ブラームスの婚約解消についての昨日の続きです。

 

Johannes Brahms: Life and Letters

 

には、

婚約を公にできない、

結婚に踏み込めない理由を

金銭的問題とブラームスが手紙に書いていたけれど、

本当の理由か疑わしいとの解説がありました。

 

ではクララが原因?

 

クララの嫉妬的な目から隠れるように

秘密裏に婚約、

というような表記は本の解説者の考えであって、

クララ自身が残した記録は特にないようです。

 

なんとなく引っかかるなぁ

 

そう思い、

アガーテ・フォン・ジーボルトについて調べてみました。

 

彼女について書かれた書籍は少ないようで、

ドイツ語版がわずかにあるのみ。

 

オンラインで、

ブラームスとアガーテについて英語で書いている

サイトを見つけました。

 

 

 

 

 

 作品の失敗

 

 

このサイトによると

ブラームスは、

ピアノ協奏曲第1番の不評で結婚に怖気付いたようです。

(今では大人気の曲なのに、当時の評価は本当に残念!)

 

アガーテにこんな手紙を送ったそうです。

 

愛している!また会わねば!

でも自分に足かせをつけることはできないんだ!

君を腕に抱いてキスをし、愛している!というために

君の元へ帰ってよいか返事がほしい

 

これを受け取ったアガーテは

婚約を破棄したとこのサイトには書いてあります。

 

ウィキペディアでは

ブラームスが一方的に破棄とあり、

ブラームスのlife and lettersでも

ブラームス側が解消したようなニュアンスがありました。

 

結婚が足かせとして、できないと書かれたら、

アガーテはブラームスを愛していても

破棄せざるを得ないということでしょうか。

 

 別れても好きな人

 

このサイトによると、

別れた後も、

ブラームスは何年もアガーテへの想いを引きずっていたようです。

 

アガーテの回想記の文章からは、

彼女にも、

ブラームスへの想いがずっと残っていたと読み取れます。

 

なぜ両思いなのに結婚できない?

 

 ブラームスの気性

 

これはブラームスの性格が災いしているようです。

 

結婚したいと思った時期があったと

ブラームスは10年後に語っていたらしいです。

 

別れた後も

アガーテのスペルから取ったコードを使って作曲したとも言われます。

(コードかどうか疑問の説もあるので確定ではありません)

 

結婚できなかったのは、

自分の作品が不評だったり批判された時に、

1人でなら耐えられても、

妻に憐れまれるのが耐えられないから。

 

コンサートで自分の作品がブーイングされたり、

冷たくあしらわれて家に帰ると、

妻の、

 

また失敗かしら

 

という

物問いたげな心配そうな眼差しを向けられるかと思うと

耐えられなかったと言います。

 

失敗した夫を慰めたいと憐れむ妻

そんな情景は地獄のようだ、と。

 

 不器用ですから

 

これを読んで、

やっと腑に落ちました。

 

クララへの気持ち、

経済的理由も関係なくはないでしょうが、

ピアノ協奏曲第1番の失敗から生まれた未来像の不安、恐怖。

 

ブラームスの性格からして

個人的には一番納得のいく理由です。

 

好きな人にぶっきらぼうになったり

辛く当たったりしちゃうけど、

実は愛情深く、繊細。

(これは子供の頃からブラームスを見てきた

クララの娘オイゲーニエの性格分析でもあります)

 

愛する人に哀れみを受けたくない。

 

そう思ったのでしょう。

 

アガーテとの婚約解消は、

 

人間関係における

ブラームスの不器用さによるもので、

愛が冷めたわけではなさそうです。

 

うーん、、、

 

気持ちはわかる。

 

甘えられない、素直になれない。

 

この理由の方が合点がいきましたが、

好きなのに別れるって、悲しいなぁ。。。

 

 ブラームスとクララ

 

 

クララとブラームスの関係は

変化しながらも

このあともずっと続きますから、

オイゲーニエも書いていたように

強い信頼関係と愛で結ばれていたようです。

 

⬆️左は1840年クララ21歳の水彩画で

ブラームス所有と書いてあります。

どんな想いでブラームスは眺めていたのでしょう。。。

(この頃に出会いたかった、とか?)

 

クララは、

ブラームスが自分の気持ちをいつもわかってくれていると感じ、

ブラームスの辛辣な言葉に何度も傷つきながらも、

寛容な心で、

常にブラームスを受け入れたと言います。

 

そしてブラームスは、

無愛想ではあるものの彼なりのやり方で

全身全霊でクララに献身的で、

誰よりもクララを愛し称賛していたと

周りの者は皆知っていたと

オイゲーニエは書いていました。

 

真剣な恋愛関係や結婚では

うまくいかなかったブラームスでしたが、

オイゲーニエが書くような

クララとの関係は、

恋愛よりも得難い貴重な関係だと思います。

 

そう思えば、

一生の揺るがない友を得て、

(何度か揺れながらも復活)

ブラームスは幸せな人だなと思います。

 

この記事の前半です⬇️

 

当時の婚約解消について書いています⬇️

 

関連追加記事です⬇️

 

新たに調べて書いた記事です⬇️

 

 

お読みくださりありがとうございました。

にほんブログ村 音楽ブログ 音楽のある暮らしへ
にほんブログ村