新型シャリオ ~ コンパクトミニバンの最適値を目指す。 ~ | 田舎の国のアリス

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僕が思うに、きっとこういうことなんだろう。

最近、ユーチューブの広告で・・・

オデッセイとかNシリーズの広告がすごく多いんですよ・・・ちょっとしつこいからイヤなんだけど・・・やっぱりアレかしら?・・・自動車系動画を見ていると、自動車の広告が多くなるのかしら?

 

ていうか、オデッセイの広告を見ていて・・・こういう類のミニバンも減ったわね・・・としみじみ思ったのでございます。

 

こういう類っていうのは・・・セダン的な生い立ちのミニバン?

イプサム、MPV、ストリーム、グランディス等々・・・ああいうヤツ。

「低全高ミニバン」と言えばイイのかしら?・・・今、残っているのって、オデッセイぐらいしかないでしょ?

 

コレって要するに低全高ミニバンの存在が中途半端なものになったから消えたのだろうと思っております。

そもそもが・・・室内空間に関しては背高ミニバンには敵わない。

それに加えて背高ミニバンの低床化、低重心化が進んできて、低全高ミニバンの優位性が薄れてきたわけですな。

 

さらにコンパクトクラスのミニバンでは居住性が向上・・・

ホンダ・フリードあたりは3列目もそれなりにちゃんと座れる。

つまり、よりコンパクトなボディでも居住性を稼げるようになった。

 

そういう感じですから、いわゆる低全高ミニバンと呼ばれる類のモデルは中途半端な存在になってしまった・・・ということでしょうな。

 

 

さて、三菱において低全高ミニバンに属していたモデル・・・

それはグランディス。

日本国内では2009年に販売終了しております・・・もう十年以上前の話なのね・・・そりゃ僕も年をとるわけですな・・・(笑)

 

で、ご存知のとおりグランディスのルーツはシャリオですよ。

初代シャリオの登場は1983年・・・一説には「国産ミニバンの祖」と言われておりますよ。

 

まあねぇ、

三菱を贔屓するマン的に

「元祖」と言われて悪い気がしないのは、

モチのロンでございます。

 

しかし、この話・・・ちょっと引っ掛かるところがあるのね。

 

前記のとおり、初代シャリオの登場は1983年。

フムフム・・・

 

初代・日産・プレーリー、1982年登場。

 

あらあら・・・

プレーリーの方が先じゃないのよ!

シャリオが「国産ミニバンの祖」って・・・なんで嘘つくのかしら・・・。

 

はいはいはい・・・コレねぇ・・・

僕は知らなかったのですが・・・三菱が1979年にSSWというシャリオの原型と思われるコンセプトモデルを公開しており、この類のモデルを構想していたのはシャリオが先だということでシャリオが国産ミニバンの祖だと言っているみたいだけど・・・

 

それは・・・どうなの?微妙よね?

 

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まあね、こういうのはよくある話で・・・なるほどねぇ・・・程度にしておきましょう。

変に掘り下げる意味はないし・・・

掘り過ぎて「やっぱプレーリーが元祖っしょ。」みたいな結論になったら三菱を贔屓するマン的に若干凹むじゃない。

・・・それもなんかアレだし・・・。

 

まあ、ただ個人的な見解を書かせていただきますと、プレーリーの方がいわゆる「ミニバン感」が強かった。

なにしろ、プレーリーはスライドドア採用、しかもピラーレス構造。

正味な話・・・ボディ剛性はちょっとアレだったらしいけど・・・この方式は当時としてはかなり斬新でしたな。

登場当時は銀座日産ギャラリーでドアをフルオープン状態で展示してあって、ピラーレスをアピールしていたのを記憶しております。

 

つまり・・・

プレーリーの方が国産ミニバンの祖かもね・・・

みたいな話になりかねない。

・・・ほら、言ったじゃない・・・掘り下げちゃダメって・・・凹むじゃないのよ・・・。

 

(笑)

 

まあね、イイんですよ・・・どっちがミニバンの祖でも・・・そもそも当時はミニバンという概念もなくて、こういうヤツを「マルチパーパスカー」なんて呼んでまして・・・いわゆる「ライトバン」的な貨物車イメージから少し離れた「多人数乗車ができる乗用車」という新しいスタイルは、まさにマルチパーパス=多目的な可能性を期待させる新機軸でしたよ。

ただ、当時はまだコレがメインストリームになるというほどの出来事にはならなかった・・・セダン支持が圧倒的な時代でしたからね。

 

 

で、このように国産ミニバンの黎明期を駆け抜けた初代シャリオは当時としては長いモデルライフを経て1991年に2代目に進化。

多彩なシートアレンジで豊かな車内空間をアピールしていたのですが

初代からの正常進化形といった風情で・・・個人的な印象としては割と地味な感じでしたよ。

 

ていうか、2代目の時って・・・

初代RVRが出たんですよ。

シャリオのショートバージョンみたいな感じで、コッチはスライドドア・・・まあね、RVRの方が新鮮で若々しかったわけですわ。

それにスポーツギアが追加されたことでその存在感を揺るぎないものにしましたからね。

 

一方のシャリオ・・・要は・・・なんかこう・・・影が薄い・・・みたいな。

ハッキリ言って・・・

ハイパワーエンジン搭載の

リゾートランナーGTの印象しかない・・・みたいな。

なにしろ当時はRVRの引きが強すぎた・・・という話ですかね。

 

それに1994年にはホンダ・オデッセイの初代が出た。

セダン系ベースならではの低重心でフラットフロアにウォークスルーを実現したモデルは大ヒットしますた。

 

こういうのが出ちゃうと旧来的設計思想のシャリオは厳しかった。

 

 

で、1997年・・・シャリオグランディス登場。

車名を「シャリオグランディス」と改名・・・それまでのシャリオとは異なる現代的ミニバンモデルへと進化しますた。

現代的ミニバンに必須のインパネシフト、フラットフロア、ウォークスルー等を備えたことに加え、内装の質感も良好でしたよ。

 

また、テレビCMも非常に好評だったため・・・

三菱としては異例なほど売れますた。

コレは僕でさえも「売れてますな・・・」と認識できるレベルで売れた。

なにしろ当時、僕の知人界隈で3名がコレを買ったし、街中でも見かけることが多かったですよ。

 

ところがシャリオグランディス・・・

例のGDI案件だったのですよ。

前記した知人3名が購入したシャリオグランディス・・・その内、会社の先輩が買ったヤツがエンジン不調でしたね。

他の2台は特に不調はなかったと思う・・・そこは個体差かしら?

 

で、その先輩のヤツの話・・・当然だけど買って最初のうちは良かったのよ。

アイドリング時にカチカチカチと聞こえる音が特徴的で「GDI良いわねぇ~」みたいな感動もあったわけ、なにしろ当時は最先端のエンジンで不具合が出るなんて予想もしていませんでしたからね。

それに内外装もすごくイイ感じで・・・正直、当時は僕もコレを買いたいと思っていたぐらい良さげだったわけ。

 

なんだけど・・・買ってから何年目くらいだったかしら?

でも、そんなに経ってない頃でしたよ・・・2~3年目くらい?

発進の時なんかにカタカタいい出したのよ・・・新車時のカチカチとは違う感じの音・・・で、酷い時はガクガクして吹けない・・・またある時はディーゼル車みたいな黒煙をマフラーから吐き出す・・・みたいなことが日常的に起こるようになり・・・最終的には僕の目の前で完全終了・・・

エンストしますた。

再スタートしても状況は変わらず・・・先輩のシャリオグランディスを見たのはその日が最後・・・その後、先輩はエスティマに乗り換えましたよ。

 

余談ですが、そんなものを見ちゃった僕のGDIに対する印象は激しく悪くて「GDIは買うべからず・・・」と思っていたんですけど、どうゆうわけか後に我が両親がミラージュディンゴ後期型を購入・・・そのGDIは一切不調がなかった・・・僕の想像ですけど、後半の頃のGDIが改良されていたか、やはり個体差が激しいエンジンかもね・・・という。

どうなんでしょうかね?

 

まあ、そういう感じだったシャリオグランディス・・・

GDIの件以外は非常に良い車だったので、ある意味不遇なモデルだったように思う。

GDIさえ載せなければ・・・正直、そんな風にも思ってしまうのね。

 

そしてGDI問題と併行するように・・・

リコール隠し発覚(1回目)。

モデル云々以前にメーカーとしての評価が地に落ちた・・・。

 

で、ガチで潰れそうになった三菱は経営再建に向け当時のダイムラー・クライスラーからロルフ・エクロート氏を社長として迎え入れますた。

 

このエクロート体制でデザイン部門のトップに就任したのがオリビエ・ブーレイ氏・・・俗に言う「ブーレイ顔」の生みの親ですな。

この体制下でシャリオグランディスの後継として・・・

2003年、グランディス登場。

車名から「シャリオ」が消えましたよ。

当時の三菱的に激推しするも、世間的には大不評だったブーレイ顔が唯一似合っていた奇跡のモデルですよ。

いやいや、でも冗談抜きでグランディスはブーレイ顔が似合っていただけでなく、柔和且つ繊細なラインで構成されたスタイリッシュなフォルムが良い意味で三菱らしくない雰囲気で結構好きでしたな。

 

ていうか・・・以前にも書いたかもしれませんが、十数年前に我が愛車として所有しておりますた。

 

結構良い車でしたよ。

GDIエンジンではなくなったのはもちろん、マルチセレクト4WDを採用しており、4WDロックモードを選択できる仕組みで、そういう点に三菱らしさを感じさせる仕様でしたな。

走りもねぇ・・・まあ、有り余るパワーはないけど、遅くはない・・・乗り味も硬くはないけどコシがある・・・というバランスの良い感じ。

 

しかし、2004年に・・・

リコール隠し発覚(2回目)。

相次ぐ不祥事のせいで・・・

当然だけど、まあ売れない。

売れるはずがない。

 

で、三菱のアンポンタンぶりにドン引きしたダイムラー・クライスラーも撤退・・・そりゃ引きますわな。

 

そこで、ダイムラークライスラーから見放された三菱は・・・

ブーレイ顔撲滅作戦を実施。

アナタ・・・ちゃんと反省してる?

エクロート体制下で蔓延したブーレイ顔をマイナーチェンジにより廃止しまくったのでございます。

で、とりあえず国内では不評だったブーレイ顔を一掃したのですが・・・

いやいや・・・

売れない理由はそこぢゃないから・・・みたいな。

ブーレイ顔以前に企業イメージが悪過ぎるわけ。

 

さらに、グランディスに関して言えば、ブーレイ顔が似合っていた・・・

そこを排除されちゃったら・・・アナタ・・・ねぇ、分かるでしょ?

クリープを入れないコーヒー的な?

飛べない豚はただの豚的な?

つまり、アクセントになる部分が消えちゃったわけ。

致命的にデザインが崩壊したわけではないけど、どこか物足りなさを感じてしまうものになった・・・まあ、好みの問題ですからコッチの方が好きという御意見もありますがね・・・。

 

また、テコ入れとして追加されたスポーツギアもなんだか虚しく・・・

コレもモデル的には良きモノなのよ・・・でもね・・・

こういうのは、もっとはよ出せや!ゴルァ!

・・・みたいな。

証文の出し遅れ感がハンパなかったのね。

 

もっとも、メーカー自体のイメージが悪いから・・・どうしようもないんですけどね・・・。

 

・・・という感じで終始てんやわんや状態だったグランディスは2009年に国内販売終了・・・後継モデルは存在せず・・・ということですな。

 

 

 

で、実は・・・今までにグランディスに関する想像を作成していたことがございますた。

こういうヤツとか・・・

こういうヤツとか・・・

こういうヤツをシコシコと作ってたのね。

 

でも、たしかこれらは記事にしていなかったと記憶しており・・・つまり、今まで公開していなかったんじゃないかしら?と思っております。

違ってたらゴメンナサイ。

 

まあ、絵の仕上がりが中途半端だというのもありますが、その仕上がりを改善することもしていなかったわけで・・・つまり、そもそもが記事化へのやる気があんまり出なかった・・・という方が適切かもしれません。

 

その理由はですねぇ・・・前記のとおり低全高ミニバンがほぼ消滅している状況でグランディス復活とか・・・

そんなもんやるはずがない。

・・・という考えがあったことに加えて・・・

 

前掲の妄想グランディス3点はサイズ感として現行オデッセイクラスになると思われ、そうなると低全高ミニバンと呼ぶには少々無理があったのと、三菱内で言えばデリカD:5と食い合いになるかも・・・という考えがあったのでございます。

 

で、取り掛かってみたものの・・・やっぱ止めた。みたいな。

 

そういう感じで、このネタが行き詰まっていたのは事実でして・・・前掲の画像3点にしても一番古いヤツは一年以上寝かせていたシロモノもあったりするわけ・・・要は手つかず状態だったと。

 

で、そうしている間にもネット上では・・・

エクスパンダーを国内市場で

グランディスとして売っちゃえばイイよ。

みたいな意見をチョイチョイ見かけたのでございます。

 

たしかに・・・かつてのシャリオグランディスとディオンの中間的なボディサイズに3列シート・・・国内でも売れそうな匂いがプンプンします。

 

ところが、あるネット動画で加藤社長が・・・

国内で売るという方法論はありつつも、規制関係への適合を考慮するとコストが上がるから、難しいかもね・・・。

・・・という趣旨でエクスパンダーの国内販売の可能性について言及されているものがございますた。

 

詳しくは知らないけど、アレを国内で売ろうとするとプラットフォームにも手を加えなければならない模様・・・結構金がかかるということみたい。

まあそもそも・・・4WD未設定の三菱車はコケる説を信じている者としては、エクスパンダーの国内販売は厳しいだろうと思っております。

まあ、4WD出せば話は変わりますけどね。

 

しかし、その状況を「ああ、そうですか。」で済ませてはいけない。

 

僕が何を言いたいのか?

 

それは・・・「エクスパンダーをグランディスとして売っちゃいなよ」という巷の意見の裏には・・・

新型グランディスが欲しいッス。

という本心が隠れているはずで、そこには確実に需要があるはず。

 

そして、この状況こそ当ブログの出番でございます。

 

三菱では実現できずモヤモヤ感の残る話を

当ブログ上で可視化することにより

全世界の三菱を贔屓するマン達の心の安寧を保つことも当ブログの使命と心得ております。

 

と、勢いづいたものの・・・前記したようにグランディスの類のミニバンは国内では既に淘汰されており、そこにグランディス出しちゃうかしら?

・・・みたいな話ですわ。

 

だから、ちょっと僕なりに考えたわけ・・・

・・・

 

・・・・

 

・・・・・

 

ひらめきますた。

 

何度も書きますが、グランディスの類のモデルは現在の国内では厳しいわけ。

しかし・・・

ホンダ・フリードのようなコンパクトミニバンは一定数の需要がある。

 

だったら、コンパクトミニバンを作れば良い。

 

なんで、こういう考えに至ったのかというと・・・

調べてみると、どうやら初代シャリオの全長は、現在のフリードに近いサイズであったようなのです。

 

この事実に関して見方を変えてみると、グランディスの後継ポジションをコンパクトミニバンとして登場させるというのは充分にアリだという話にもなるのですよ。

 

で、実は・・・結構前に似たようなネタをやっておりまして・・・

それは、コンパクトミニバン・ディオンを作るというネタでした。

 

当時はそれなりに気合を入れて考えていたのですが、僕的にこの画像はちょっと未消化な部分が多かったように思っております。

 

だから、もう少しこの方向性を深めたネタをやりたかったのです。

 

基本的な方向性は・・・

三菱製フリード的コンパクトミニバン。

 

現在でも一定数の需要を持っているコンパクトミニバンの世界に三菱が堂々の参入。

それは奇しくも初代シャリオの再来を思わせる・・・

マルチパーパスコンパクトの誕生。

・・・という話ですな。

 

車名もこの際シャリオにしましょう。

名前もサイズも初代に戻って、もう一度スタートしましょう。

 

 

・・・ということで、作りますた。

 

 

新型シャリオ。

 

全長4350mm、全幅1730mm、全高1730mm程度をイメージ。

フリードより少しだけ大きい感じですな。

ちなみに全幅は5ナンバー枠に収めても良いかも。

 

シエンタやフリード等のライバルに対し、取り回し性は同等を維持しながら、居住性ではリードする。

特に3列目の足元空間の余裕がセールスポイントになる。

 

パワーユニットは1500cc4気筒ガソリンエンジンをハイブリッドシステムと組み合せる・・・この界隈では割とありがちな設定。

全車FFと4WDを設定。

 

グレード設定は2タイプ。

まず、上級仕様のG。

左右電動スライドドア等の現代ミニバン的水準の基本装備をフル装備した仕様。

 

気になるのが価格設定。

できれば、上級仕様の4WDで290万円程度が望ましい。

要はフリードクロスターよりちょっと安いところを狙いたいわけ。

シエンタよりは高いけど、シエンタはたしかハイブリッド4WDが未設定だから、そこは問題ないと思う。

 

で、次。

コチラはM。

ご覧のとおりベーシック仕様。

内外装の加飾類や一部快適装備を省略するものの、基本装備は充実しており不足は感じない仕様。

 

コレの4WDで250万円くらいかしら?

 

 

 

・・・なんてね。

 

 

今回のネタは、以前に作ったグランディスのネタが長いこと手つかずになっていたこともあるのですが、それ以外にもコンパクトミニバン界隈に対して感じていることがございますた。

 

それは・・・

フリードやシエンタより

少しだけ大きめのサイズのモデルってどうよ?

・・・ということです。

 

あくまでも個人的な感覚ですが、コンパクトミニバンは3列目の快適性をもう少し向上させれば、かなり万能な存在になっていくような気がしております。

 

だから、もう少し全長伸ばして改善できないものかしら?と思っており、そういうものがあったらイイかも・・・ということで今回のネタを考えるに至った次第でございます。

 

 

今回は以上です。