、
「20兆円分も買い支えた人たち」が増えたってこと。
買い上げ高?の増加、みたいな単語はどこかにないかねーと思った(笑)
新刊『レイ』が売れている理由も、買ってくれてる人が増えたから。
決して「売った人が凄い」んじゃない。
買ってくれる人が増えた=買い上げ高の増加。
なんだかベストセラーとかが出ると、「売った人が凄い」みたいになるけど、
そうじゃなくて、ベストセラーにした人たち(買った人たち)が凄いんだよね。
まぁ、これはいつも言ってる話しだけど。
(⇒過去記事 あなたを「勝たせてあげた人」が周囲に居る)
今回はあの事件が起こり、特にそう思った。
初版本で落丁本が見つかり、
しかもタイミングが悪く、出版社さんが翌日から10日間の夏季休暇へ。
回収する人が居ない。
さらに、出版社からの『落丁のお知らせ文書』を読んだ全国の書店員さんが、
忙しいのでページチェックなどせず、とにかく上巻をバックヤードへ全部片付けた。
そりゃそうだろう。
化粧品の花王から、
「製造ミスの製品が何点か混入してるから、スーパーの店員さんのほうで箱を1つずつ開けてチェックしてもらえます?」
と言われたら、「あんたたちが来てやってよ」になる。
または、全部段ボールに入れて送り返すよね・・・。
同じく『製造ミスのお知らせ』のFAXを読んだ書店員さんたちが、
とにかく「裏の倉庫へ上巻をぜんぶ片付ける」という事態に。
ちなみに、「本」という商品には、
「新刊本コーナー」で10日間だけ平積みで目立つようにしてくれる、
ゴールデンタイムがある。
この期間が、本にとっては一番の晴れ舞台。
一番目立つこの10日間こそが、読者へアピールできる唯一の期間だから。
ここでどれくらい「買ってもらえるか」が勝負。
新刊の10日間で「買い上げ高」が伸びると、出版社へ追加の注文が入り、
話題本のコーナーに移って、書店の棚に居残れたりもする。
ところが。
「上巻に落丁がある」というお知らせを読んだ書店員さんたちが、
バックヤードに「上巻」だけをひっこめる新刊本『レイ』。
1日も無駄に出来ない、この10日間なのに・・・。
下巻だけが並んでいても、誰にも買えない。
それどころか、「立ち読み」さえも起きない。
知らない本が「下巻だけ」並んでいて、あなたは立ち読みしようと思えますか(笑)?
全国から続々と「下巻だけが並ぶ写真」が送られてきて、
もう作者として「チーン」状態。
販売機会の喪失。
でも、人間は誰でもミスするから印刷ミスした製本所の職員を責める訳にも、
夏季休暇のタイミングが重なった出版社さんを責める訳にもいかない。
でも、作者としてめちゃくちゃ悔しい。
約1年間、心血を注いできた作品の最後がこれだとは(笑)。
新刊本コーナーに置いてくれる10日間を、「下巻だけで闘え」だなんて。
↓上巻は、ホリエモン?www
で、悔しさMAXで、
ショックで免疫が一気に下がり、
やられちゃいました。
まぁ、食養生で奇跡的に1週間で良くなったのですが、
かなり辛かった。
(これについては、また別記事で書きます。とにかく食養生はマジで凄い!
アビリルラビーンとジャスティンビーバーが3年かかった治療が、食養生なら1週間で治った!OK食材凄い。)
とにかく、そんな状況で沖縄の自宅で「チーン」してましたが、
そこへ僕の読者わらわ~の皆さんが(わらわ~とは⇒こちら)、
全国の書店をパトロールしてくれることに。
これを一番下まで全冊チェックするの、そうとう恥ずかしかったと思う。
全国に何百人も。
こんなパトロールをしてくれた人が。
しかも、こんなことまで。
「店員さんが「落丁じゃない上巻も全部倉庫へさげたから、
もう一度お店へ入って行って、恥ずかしいけど説明して、並べてもらった。」
普通の主婦が、恥ずかしさを乗り越えて、
こんなことまでしてくれるなんて。
本当に有り難い。
こちらは、札幌の男性「のぶさん」。
札幌駅で一番大きな書店さえも上巻だけが並んでいて、もはや誰も買えない状態。
立ち読みも起こらない。
出版社さんの夏休みが明けるまで10日間この状態はキツイ。
それを、急にやって来た一般人が店員さんに「事情を説明して」、
「自分で倉庫まで行って本を1冊ずつチェックして」、
「上下巻で並べてもらうように」お願いした。
ビフォアの棚(下巻だけ)↓
これが、アフター↓
え?出版社の人ですか?っていうこの活動。
ただの一般人です。
本当に、涙が出ます。
しかも書店へ電話して、
19:03の「初動が遅れてスミマセン」と言える、
この心意気。
別にこの回収に対して何の義務も責任も無い、
ただの読者なのに。
あなたはこんなこと、言えますか?(俺は言えない(笑))
この優しさの精神構造が意味不明(笑)
でも実は、これはのぶさんだけじゃなくて。
全国で同じような活動を、
何百人もの人たちがしてくれました。
(やり取りした数百件のLINEの一部です)
だから、今回の本に関しては特に思う。
「売り上げ高」じゃないんです。
「買い上げ高」なんです。
本当に、本当に、ありがとうございましたm(__)m
無事にサンマーク出版さんの夏休みも明け、
全国的に「上巻」も並び始めてます(^^)/
しかも、皆さんのご協力のお蔭で、
多くの店で下巻だけで闘ったこの新刊本10日間を乗り越えて、
なんと増刷までかかりましたよ(^^)/
ということで、お礼が遅くなりましたが。
全国の書店をみんなでパトロールしてくれた皆さん、
本当に本当にありがとうございました。
このご恩は、死ぬまで忘れない
つもりでいますが、
意外と、こんな事って、
すぐに忘れちゃいますよね~。てへへ。
「てへへ、じゃねーだろ。」
この感動のストーリーを後世まで語り継いでシェアしますね。
読者のみなさんが全国の書店をパトロールし「買い上げて」救ってくれた、
伝説の本『レイ』。
こんな優しい人たちが日本にまだいっぱい居るってことだけでも知れたら、
コロナの分断で冷え切った心も温まります。
本当にありがとうございました。
※この記事はシェア自由です
※AM9時追記
あ・・・。今日時点でも
「下巻だけ」が並ぶ店、まだまだ多いみたい(笑)
早く解消されますように。
◆◆◆連絡◇◇◇
新刊『レイ上巻』において、落丁本が発生しています。
(p33〜p48が抜け落ちている他)
『レイ上巻』をネット上で無料で読めるようにしてもらってますので、
お手数おかけしますが、抜け落ちた16ページ分の内容はネット上の本でご確認ください。
無料立ち読みはどなたでも読めますので、この機会にぜひ↓
⇒こちらから無料で登録なしですぐ『レイ上巻』が「立ち読み」できます
◆◆◆
インスタにも『レイ』の感想ゾクゾク↓
キンドルとアップルBOOKで、『電子版』もあるそうです。
海外の方や、紙の本アレルギーの人はどうぞー。
電子版
↓今日は下の2つのボタンを押す祭、
「このご恩は、忘れるまでは絶対に忘れません!」と言いながらポチ↓ポチ↓
さとうみつろう
日本の作家・ミュージシャン。中1の長男コクトウ君と、小3の長女ザラメちゃん、最近1才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…
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