前回記事の続きです⬇️
趣味に走った内容です。
(いつものことかwww)
調べて考えた記録としてまとめました。
目次をクリックすると
興味のある作品へジャンプできます。
晩年のピアノ作品
『6つの小品 作品118』については
後半にあります。
内容は
・ブラームスはいつからクララ音型を使い始めたか(前回)
・クララ音型使用はロベルト公認(前回)
・3連符とシューマン夫妻(今回)
調べた作品は
・ピアノソナタ 第3番 ヘ短調 作品5(前回)
・ピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調 作品8(前回)
・シューマンの主題による変奏曲 嬰ヘ短調 作品9(前回)
・弦楽六重奏曲 第1番 変ロ長調 作品18(今回)
・2つのラプソディ 第2番 ト短調 作品79−2(今回)
・6つの小品 作品118(今回)
・4つの小品 作品119(今回)
前回の続き、
なぜ今になって
ピアノ三重奏曲 第1番の
クララ音型に気づいたか
それは
クララ音型の前に
今年調べた別作品に似た旋律の
6連符があったからです。
ピアノ三重奏曲の6連符
『ピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調 作品8』
第1楽章157小節目からの
クララ音型(赤マーカー)
その前の148小節目から
曲調変化の始まりに
6連符(青マーカー)
が来て
クララ音型登場の流れ⬇️
この6連符の旋律は
後の作品
弦楽六重奏曲 第1番 変ロ長調 作品18
第1楽章47小節目からの
3連符の旋律(緑マーカー)に似ています⬇️
3連符のなだらかな下降の後、
クララ音型のアレンジ系(青マーカー)
ソ・ラ・(ド装飾)・シ♭・ラ
ドシラはクララ音型の短縮系
2音目のラを旋律の最後に入れ替えると
ソドシララとなり4度上がって下降音でもあります
ブラームスはクララ音型を移調したり
短縮・延長・シャープ、フラット等アレンジします⬇️
弦楽六重奏曲 第1番 変ロ長調 作品18
この作品はアガーテとの恋愛で
亀裂が入ったクララとの関係修復の時期に作曲
関連記事
第2楽章をピアノ曲にアレンジし
クララに献呈しており
クララと縁の深い曲です。
第1楽章にクララ音型があるのも納得。
弦楽六重奏曲もピアノ三重奏曲と同様
連符の旋律のあとクララ音型のパターンです。
3連符とシューマン夫妻
調べると
ブラームスは2拍子に3連符の
2拍3連の多用が特徴とありました。
元をたどればシューマン夫妻も
3連符やポリリズムが特徴的で
感情の揺れを表現。
シューマン夫妻の3連符を使ったピアノ作品
ロベルト・シューマン:クライスレリアーナ 作品16
クララ・シューマン:3つのロマンス 作品21−1
中間部は3連符で展開します
ブラームスの3連符多用は
シューマン夫妻の影響でしょうか。
前述のブラームス作品
ピアノ三重奏曲と弦楽六重奏曲では
感情の揺れの表現
同時に
“3連符の本家“である
クララ&ロベルト・シューマン
そのものを表し
3連符や6連符の旋律と
クララ音型をセットにしたと思えます。
2つのラプソディ第2番
まるで
連想ゲームになってきました(笑)
前述の
弦楽六重奏曲 第1番
に出てきた
クララ音型アレンジ系
ソ・ラ・(ド装飾)・シ♭・ラ
装飾音を取って
ソラシ♭ラ
反転させると
ラシ♭ラソ
なんだか聞き覚えがある
ソにシャープをつけてみる
ラシ♭ラソ♯
移調すると
『2つのラプソディ第2番 作品 79−2』に
何度も出てくる旋律(赤マーカー)
レ・ミ♭・レ・ド♯
このクララ音型アレンジ系は
クララ作品の特徴である3連符
その後に続くのは
ド・シ♭・ラ・ソ・ファ♯(青マーカー)
の下降音のクララ音型
黄色で囲った箇所は
シューマンの『ユーゲントアルバム 民謡』
と関連すると考えています
クララ音型2パターンを繰り返し
作曲の背景に
シューマン夫妻の末っ子
フェリックスの逝去があると思われ
3連符とクララ音型は
フェリックスの早すぎる死を嘆き
嘆き苦しむクララを想って
(できることなら駆けつけて寄り添いたい)
ブラームスの心が反映していると考えます。
作品は親しい女性の友人
エリーザベト・フォン・ヘルツォーゲンベルク
に献呈されていますが
話の流れで決まっており
彼女のために作った作品とは思えません。
これはあくまで私の想像ですが、
フェリックスやクララのための
『ヴァイオリンソナタ第1番』よりも
ブラームス自身の感情が表現されているので
作品に込めた想いを知られたくなくて
わざと関係のない
エリーザベトへの献呈にしたのではないかと、、、
背景で特別な意味を持たせるより
絶対音楽としたほうが
恋愛など色々な解釈ができ
幅広く愛される
ドラマティックな作品ですよね。
2つのラプソディ 第2番 作品 79−2(アルゲリッチ)
演奏はスイートなニュアンスもある
アルゲリッチさん演奏が好み
同作品 楽譜付 (ラドゥ・ルプ)
こちらは好みより少し速いテンポでした。
6つの小品・4つの小品
最後に
ブラームスのピアノ作品として人気の高い
『6つの小品 作品118』
『4つの小品 作品119』
共にクララ・シューマンに献呈された
晩年の名作。
クララ音型も作品のあちらこちらに。
調べると
『6つの小品』は
間奏曲 Op .118−1以外
全て(間奏曲 2,4,6、バラード 3、ロマンス 5)
3連符を効果的に使っていました。
第1曲の間奏曲は
冒頭からクララ音型がはっきりとある上
短い曲ですので3連符を入れる必要もなさそう
『4つの小品』は
間奏曲 Op.119−3は
3連符ではなく
6連符と5連符をスパイスのように使用
他は全て(間奏曲 1,2、ラプソディ 4)3連符を使用。
3連符以外にも
クララやロベルト作品でよく使われる
ハープをイメージする
アルペジオも多く見られます。
これ以外にも変格終止など
2人の作品の特徴を各所に使い
ブラームスらしい作品でありながら
懐かしい過去を織り込んだ
クララ(そしてロベルト)への愛情たっぷりな作品だと
改めて感じました。
今風アレンジのブラームス
フェリックス関連作品(番外編)
3連符から外れますが
この機会に
フェリックス・シューマンの
病と逝去が背景にある作品をまとめました
(個人の見解です)
・ヴァイオリンソナタ第1番 作品78
・2つのラプソディ 作品79
・ピアノ協奏曲第2番 作品83
生まれた時にちょうど
同居して世話もしたので
わが子のように感じていたのではないでしょうか。
シューマン夫妻と出会った時は
既にクララのお腹にいたのでブラームスの子ではありません
フェリックス関連作品過去記事
お読みくださりありがとうございました













