春分の日も過ぎ、3月下旬になってしまいました。

2ヶ月以上もブログを更新できずにいましたが、ドイツ語コースが終わり、また少し時間が取れるようになったので、少しずつバックデートでこの2ヶ月間の出来事をアップできればと思っています。



今年は冬らしい冬がほとんどないまま春になったような、暖冬のウィーンでした。

小さい子供2人抱えていると、雪が降り積もるとベビーカーでの移動も一苦労、子供達の体調も不安定になりがちなので、暖かいことは本当に有り難いことです。(雪遊びを楽しめない、というマイナスはありますが、それはスキー旅行で存分に味わえるので、日常的には雪がない方が断然助かります。)





過去3年と比べてあまりに暖かい冬だったため、このまま本当に暖かくなるの???という懐疑的な気持ちを拭い切れないまま、結局桜も咲いてしまいましたが、最高気温が20℃近くまで上がる暖かい初夏の陽気は、さすがに一旦小休止。今日から本来のこの季節の気温に戻って、雨も降ったり、またコートが必要なお天気になりそうです。(とは言っても、最低気温が5℃以上あるので、やはりもう春ですね。)



今年は4月20日がイースター。

Faschingsdienstag(カーニバル最後の火曜日)以降の今の時期は、Fastenzeit(ファステンツァイト)と言ってキリスト教の断食期間にあたり、イースターまでお肉を食べなかったり、アルコールを断ったり、チョコレートなどの甘いものを断つなど、人それぞれではありますが、少なからず「Fastenzeit」を過ごしているようです。(もちろん、キリスト教信者でも何もしていない人も大勢います。)カフェなどのメニューでも、Fastenzeitmenuという、お肉を使わない特別メニューを提供しているところも目にします。



我が家はキリスト教徒ではありませんが、娘がカトリック系の学校の附属幼稚園へ通っていることもあり、「Fastenzeit」の意味を伝えるために、一応家ではイースターまで甘いものを極力我慢するようにしています。(そうは言っても、お友達のお誕生日会やら旅行やら・・・至るところで甘いものを頂く環境にあるため、ほとんど無駄な努力と言う感じが否めません;)




話は変わって、今日はMusikverein(楽友協会)のマチネー・コンサートで、Hofmusikkapelleの教会音楽を聴いて来ました。当初プログラムの予定では、ウィーン国立歌劇場の音楽総監督のウェルサー・メスト指揮のはずでしたが、体調不良によりErwin Ortner指揮に変更、それに伴い歌手のソリストも一部変更となっていましたが、日曜日の昼下がりに、古楽器を用いたマイルドな音で奏でられるモーツァルト、シューベルトの宗教曲と、ハイドンのミサ曲が耳に心地良かったです。ウィーン少年合唱団も舞台で歌っていました。コンサート後、主人と二人で近くのカフェで軽く昼食を食べて帰ったのですが、出演していたウィーン少年合唱団の少年が、制服のまま保護者と入って来て座席を探していた光景は、なんだかウィーンらしいなぁと思ってしまいました。



クラシックのコンサートシーズンは6月下旬までなので、あと3ヶ月。

オペラも音楽会ももっともっと足繁く通いたいと思いつつ、なかなか思うようには出られませんが、今シーズンあと数回、音楽に包まれる時間を持てたらと思います。

今シーズン、そしておそらくオーストリアで最後となるであろうスキー旅行、今回はチロル州のHochgurgl(ホッホグルグル)というところへ行って来ました。








ウィーンから西へ車で片道6時間余りの道のり。道中が長いので、子供達が寝る夜に移動しました。行きは、早く着き過ぎてもチェックインできないので、仮眠や朝食などの休憩時間を挿みつつ、家を出てから到着まで12時間。着いた日は、運転をしていなかった私でさえクタクタで時差ぼけのような感じを味わったので、運転していた主人はさぞ疲れたことと思います。帰りは自宅へ戻るだけなので、子供達が寝ている間に一気通関でノンストップ、6時間半で着きました。夜8時頃にホテルを出て深夜2時半過ぎには自宅のベッドで横になって寝られたので、行きに比べると圧倒的にラクでしたが、やはり片道6時間の道のりは遠かったです。



でも、そんな大変な思いをして行くだけの価値のあった今回の行き先Hochgurgl。

標高2200mほどのところにあるスキー場で、アルペンスキーW杯で毎年、シーズン最初の試合が行われるSoelden(ゼルデン)と同じエリアにあります。

暖冬で雪不足のスキー場続出の中、3月後半になっても雪質は良いまま豊富で、雲一つない快晴のお天気にも恵まれ、頂上の標高3000mのところでもプラス5℃くらいの暖かさの中、スキーとアルプスの山々の眺望を満喫することができ、最高でした。

今まで私たちが行った4か所のスキー場(Bad Kleinkirchheim / St. Johann im Pongau / Kaprun / Hochgurgl)の中でも、ホテルの立地、コースの種類、人の少なさ(待ち時間の短さ)、眺望、子供のスキースクールetc.、総合的に見て一番満足度が高かったです。唯一、ホテルがいわゆる「Kinderhotel/キンダーホテル」(子供連れファミリー向けホテル)ではなかったため、ホテル内の託児所がやや手狭で、外遊びプログラムなどもなかったことが、難点と言えば難点でした。毎日午前中2時間半をそこで過ごす息子にはちょっと可哀想でしたが、午後は一緒に雪遊びを楽しむことができました。



前回のスキー旅行で自力で滑り降りることができるようになった娘。今回は最初から活き活きと毎朝スクールへ出掛けて行きました。途中1日だけ私達と一緒に滑るために、スクールをお休みして山の頂上へ行ったのですが、そこからも自力で滑り下りて来ることができるようになって、安心して一緒に滑る楽しみを味わうことができました。今回は初めてストックを持って滑らせてもらい、本人はすっかりその気でご満悦でした。






一方息子は今回初めてスキー靴と板を履いて、スキーに初挑戦!

ブーツの締め付け感に、最初こそ「クツイ!(キツイ)」と文句を言っていましたが、滑り降りるのは楽しいらしく、何度も主人にせがんでリフトで上って緩斜面を後ろから支えてもらって滑っていました。半分冗談で主人が手を離して自分で滑らせてみたら、転ばずに上手に立っていられたのが嬉しかったのか、その後も何度か自分で滑ってケラケラと笑って喜んでいました。

まだ「ハ」の字を作って止まることはできないので、クルっと最後はターンしてしまって自然に止まる感じですが、来年は本格的に始められるかな?と期待させる最初の一歩でした。(笑)

ちなみにこちらでは子供達、一番最初の「ハ」の字、「大きなピザを作って!」と教えられています。




ウィーンでは、犬はレストランやカフェでもOKのところが多いのですが、スキー場も同様、犬連れのファミリーは犬を連れてゲレンデをお散歩したりしています。息子は犬に雪を食べさせるのが面白かったらしく、「ワンワンのところ行く!」と寄って行って、さかんに「ハイ、どーぞ!」と雪を無理矢理口に入れていました。。。




アフタースキーは、温泉・・・ではなく、プールでこわばった筋肉をほぐして、一日の疲れをとりました。

バスローブ姿でプールへと向かう子供達。



プールサイドの窓からは雪山が。




スキー→プール→子供達の食事→寝かしつけ→大人の食事という毎日で、子供達が寝た後にゆっくりと落ち着いて食事を楽しむこともでき、心身共にリフレッシュすることができました。旅行中6回目の結婚記念日もあり、この旅行がお互いプレゼント、ということだったのですが、本当にその通りの大満足なスキー休暇を過ごすことができました。

いずれ家族で楽しみたいと思っていたスキー、駐在生活4回目の冬にして、ようやくその兆しが見えてきて嬉しい限りです。




19日に5歳のお誕生日を迎えた娘。

当日の両親とのお祝いを皮切りに今週はお誕生日会ウィークでした。



火曜日は幼稚園のクラスでお祝いして頂ける日。

こちらでは、お誕生日は本人が周りにケーキなどを振舞って一緒に祝ってもらうというのが一般的なのだそうで、幼稚園でも同様に自分の子供のお祝いをしてほしい場合には、親がケーキや焼き菓子などを用意して持って行きます。娘の幼稚園では、持参するケーキは「市販のもの」というルールがあるため(食中毒などを防ぐため??)、事前に用意しておいたケーキを持参して登園しました。

火曜日は両親帰国の日でもあったため、朝は自宅から幼稚園まで、両親も一緒に見送ってくれました。普段はしんみりしてしまう別れ際も、その後のお祝いが楽しみで、娘は比較的元気に笑顔でバイバイが言えました。



両親と旧市街をお散歩中に見つけたケーキ。

かなり小ぶりのサイズで、20人の子供で分けられるかちょっと疑問でしたが、子供だからむしろ量は少なくても構わないと踏んで買ってしまいました。

(事前に注文しておけば、名前やお誕生日、年齢の数字などを入れたりもっと凝ったデコレーションになったようですが、これでも十分可愛い!)

お味は、ちょっと大人向けのテイストだったようで娘には不評でしたが、箱を開けた時の娘の「ワァ~!」という喜ぶ顔が見られてよかったです。






続いて、22日水曜日は、幼稚園の仲良しのお友達を招いてのパーティー。

今年は娘のリクエストで、たくさんお友達を呼びたいということだったので、ウィーン生活の思い出を兼ねて、シェーンブルン宮殿の一角にあるKindemuseumでやることにしました。

事前のEinladung(Invitation/招待状)は、娘と共同作業で日本っぽい和紙の折り紙を使って作りました。





娘と息子を含め、女の子7人、男の子3人、計10人でのパーティーとなりました。

この日は主人も有休を頂いていたので、主人と私で幼稚園から6人の子供を引き連れてシェーンブルンへ。女の子ばかりで、娘と同い年か1つ上の子だったので、きちんとこちらの言うことを聞いて道を塞がないよう、車に気をつけながら歩いてくれましたし、地下鉄の中も静かで、全く手がかかりませんでした。(一番大変だったのは息子・・・(笑))


お友達と手をつないで嬉しそうに歩く後ろ姿。




年上ガールズにかまってもらってご満悦の息子。





現地で合流した数組のお友達も含め、誰も病気の子がいない、この時期としては奇跡的な100%の参加率となりました!(これまで3回は、娘自身の病気にヒヤヒヤして大きなお誕生日会を計画するのは避けていたこともあり・・・)



Kindermuseumに入ってからは、担当の方にバトンタッチ。

担当の方が、子供達一人ずつ着替えさせ、当時の宮廷生活の様子を、Kindermuseum内を周りながら説明して下さいます。女の子にとっては、このドレスへのお着替えが、ハイライトの一つでもあるのですが、娘のベスト・フレンドである男の子L君は、皇帝の衣装への着替えを拒否。色々な形で誘う係の方と私達に一言。「僕のママは、何を着ていても僕のままで美しいって言ってた。」その通り!あまりにも真実過ぎて、もはや大人はこれ以上彼に何も言えなくなってしまいました。L君ママが日頃子供に伝えていることも素晴らしいですし、それをきちんと理解しているL君も素晴らしい!結局彼のみお着替えはせず、全員お着替えが完了してからツアーが始まりました。



赤ちゃんのお人形「Antonia(アントニア/マリー・アントワネット)」も一緒に、当時の宮廷の様子やしきたりなどを説明して頂き、途中、お化粧や赤ちゃんのおむつ替えも、当時のやり方を教えて頂いて挑戦していました。眉間に黒いポッチをつけるのが、当時の皇帝・女帝の証だったいうのは驚きました。

Kindermuseumそのものは、ミニ・シェーンブルンといった感じで、思っていたより奥行きがあり、色々な部屋が用意されていて、私達付添いの大人もすっかり「招待者」の一員として楽しませてもらいました。












全員で記念写真を撮った後は、皇帝・女帝の衣装を脱いで、別室へ移って予め注文しておいたおやつでパーティーをして、終わりです。おやつのメニューは、ザッハートルテとソーセージ、ゼンメル。これぞオーストリア!(笑)






女の子は皆一度は通る道と言われるシェーンブルンでのお誕生日会。

娘の心にしっかりと刻まれる一日になったことを願いつつ、心身ともに健康に5歳児として成長していることに改めて感謝し、ここまで娘と私達家族を支えて下さった周りの家族、親戚、友人にも感謝の気持ちを改めて持った一日となりました。






1月15日(水)~21日(火)まで、私の両親がウィーンを訪ねてくれました。

前回の7月の訪問から半年ぶり。母は7回目、父は6回目の来墺となりました。母にとっては、実は今までで一番短い一週間弱の滞在でしたが、父の誕生日(15日)と娘の誕生日(19日)を一緒にお祝いすることが目的で、年末に話が持ち上がって急遽実現し、思い出に残る時間を共に過ごすことができました。

真冬のウィーンへ遠路遥々訪ねてきてくれた両親に感謝×感謝です!





今回の両親滞在中のハイライトは何と言っても娘の「初・お泊まり」!

4歳最後の夜(18日の土曜日の夜)に、両親の泊まるホテルに一人でお泊まりすることができました。「行く」と言いつつ、結局はやめると言い出すのではないか、あるいは途中で電話がかかってきて夜中にお迎えに行くことになるのではないかと思っていたのですが、翌朝まで携帯は鳴らず、娘は日曜日の朝、両親と共に朝食をとり、7時半過ぎに我が家へ戻って来ました。

パパやママに比べてうるさいことを言わず、たくさん褒めて可愛がってもらえ、息子に邪魔されることなく愛情を独占できるので、楽しくて嬉しくて当然と言えば当然ですが、一人でお友達の家に遊びに行くことも今まではしなかった娘なので、お泊まりできるまでに成長したことを嬉しく思う、娘5歳の誕生日の朝となりました。


泊まりに行く前の娘と両親





もう一つのハイライトは、息子と父の「二人でお散歩」。

父が、一服するために外へ出かけようとしたところ、「ジィジどこ行くの~?」と玄関まで走って追いかけ、「イッショにお散歩行く~!」と靴を履き始め・・・半信半疑で「ジィジと二人でお散歩行くの?」と尋ねると、「ウン!」とすっかりその気。父一人だけに息子を任せてしまって大変かしら、と思いつつ、滅多にない機会なので、二人で仲良く出掛ける後ろ姿を見送りました。二人きりで30分近く近所をお散歩して、楽しそうにゴキゲンで戻ってきて、こちらもまた嬉しい成長を見た思いでした。

途中、手袋を落としたことを父に一生懸命伝え、二人で探しに道を戻ったりもしていたそうです。





娘のお誕生日当日は、4日遅れで父のお誕生日も兼ねて我が家でケーキでお祝い。

数字のロウソクが花火になっていてパチパチ燃えるのを、子供達はビックリして少し怖そうに見ていました。花火の経験がないが故のこの反応、ある意味新鮮です。(笑) いずれ日本へ帰国して夏の風物詩の花火を楽しむようになったら、きっとこのロウソクには今ほど反応しなくなるのでしょう。





暖かかったので午後は公園で子供達にエネルギーを発散させ、夜は雲海のお寿司のテイクアウトでのんびりとお祝いの続きをしました。





両親滞在中は、去年の冬とは異なり気温もさほど寒くなく比較的穏やかな天候に恵まれ、子供たちも両親も病気やケガをすることなく過ごすことができました。主人が出張で不在だった日には、子供達のお風呂が終わるまで家で手伝ってもらったり、週末に主人と二人で出掛ける間子供達を見ていてもらったり、、、両親がシュターツオーパーへオペラを観に行った2回の夜のうち、1回便乗して私も一緒に行ったり・・・短いながらも密度の濃い楽しいひとときを過ごすことができました。






子供達の半年間での成長をじかに見てもらいつつ、ウィーンで父と娘のお誕生日を共に祝うことができて思い出に残る時間となりました。



先週の息子のケガから一週間。

抜糸のため、同じ病院へ行って来ました。

朝8時過ぎについて、抜糸を終えたのは10時過ぎ・・・やはり待ち時間が長く2時間コースでした。

抜糸そのものは、至ってシンプルで、プチン、プチン、と糸をハサミで切って抜き取るだけ。1分もかからずに終わり、そのまま特に消毒も傷口の上に絆創膏を貼ることもなく・・・

傷口はまだ痛々しい感じですが、このままキレイに治りますように。

これでまたお風呂に入れる~!





11時開始の、お友達と行く予定にしていた子供向けコンサート「Cinello」にも、病院で抜糸を終えたその足で駆けつけ、間に合って、娘のお迎え時間までお友達親子と一緒に楽しく過ごすことができました。