前回の10回目のご啓示があった3時間半後の深夜に10首の連続したお歌の啓示がありました。10回目の啓示を復習すると、
「理は理でも時が合わねば成り立たぬ 理と時とは二つ一つや」
という1首のみの短い、しかし難解で深いお歌でした。おそらく、この時間概念に関して、日々の実践との関連で、下されたのが、本日解説する10首の以下のお歌になります。 お歌の番号は私の方で付けました。
平成二年十二月二十日午前一時三十分
1. 物事が 成るか成らぬは 二の次で 理を立てるか 立てぬかが一
2. 立てるとは 事の起こりを知ることや 因を知らねば どうにもでけまい
3. 因を知る 知ったからには 安心や 後は時の来るを待つのみ
4. あせらずに 静かに心 落着かせ 日々通れ 時が来るまで
5. 時が来て 急に心が 乱れぬよう 今のうちから 準備するのや
6. 準備もな 神がさせるで 案じるな ただひたすらに 陽気づとめを
7. つとめとは 神と人との 橋渡し 神は受け取り 守護するのや
8. さあつとめ 神に心を 示すのや 示す心に 神が働く
9. 物事は 神が心を 見定めて 時も見定め 成り立たせるのや
10. わかったら 心治めて つとめして はやく見たいが 親の心や
●● 拝す合掌
【釈義】
19才の少女にはまだ幼さがのこっていましたが、人並み優れた求道心、素直さ、快活な決断心を持つ中で、神(おや)直々の啓示により、急速に成人の道を歩めはじめておられました。ここには人類が知るべき究極の真理が明かされていて、万人に普遍的な教えが、一人の女性を台として平成の御代に分かりやすく説かれていたのです。存命の教祖(おやさま)が少女の魂を使って、本人が分かるように分かりやすく真理をあかしていくのです。
1.私たちは何かが実現することを求めて日々の活動をして、一喜一憂しているのですが、物事が成立するかしないかはむしろ重要ではない。その前に、しっかり理を立てることが、本当は重要だということです。
理とは神の心であり、人間心とは対比的な澄んだ汚れの無い心のことです。利己心か、今だけがよければ、金さえもうければという人間心は続かず、神様が好きな心ではありません。どこかの教団で慣習化されている無理な集金体制など言語道断です。人間勝手の理が教会の中でも、一般の社会でもはびこっていますが、それは神様の理とは全く違います。
戦争を起こすのも、爆撃で亡くなるのも同じ神様の子供です。ロシアの戦争反対にこれほど世界の世論が一致したことも無い中で、理を立てることが第一(だいいち)に大切なのです。
なぜ理を立てることが、一(いち)また第一なのか。それは、人間の心通りに神様が守護する世界だからです。これは究極の因果論です。人間の心があって、その心を神様はすべて見抜き見通しです。人間の精神に基づいてすぐに肉体が動き、その日も、次の日も、常に神様の守護のもとに人間は生きていて、生かされているのです。
2. 人間の心こそ因(もと)なのです。心は種であり、種を蒔いて、芽がでます。現れた結果は偶然の産物ではなく、ほかならぬ己の蒔いた心の種によって、何事も起きてくるのです。
大学に合格した。オリンピックで金メダルだ。何かが実現するにはそれなりの努力や訓練の蓄積が必要です。平和な世の中が実現するには、平和な心使いの蓄積が必要です。
しかし、何も今は悪いことをしていないのに、なぜ戦争を姿を見なければならないのでしょうか。これは人類全体への巨大な警鐘ではないでしょうか。プーチンが起こした戦争も、人類の中にこれまで蓄積した戦争だ暴力だというむごい心が集団として蓄積していて、その返しを人類全体が見ているかもしれません。プーチン一人やその体制が悪いかも知れませんが、自分の中にあった悪い心使いを自ら反省して、今の事態を真から懴悔しないといけないでしょう。戦争は人ごとではなく、己の魂の浄化として反省し、このようなことが起きないよう己の心を浄化しないといけないのです。
日々の心の使い方が、いかに大切かが問われています。
東日本大震災から11年目。 生きていることの尊さが日々の報道でも繰り返し流れている通りです。
後半は「おつとめ」に関する驚くべきご啓示ですが、次回に回します。
(つづき)