岸田首相よ まずカエルを食べてしまえ! | 最近の古いモノは!

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「最近の若い者は…」とよく言われますが、
そう言う「古い者」はそんなに立派だったのでしょうか?このブログでは過去の新聞記事等をベースに、「古い者」の昔を検証してみます。
「最近の…」と言われたら、「あなたの時代はもっと悪かった」と言ってやりましょう。





2020年代の事件





カエルを食べてしまえ!


成功するために必要な事とは?

人脈、お金、能力、運


どれも必要だろう。



アメリカで有名なビジネスコンサルタントの
ブライアン=トレーシーによると

成功するためには

「カエルを食べること」が必要だという。




カエルを食べる?

ゲテモノ趣味か?



そうではない。


「カエルを食べる」のカエルとは
最重要な仕事のこと。


つまり複数の仕事があった場合、
一番大事な仕事から片付けることを言う。


我々は毎日仕事に追われ、
「時間が無い」と嘆いているが、

ブライアンによると、
重要な仕事は2ほどで、
重要でない仕事は8だという。


これはパレートの法則と言われているが、
仕事に関しても当てはまる。


人は重要な仕事は後回しにして、
重要度が低い仕事を先にしようとする。

重要な仕事はじっくり時間をかけて


そう考えるものだが…

それが間違っている!


重要なことは一番最初にやる

それが解決するまで他の仕事はしない。


1日1仕事でもそれが重要な仕事なら

それで十分効果的だ。


そう…ブライアン=トレーシーはいう。


彼のビジネス方法を書き起こしたのが、

「カエルを食べてしまえ」
 

カエルを食べてしまえ! 新版 (知的生きかた文庫) [ ブライアン・トレーシー ]

 

 

これは世界的なベストセラーになった。



このブライアンはどのような人物だろうか?

彼はビジネスエリートのように見えるが
高校を中退している。

そして最初は肉体労働の仕事をしていたが、
その後セールスマンになり、そこで成績を上げ、
遂には重役までに上り詰めた。

その後、30代で大学に入学し、
有力企業コンサルタントとして活躍。

現在はアメリカで最も著名な講演者となる。

とてもビジネスエリートには見えず、
まさに努力と才覚で上り詰めた、

そんな立身出世のモデルのような人物が
ブライアン=トレーシーである。


そのブライアンが言う。


まず「カエルを食べろ」…と。



つまり仕事の優先順位をつけ、
重要な仕事から「まず取り組め」という。




うーむ!


確かに我々は重要じゃないことに
時間を費やしていることがある。


大いに反省しなければならない。



しかし我々はまだいい


我々が効率の悪い仕事のやり方をしていても
それは我々自身の問題だ。


他人には迷惑をかけない。


しかし他人に多大な迷惑をかける人が…

そのような非効率な仕事のやり方をしていれば

問題だ!




そして現在日本で一番重要な仕事をしている人…


それは…

だ!




現総理大臣 岸田文雄!


彼の一挙手一投足に皆が注目し、
その言動により多大な影響を与える。



そんな彼が非効率な仕事をするとは

許される訳がない!


これは自分のためだけではなく国民のためにも

岸田首相はまず…

カエルを食べなければならない!




ところで現在岸田首相は

大変な窮地に陥っている。


それは…支持率の低下だ。

一部の調査では
20%台にまで低下したという。

----------------------
内閣支持率は25%(前回10月調査は29%)と最低
----------------------


こちらなどネット調査ながら
17%という状況


----------------
岸田内閣の支持率は17%
----------------


ネット調査は若者に偏重するきらいがあり、
必ずしも正確な世論とは言えないが、
いずれにせよ低下傾向に歯止めがかからない。


元々岸田政権の支持率は高くなかった。

そもそも出身派閥は自民党の第4派閥であり、
党内で強いリーダーシップは取れない。

なおかつここにきて
安倍派で政治資金に関する不祥事があり、
支持率低下に拍車がかかっている。

安倍派は党内最大派閥であり、
岸田政権の政権運営には
是非とも協力が必要な派閥だ。


その安倍派に不祥事が続発。



まあ安倍派が窮地に陥ろうが、
岸田首相からするとどうでもイイのだろうが、

自身の支持率低下に繋がるのなら、
座視することはできない。


しかし…そんなに気にする必要はない。


そう…カエルを食べればいいのだ


カエルとは先に書いたが
一番重要な仕事のこと。


つまり岸田首相にとって
一番重要な仕事に全力を尽くせばよいのだ。



先のブライアン=トレーシーの
「カエルを食べてしまえ」の第一章は

「目標をはっきりさせる」(P19)

と書いている。


ブライアンによると何を成し遂げたいか?
つまり目標をはっきりさせ、

それを紙に書く!


それから始めなければならない。



では…岸田首相の目標とは何か?

首相就任2年3か月の
次の目標とは何か?


それは…



再選だ!


首相たるもの1日でも長く、
その地位に留まりたい。

それは過去の首相の全てが例外なく、
首相の椅子にしがみ付いた。


岸田も例外ではない。


日本の議員は落選したらただの人になる。


岸田も首相を降りたら、
ただの弱小派閥の長に過ぎない。


では地位にしがみ付きたい。



それではそのために何をするべきか?


それこそが…再選だ!


来年9月に自民党総裁の任期が切れる。

その時に再選することが…
岸田首相の目標となる。


つまり自身の再選こそ目標の全てだ。


ならそれを実現しなければならない。


再選するのに必要なのは…

議員の支持だ!



一応、自民党総裁選は
地方票や党員票もあるが、

圧倒的に重要なのは国会議員票

元々国会議員票と党員票や地方票は同数だ。


例えば前回の2021年総裁選挙
764(議員票:382票、地方・党員票:382票)あった。

これは国会議員には1人1票なので382票
地方票は47票(各都道府県)
党員票は335票(382ー47)

これで投票をするのだが、
過半数の候補が出なかった(岸田:256、河野:255)

そのため決選投票をしたのだが、
国会議員票はそのまま1人1票なのだが、
党員票は入れられず、地方票(47票)だけだ。

だから決選投票では岸田が圧勝した。
(岸田:257票、河野:170票)



つまり重要なのは国会議員票

それをいかに確保するかが、
岸田にとってのカエルになる。



それには最大派閥の安倍派
この取り込みが欠かせない。



現在の自民党の派閥勢力は以下のようになっている。
2023年12月11日 朝日新聞を参照

安倍派99人(26%)
麻生派56人(15%)
茂木派53人(14%)
岸田派46人(12%)
二階派40人(11%)
森山派8人 (2%)
無所属78人(21%)
380(衆参議員合算)


つまり安倍派の議員は自民党全体の
1/4以上を占めている。

第2派閥の麻生派でも56人。
そこから40人以上引き離して
ぶっちぎりの1位!


それが安倍派なのだ。


これは安倍派を取り込むしかない。


そうしなければ再選は覚束ない。

 

 


----------------------
文雄  安倍派だ
 

文雄  安倍派を取り込む
 

文雄  誰が何と言おうと
 

文雄  それしかない
 

文雄  だって第1派閥だよ
 

文雄  政治は何といっても
 

文雄  数だ!
 

文雄  数を集めないと
 

文雄  政治的には敗北だ。
 

文雄  野党を見ればわかる
 

文雄  野党はいつも選挙に負ける。
 

文雄  それで議員数が少ない。
 

文雄  事実、野党第一党の立憲民主党
 

文雄  衆議院96人、参議院40
 

文雄  合計で136
 

文雄  たったそれだけだ。
 

文雄  例えば自民党の2つの派閥
 

文雄  安倍派と麻生派で155
 

文雄  この2派閥だけで野党第一党より
 

文雄  でかい!
 

文雄  俺は再選したい。
 

文雄  来年9月の総裁選に勝利して
 

文雄  長期政権を作りたい
 

文雄  それなら…
 

文雄  安倍派と組うしかない
 

文雄  当然だ!
----------------------

 

 



とは全く言っていないが、

きっとそう思っていることだろう。


岸田の心のうちは痛いほどわかる。


第一派閥を敵に回さず、
来年の総裁再選を期す。


岸田にとってのカエルとは

これ以外ない!







いまこそ伝家の宝刀を…!

ところが最近の岸田首相は
全くのことをしている。


むしろ安倍派を敵に回しているようだ。


事実、安倍派の閣僚等15人を
交代するという!

例えば安倍派からは
閣僚4人、副大臣5人、政務官6人
閣内に出しているが、


全て交代するようだ。


さらに党の執行部の3人も交代


岸田首相は安倍派と
距離を置こうとしているように思う。




これは世論を気にしているからだろう。



しかしちょっと待って欲しい


総裁の再選に
支持率は関係ない

なぜなら多くの国民は投票しないからだ。



世論を気にするのは選挙の時

その時は世論を気にすべきだが、


それは来年の総裁選の後だ!


総裁選は来年(2024年)9月。


衆議院選挙は2025年まで引き延ばせる。
因みに参議院選挙も2025年


つまり岸田首相にとっての優先順位は

総裁選なのだ!


その総裁選をクリアして、
衆参の選挙はその後考えればいい。



総裁選に負ければ、
2025年の選挙を考える必要はない。

なら最優先すべきは…
来年の総裁選だ!


それなら安倍派を排除しては
勝てない!


岸田首相にとってのカエルとは…

世論より安倍派だ!


間違えるな!






ところでここで更に気になるニュースがある。


それは東京地検特捜部の動きだ。



ここでは安倍派を狙い撃ちにして、
今回の件を捜査しようとしている。

--------------------
東京地検特捜部が、 ~略~ 
最大派閥の清和政策研究会(安倍派)を
集中的に捜査する方針であることが
関係者への取材で判明した。
--------------------
2023年12月12日 毎日新聞



それは困る!

安倍派の協力を得たい首相としては、
閣僚に安倍派議員を残留させて、

なおかつ逮捕されたりしたら…


目も当てられない!



なら…手は一つ



来年の総裁選に再選するために

安倍派の協力を得るために、

東京地検特捜部の捜査をさせないために


岸田首相ができることがただ一つ




それは…


指揮権発動だ!

法務大臣には検事総長を指揮する権限がある。


検察庁法14条
------------------
法務大臣は、 ~略~ 
個々の事件の取調又は処分については、
検事総長のみを指揮することができる。
------------------


そして検事総長は検察庁法により、
全ての検察庁の職員を指揮監督できる。

検察庁法第7条
------------------
検事総長は、 ~略~ 
すべての検察庁の職員を指揮監督する。
------------------


これにより、法務大臣は間接的に
全ての検察職員を指揮できる。



これは全て合法なのだ。


しかも以前にも前例がある。





それなら躊躇する必要はない。


つまり岸田首相のやるべきことは

安倍派を助けるために
指揮権を発動すること!


そして検察の捜査を妨害すること

そうすれば再選は確定だ!

 

 


----------------------
文雄  再選だ!
 

文雄  再選こそ優先
 

文雄  そのためには安倍派を取り込む
 

文雄  それが全てだ。
 

文雄  まあ世論は反発するかもしれないが、
 

文雄  彼らは総裁選には関係ない。
 

文雄  総裁選は党員や地方票もあるが、
 

文雄  何といっても国会議員票
 

文雄  それが全てだ
 

文雄  そのためには99票を持つ安倍派
 

文雄  この取り込むは欠かせない。
 

文雄  だけど問題が…
 

文雄  東京地検特捜部が動いてるんだよね
 

文雄  どうしよう
 

文雄  ・・・・・・・・・・!
 

文雄  ・・・・・・・・・・!
 

文雄  ・・・・・・・・・・!
 

文雄  ・・・・・・・・・・!
 

文雄  ・・・・・・・・・・!
 

文雄  ・・・・・・・・・・!
 

文雄  よしっ、指揮権発動だ!
 

文雄  検察庁法にも規定がある
 

文雄  完全なる合法だ!
 

文雄  それなら躊躇する必要はない。
 

文雄  今問題なのはキックバックではない。
 

文雄  キックバック自体は野党もやっていた

 

文雄  問題は不実記載
 

文雄  キックバックを政治資金収支報告書に
 

文雄  載せてなかった。
 

文雄  それは違法だ!
 

文雄  だから問題になっている。
 

文雄  いくら政治家が作ったザル法だとしても
 

文雄  違法はいかん!
 

文雄  その点、指揮権発動は
 

文雄  合法
 

文雄  なおかつ1954年に前例があり、
 

文雄  全く問題が無い!
 

文雄  しかも法務大臣小泉だ!
 

文雄  指揮権発動後は法務大臣は辞めるが
 

文雄  あいつは二階派だし、
 

文雄  なおさらモウマンタイだな!
----------------------

 

 



そう…岸田首相の最優先事項は
総裁再選だ!


それなら安倍派を切るのは間違いだ。

むしろ優遇しろ!



そして東京地検の捜査は

指揮権発動で封じ込めれば、


再選は決定だ!




まあ…2025年には衆参の選挙があるが…

それは再選に考えろ!



岸田首相にとってカエルとは
自民党総裁再選なのだから!